金春屋ゴメス、というのが日本ファンタジーノベル大賞の受賞作で
それの続編がこれ。
前に読んだ覚えがあるんですが
文庫で新刊(増版ではなく、タイトル変えてでてます)
が出てて、あれ、これ読んだかな?と思い
金春屋ゴメス 芥子の花 (新潮文庫nex(ネックス)) [ 西條 奈加 ]
読み直したら、再読だ、って思い出したけど
細かいとこは覚えてなかったから面白かった。
異世界ものが今は流行りですが
そんなカテゴの、パラレルワールドの話
小説家になろう、あたりで連載されてたら
人気で書籍化、アニメ化までいきそうな面白い話なんですよ。
ちょっと、早く世にでちゃった、って感じでしたね。
作者の西條奈加さんが、善人長屋 (新潮文庫) [ 西條 奈加 ]、という時代小説も書いていて
この本がNHKでドラマ化されたことで、過去作の復活になっているみたい。
善い事です(^^)
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日本領土内に、鎖国状態の「江戸国」ってのがあって
そこで長崎奉行をしてるのが、ちまたで「ゴメス」って呼ばれる
怪獣みたいな女性武士。
江戸国では、試験に合格しないと武士になれず
試験に次々合格するほどに、昇進していきます。
で、武士試験に通ると、男女ともに武士となれます。
で、このゴメスは「親分」と呼ばれて配下がおりまして
ここらの、長崎奉行ゴメスと配下のやり取りと
怪獣みたいな見かけと体型と、苛烈な性格ではありますが
脳みそキレキレのゴメスの推理などなどで
江戸国の治安は保たれてます。
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江戸から阿片が不法に作られて輸出されてる、って話があり
江戸国を存続させるために
ヘタな国際軋轢はできないので、阿片撲滅のためにうごくゴメスたちです。
まぁ、仕事ではありますが
へそ曲がりのゴメスが、きれいに職につくわけなく
ライバルの筧家とか、いろいろが
謎ときが好きなゴメスをたきつけたり
阿片畑が、外国人の住む村でつくられてるのでは?とか
流人島、という名だけのこる(今の江戸国に、海のはての島は領土にない)
がけ下の狭小地こそが、阿片畑だったり
そこで、隠密同心に助けられたり
まぁ、とっても面白い。
本作ではゴメス配下の辰次郎が
ゴメスの傍仕えに新しく来た朱緒さまを
ほっこりほのかに慕ったりして
朱緒の前の婚約者が、ひで~男だったりと
そっちの恋バナもなかなか魅力的で
一気に読みました。
とってもおススメです(^^)
金春屋ゴメス 異人村阿片奇譚posted with ヨメレバ西條 奈加 新潮社 2009年04月25日頃 楽天ブックスAmazonKindle
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