布石 吉原裏同心(13) ネタバレ注意 シリーズ初の前後編。仙右衛門はお芳と結ばれますが、札差事件は未決で次巻へ

無事に吉原での生活が再開されますが

いきなり、汀女さまがおどしをかけられちゃいます

1章、青葉の吉原

2章、蔵前百九株

3章、田沼の亡霊

4章、川遊び

5章、月命日の怪

蔵前の札差の筆頭行司さんが

薄墨大夫を吉原から連れ出して川遊びがしたい

その時には、四郎兵衛と汀女、幹次郎夫婦も一緒に、って誘います

遊女を連れだすって、すごいお金がかかるのよね

で、そんな川遊びの誘いの前後に

札差香取屋の大番頭の次蔵ってのが、汀女におどしをかけます

汀女って、女仇討ちの生活の中で、幹次郎と一緒に根性座ってまして

ぜんぜんビビらないのが、すごいな~

そんなこんなの中で、ついに仙右衛門とお芳がデートして合体です

やっと、所帯が持てますね~

仙右衛門、床上手そうだな~

さて、汀女が脅されたのは

蔵前での伊勢亀派と香取派の勢力争いの余波でした

吉原が伊勢亀派、ってことで、脅してきたのね

香取は、前は普通に蔵前の仕事をしてたのに

田沼が急死してから、蔵前の実権を得ようと、武力暗躍してるらしい

ってことが佐吉の調べとかでわかってきます

仙右衛門がお芳とデートの帰り

吉原ものだから、って襲われます

仙右衛門は、女と逢うのに匕首は不要、って手ぶらでしたが

襲ってきた伝次ってのが、前にお芳に救われたので、借りを返す、って

今回は見逃してくれました

お芳の啖呵がかっこよかったよ

仙右衛門が襲われて

今度は、吉原の中で犬が集団で会所の若い衆を襲います

女武芸者は犬使いで鎖鎌の名手でした

幹次郎とは、初回は痛み分けです

香取屋の主が、田沼の後妻の兄、ってわかりまして

今回も田沼派の暗躍か、って・・

吉原の見世では、ツケ馬に行った若い衆が撲殺されて

そいつをおっかけて行ったら、またも香取の武闘集団につきあたります

で、田沼の一周忌に合わせて、蔵前の支配権をえる、って策謀が

田沼亡きあとも実行されている、って

さらに、実は田沼は死んではいないのではないか、って

って感じで13巻は終了です

このシリーズは、基本、一冊でお話が終わるのですが

今回は、前後編となりましたね

次巻の決着へと、蔵前の支配権争いは続きます

布石posted with ヨメレバ佐伯泰英 光文社 2010年10月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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