吉原裏同心シリーズの最新刊です
現在、幹次郎と麻は京都にて修行中
幹次郎を次の会所の頭取にするために、冷却期間でもあったのですが
幹次郎の留守をねらって、吉原は狙われてます
吉原女裏同心の澄乃が頑張ってますが・・
ってところで最新刊へ
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1章、色事師小太郎
2章、鞍替え
3章、敵の正体
4章、焼け跡の快楽
5章、目疾地蔵
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2巻の終わりで、幹次郎は敵の刺客を成敗してるので
刀の手入れが必要です
京都での道場主の師匠・観音寺さまから借りた道具を使っていたら
京都の役人の入江が目ざとくみつけ
役人だから、死体が見つかったことを知っているので
幹次郎の対決跡だと、暗黙の了解です
☆
入江は、京都奉行所に属していながら、直属は内裏密偵であり
京都所司代の下にいる、って明かします
で、江戸も金に困っているが、内裏はもっと困ってるって
それに西国の雄藩がつけこんでの騒動だ、って
☆
江戸では、吉原乗っ取りの概要がいまだつかめず
幹次郎がいままでやっていた「外の手を借りる」を澄乃もやってみることに
身代わり佐吉とのつなぎで
竹松のいる、寅次の店で働きだす澄乃
そんな中、汀女のいる柘榴屋敷が襲われかけ
それを澄乃が退治したことから
澄乃が柘榴屋敷に泊まり込むことになります
ごはんもおふろも、ふかふかの布団も用意されてるから
澄乃にとっても、極楽ね(^^)
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さて京都
内裏の金を扱う禁裏御料方の副頭取・綾小路、が暗躍してるらしい
で、実はここまでは、幹次郎以外の京都の連中は知ってたのね
確信はなくても、あいつだろう、って
ふむ
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江戸では、色事師の小太郎ってのが、しっぽの一つと分かり
そこから伝っていくことに
小太郎が、一人の頭で、柘榴の家の小娘を拉致って
吉原から金を引き出そうとして、澄乃に阻まれたのね
仲間割れか?って推測もあり
小太郎を探す会所です
でも、佐吉と澄乃が小太郎の家にたどり着くと
小太郎もその母親も、柘榴の家に押し入ろうとして頭分も
合計三人が切り殺されてました
役人が調べ、死体が片付いてからも
澄乃と佐吉が張り込んでいると
柘榴の家に押し入ろうとした残り二人が、この家に来ます
何があったか知らなかったようですが
澄乃を見て、会所の手が回ったと知り、さらに頭分が殺されたので
情報だけつげて、佐吉からもらった金で逃げることに
☆
でも、子分どもが教えてくれた
小太郎が元佐渡奉行とつるんでいた、って話は有力で
さらに、元軽業の新之助が、昔の仲間から「剣客見世物」がいるが
それが怪しい、って話を聞きこんだので
澄乃と新之助が「兄妹」に扮してさぐりにいきます
でも、敵に察知されて囲まれたら
会所が助けに来てくれました
で、調べに本元の座を探りにいくと
そこには、吉原の町名主の池田谷が殺されてました
吉原には、裏切り者が何人いるんだろう・・
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一方京都では
京都大火のあと、祇園祭の山鉾を置いておく場所の地下が
アヘン窟になっている、って幹次郎と入江の潜入でわかります
わかったところで、役所が踏み込むときには
引き払ったあとだろう、って入江
でも、バレた、ってことが大事なんだ、って
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京都も江戸も、事件はちっとも解決しません。
吉原裏同心は、1冊で完結してたから
こういう、ひき、の強いシリーズは久しぶりで面白い!
次巻も読みます(^^)
乱癒えずposted with ヨメレバ佐伯泰英 光文社 2020年10月08日 楽天ブックスAmazonKindle
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