あきない世傳 金と銀(11)風待ち篇 高田郁 推し本の感想レビュー備忘録。 宝暦の大火と相撲取りの浴衣

推し本。大好きなシリーズです。

ただ、主役の幸が、これでもか、って不幸になるからさ~

読むのが嫌になるときもありました。

今回は、逆境をサクサク乗り越えていくので

読んでて痛快でした。

次巻も、こうだといいな(^^)

ネタバレ注意

あきない世傳 金と銀(十一) 風待ち篇 (時代小説文庫) [ 高田 郁 ]

あきない世傳 金と銀(高田郁) | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

推しの時代小説レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

☆

1,咲くやこの花

2,十年の辰年

3,日向雨

4,英断

5,万里一空

6,悪手、妙手

7、錦上添花

8,天赦日

9,深川へ

10,土俵際

11,三度の虹

12,触れ太鼓

☆

幸には、実の妹・結がいて

一緒に暮らして、店を守っていたけど

次期当主、に目される賢輔が、自分より幸を好いてる、って知って

姉を裏切り、競争相手に、店の特許(浴衣の柄)を持ち込んで、結婚します。

それでも、五鈴屋の染め物は人気ですけどね。

赤穂浪士討ち入りの年末に、五鈴屋江戸店は開業してまして

その開業記念も、もう8年。

毎年、開業の日に来てくれる、素敵なご夫婦を、店全体で楽しみにしてます。

付け払いではないので、お客様が名乗ってくれないと、名前も住所もわからないのね。

☆

幸のとこには、大阪で、昔兄嫁だった菊栄が居候してます。

商才があるけど、兄嫁と兄に邪険にされたので、江戸で独り立ちするために江戸へきて、幸のとこへ居候しつつ、自分のアイデアの簪を作ってます。

手作りの逸品もので、最初は、江戸のアイコンである、歌舞伎役者につけてもらう予定。

でも、そこへ宝暦の大火が。

☆

吉宗の時代に、火消しやいろいろが充実して

50年近く、大火のないあとだったので、江戸は灰燼します。

菊栄の簪も焼けちゃいまして、受け渡し前の品は、職人が弁償するのが習いですが、菊栄は、職人の生死、ケガを問い、やり直しも自分もちで、と告げて、職人の心をわしづかみにします。

幸は、裏切った唯ではありますが、生死が気になり

情報通である、元夫で、今は井筒屋の三代目となったそうじ、を訪ねます。

そこで、妹の無事を知らされて、ホットするのね。

幸にとって、最後の身内だからね。

☆

唯は、再会した幸に、しょっぱなから悪態をつきます。

ここまでこじれると、すごいよね・・。

唯の店・日本橋音羽屋が、隣の小間物問屋を買い取って、太物(綿)に手をだしていきます。

ちょうど、綿が不作で、それを音羽屋が買い占めるので

幸の属する、浅草太物仲間も大変です。

☆

江戸が火事からの復興の中で

勧進相撲が開かれます。幕府公認だから、櫓が立ちます。

浮きたってますね~。

こんなに相撲が人気だなんて、知らなかったな~

☆

菊栄は、火事の時に消失しないように

井筒屋の倉(漆喰の、焼けない倉)に預かってもらい

客も、運ぶ手代も助けてもらうようです。

昔は犬猿の仲だった、兄嫁とギリの弟でしたが、江戸にでて

昔、おばあさまに教わった商いの道は同じで、仲間意識があるようです。

もちろん、そうじはやり手なので、菊栄の商売に金の匂いがあるからね

☆

音羽屋の悪だくみで、歌舞伎のネタが差し替えられ

菊栄のかんざしお披露目の日が先延ばしになる中

大坂からきた、名代の中村富五郎が、千秋楽の顔見世に、登場し

その髪には菊栄の簪が。

うう、盛り上がる

ここらは是非、本編で堪能してください。

☆

そして、毎年開業の日に来るお客様夫婦が現れず

店のみんなで、宝暦の大火で何かあったのか・・と心配する中

時期を外して現れます。

地方巡業をしていたからだ、って言って、相撲年寄で、勧進相撲の興行に関わる

砥川、と名乗ります。

そして、太物を扱う五鈴屋に

力士たちの浴衣を発注します。

金に糸目はつけぬ、って言われますが

五鈴屋のデザイン担当・賢輔がメインに決めたのが

力士の名前入り浴衣で、これを、浅草の太物仲間全員で、売り出すことに。

☆

音羽屋の買い占めで綿反物がなくなった時には融通し

人気の柄も融通し、今また、相撲浴衣も一緒に広げる

浅草太物は、浅草観音様に恥じない商売が心情で、さらに、五鈴屋は

お伊勢さまの五鈴川からの名前だから、って

みな、誠心誠意ですね

☆

相撲とりの名前入り浴衣は爆発的に売れ

在庫もなくなる寸前で、太物商店たちはホクホクです。

そんな太物仲間に入りたい、って奴がいて

みんなは、今で充分だ、って拒否の構えですが

入りたい、と言ってきたのが、地元で堅実な商売をしていた

絹物の店で、いろいろ理由を聞いて、そこならいいかな、って流れが

そこへ、仲間の総代が、いっそ、太物だけでなく、絹物も扱える仲間にすれば、

五鈴屋への恩返しにもなる、って。

おお、反撃だ~~

あきない世傳 金と銀(十一) 風待ち篇posted with ヨメレバ高田 郁 角川春樹事務所 2021年08月10日頃 楽天ブックスAmazonKindle

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