海神の娘(黄金の花嫁と滅びの曲)(2) 白川紺子 推し本。私の感想レビュー備忘録。神の非情。

推し本。

作家買いしたシリーズが2作目です。

後宮の烏、と同一の世界での中華ファンタジー。

前作より、神の非情がすごかった。

海神の娘 黄金の花嫁と滅びの曲 (講談社タイガ) [ 白川 紺子 ]

海神の娘 | 推し本探ブロ (veteranmama.com) このシリーズ既刊の、感想レビュー備忘録。

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海神の娘(黄金の花嫁と滅びの曲) 目次

禍おう一曲

黄金のうたかた

海棠の花の下

鈍色に輝く

柳緑花紅

海神の娘(黄金の花嫁と滅びの曲) ネタバレ注意

しゃらい、という国の天才楽師が、海神がひびかせた滅びの曲を聞き取って

つい笛で吹いちゃったら

海神が、そのほろびの曲がもう一度聞きたい、って

一国を滅ぼしちゃう話です。

すごい。

しゃらい、の領主の妻は海神の娘の累で

生まれた時の啓示は、この子が隣国のしゃもん、の領主になるだろう、って

で、しゃもんの領主に嫁いだ海神の娘は、国を捨てて逃げた、って

この娘が、烏衣の華、にでてきますね。

つながってるな~

霊子さまは、海神の娘たちの幸せや、島の者たちの幸せを願ってる

でも今回、海神が、ほろびの曲が聞きたい、って滅ぼしたのをみて、泣けてくる

せめて、累の子に祝福を、と願うと

霊子の望みなら、って・・。

しゃもんの領主に嫁いだ海神の娘の名前は嬰

奴隷階級の娘で、それも、しゃもんの奴婢だった娘が戻されてます

領主は、妻が奴婢だと気に入らないし

しゃらいに子が生まれた、って使者をなぜか激高して切り捨てたのね

しゃもんの宰相は、これはもう海神の怒りがある、と覚悟して

嬰は、領主の弟と二人で駆け落ちして

そして、しゃもんの新しい時代が始まる

累の息子、であることを隠して

海神から選ばれた領主、となった幼児の由

幼児だから、採決ができないので宰相が代行します

そして、しゃもんに流れ着いたしゃらいの者たちは

さんざん戦争した相手だから、なかなか仲良くできなくて

そんな中で、通婚として、二つの領地の者たちが結婚する、って話が進みます。

由が成長して、海神の娘が嫁いできます

英という娘です。

英は滅びた方の領地の子で、政治に関わってはいけない、って言われてたけど

もらった酒を飲めば賄賂になるし

薬をあげたら、贔屓になる

若い領主の由が、二つの島の民たちの軋轢に追い詰められると

亡くなったはずの乳母の累の気配を感じます

乳母、と言われてますが、実母で海神の娘だった人ね

累の気配で、海神の雷が落ちて、由は前へと進みます

英もまた由の場所へと生き、政治は由がする、って

ここらは是非本作を購入して読んでください

この作家さん、上手だわ。

霊子は、累の魂を戻して由のとこに送ったので

力を失くして干からびてしまいます

海神が力をくれるけど、海神の力が入るほどに

人間としての感覚を失くしていくらしい。

これは切ないな~

という感じで読了。

海神の娘 黄金の花嫁と滅びの曲

posted with ヨメレバ

白川 紺子 講談社 2024年05月15日

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