決着 吉原裏同心(14) 佐伯泰英 ネタバレ注意 札差筆頭行司はどちらに。白河という遊女殺人事件も

前の13巻、布石は

田沼が失脚前に、経済的実権を握るために「札差」の株を

後妻の兄に買わせてまして、田沼の金をバックに

一周忌に向かって、札差の実権を握ろうと画策する布石を打っていた

って話でした

で、14巻で「決着」いたします

1章、切り見世の猫

2章、雨あがる

3章、稲荷の怪

4章、茶の接待

5章、形勢逆転

蔵前筆頭行司の座は、入れ札(選挙)できまるし

今の伊勢亀は年でもあるから、引退するのはやぶさかではないんですが

次代をめざす香取が、ヤクザとか殺しをいとわないやつなので

このままでは禅譲できない、って吉原を助け手にして、頑張ってます

蔵前は、番頭に仕事をまかせて、遊びまわる旦那衆が多いのね

吉原のよい客ですが、仙右衛門とかには、まぁ、ちゃんと仕事しろよ、って思わせる相手

で、旦那衆は、今だに危機感が薄くて

うろうろ会食してたんですが

その帰りを香取派に襲われて、影警護していた幹次郎達に救われて

やっと、危機感をもちます

白河っていう、因業な女郎が殺されました

で、けっこう周到な殺人計画で、幹次郎たちは犯人を追います

長雨で、吉原もうつうつとするので、ゲン直しの酒のイベントが始まりますね

会所が金を持つ、って言ってたんですが

蔵前の伊勢亀が、いろいろお世話かけてる、って祝儀を持ってきてくれたので

良かったね

さて、白河の事件を追うと、二人の女郎の運命の差があらわになります

で、白河殺しの犯人が、昔白河と争った女郎の娘、とわかりますが

犯人とその母は、男に切り殺されてしまいました

白河が因業だったのね~

さて、伊勢亀に助力を願われた川遊びのあと、

汀女は松平家の側室のお香さまのとこに出入りしていて

そのツテで、松平さまに直にお会いできることに

蔵前の実権を伊勢亀たちに持たせれば

棄けん令をしたい幕政に反対して、武士の経済は破綻する、ってことを告げ

ま、そんなこんなで、松平さまは伊勢亀派を支持する、ってこととなり

これで、伊勢亀派閥は増えていきます

で、香取が頭を下げてきたので、これで落着、って思っていた伊勢亀が

帰路に襲われ、影警備をしていた幹次郎に助けられます

これで、ほんとうに最後か、ってこととなり

田沼の一周忌には、香取と謎の老人二人だけ、が酒を酌み交わしていて

それを見ていた幹次郎ですが

松平に、謎の老人は成敗せよ、って命じられていたので

香取と二人を成敗して、これにて、事件は落着いたします

決着posted with ヨメレバ佐伯泰英 光文社 2011年03月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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