ゆめつげ 畠中恵 感想レビュー備忘録 明治維新前の子供探しとタイムリープ?

推し作家の本。

次代は明治維新前。

ペリー来航のあと、コロリの大流行に大震災と

江戸幕府は翻弄されます。

そしてこののち、大政奉還、明治維新、神仏分離が始まるのね。

そんな時代のお話。

謎解きと、特殊能力。

うまいな~。

推し

ゆめつげ [ 畠中恵 ]

☆

上野で小さな社を預かっている

神官一家。

親父様の下に、弓月と信行という兄弟がいて

神宝である神社の鏡に祝詞を捧げると

弓月には、鏡の中に何かが見える、という特殊能力があります。

託宣の一種なんですが

その応えは、ちょっとズレテいるので

信者が集まる、ってこともない。

☆

屋根の修理代にも事欠く貧乏神社に

大きな神社である白加巳神社の権宮司である佐伯彰彦という人が

弓月の能力を見込んで、金持ちの生き別れた息子を見分けて欲しい、って

はたからみても、占い中には鏡に不思議な曇りが浮かぶので

そういう点から、いかさま、とは言われませんで

当たりませんよ、とクギを刺しつつも

礼金が多いことから、弓月と信行は白加巳神社へ。

☆

江戸時代で金持ちといったら札差

その青戸屋さんが、大震災で生き別れた息子をさがしていて

ずっと見つからなかったのに

3人も現れて

その中の誰が本物か、特定して欲しい、って

☆

で、世相は辻斬り三昧の時期で

三人の拾い親?である、女性と男性が殺されます。

残ったのは武士が一人

で、この人が、維新志士にそそのかされて

青戸屋の子供を人質に、身代ごっそり奪って維新の資金にしたいって一派に加入。

という、下世話の身代金事件に

弓月の占いが、一度目と二度目で結果が違うのは

「青戸屋の息子を探す」というのと「新太郎を探す」の二つの命題が

実は違っていたから、って弓月が気づくわけですね。

青戸屋には子だねがなかったから。

という、夫婦関係の話がからみ

さらに、弓月の能力が

過去を見る、現代を見る、先を見るタイムトリップ、へと進化した上に

鏡がなくても制御できずに見えるようになり

その能力と引き換えに、多量の喀血でひん死、ってのが枷として登場

さらに、彰彦の望みは

弓月を本物と見極めた上で、京都に行って神教を守り抜く、ってことになり

という風に

まぁ入り組むんですが

これを、きれいに収れんさせて納得の決着を見せるところが

ほんとに素晴らしいかったです。

最後は夫婦仲もおさまり

子供は、新太郎が誰かがわかった上に、他の二人も青戸屋が面倒を見るし

人殺しの維新志士たちは捕縛、彰彦の望みは落着。

弓月のとこの神社の屋根も無事修復、って感じですね。

面白くてサクサク読めました。

とってもおススメの一冊です。

ゆめつげposted with ヨメレバ畠中 恵 KADOKAWA 2008年04月25日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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