再建 吉原裏同心(12) 佐伯泰英 ネタバレ注意 二人の悪女と仙右衛門×お芳、鉄次×お蝶の幸せ話 

吉原が炎上して、500日までは仮宅

で、その後は吉原を再建して戻らねばならず

2年弱ですね

いよいよ、吉原に皆が戻ってきます

1章、二人遍路

2章、野地蔵の怪

3章、小頭の災難

4章、仮宅祝言

5章、遊女の嘘とまこと

焼け野原の吉原に

新築の見世が立ち並ぶ中で

石の野地蔵を運んできた、じいさまと孫むずめ

その孫娘はとっても美形で

地蔵は、炎上で焼け死んだ姉花魁や、他の女郎さんの供養のためだって

とってもほだされた会所のメンツです

さらに、孫娘は、気丈で美形で、自ら身売りしてきてまして

女衒を通してないし、気性もいいので、禿として引き受けられることに

で、その金を為替で送るのですが

その送り先が、どうもあやしい

ってことで事件開始です

さて、江ノ島あたりをぶらついていた大工の鉄次が

吉原で死んだ、って思われていた小紫を見つけます

足抜け?なら、小紫だと思って供養された死体は?

って調査の中で、鉄次が惚れている、幼馴染のお蝶との落籍話を

会所が取り持ってくれますね

吉原から人の女房になる人って、けっこういるのね

江戸は女性がすくないからな~

で、小紫の見世の裏にあった湯屋に、おなじ背格好の女がいたとわかります

小紫と判定されたのは、花魁衣装をかぶっていたから

では、小紫は自分の衣装を着せて、身代わり女を殺して逃げたのか

江戸時代には、為替が発達してたのね

日本って、すごいな

為替があると、裏為替もあるの

地下送金、ってやつね。今もあるからな~

で、それから、小紫の行方が追えます

さらに、小紫には、佐野っていう、元小田原藩の剣術の強い男がいました

小紫は、地元の顔役をたぶらかして金をとり

逃げるところを見つかりますが、佐野が撃退

でも、そこに幹次郎たちが来て、佐野と小紫は成敗されます

自分で身売りしてきて、禿になったおみよは

詳しいことは聞かされてなくて、小紫の足抜けの話も知らなかった、ってことに

で、おみよの支度金25両が浮いたので、これはお蝶の身請け代となりまして

鉄次とお蝶は、晴れて夫婦となれます!

さて、吉原には植栽とかいろいろありまして

その金は、大店から寄付金を募ります

で、その金を持っていた長吉が襲われて、外科医の柴田相庵先生のとこへ

そこには、美形のお芳というのが、看護師?ポジで働いてます

で、お芳と仙右衛門が幼馴染で相愛の仲でした!

初めてでてきたんじゃないか?

再建のなった吉原に、いろいろと出入りがありまして

相模屋は沽券を失って廃業で、そこの番頭の早蔵さんは失業です

でも、仮宅営業で「山口巴屋」が、仮宅の場所でそのまま料理屋を続けるので

その帳場に、って誘われて、受けます

良かったね~

お芳と仙右衛門の話も、今回の炎上で、お芳を花魁に、って言っていた大店が

代替わりしたので、よいタイミングだったみたい

さらに、夫亡きあと、その母のために「おもよ」ってのが身売りしてきて

さて、いよいよ吉原大門が開きます(^^)

その祝賀の日に、鳥追い女と他二人の掏摸強盗犯が吉原を徘徊

幹次郎が一人始末しますが

鳥越の親方、ってのが、見ていてくれて奉行所の無体を防いでくれます。

滝瀬花魁ってのがいました

夫のために身売りした、って賢婦だと言われてましたが

実はしたたかな女でしたね

いろいろあって、幹次郎が、花魁の間夫ともども成敗します

本作では、二人のしたたかな悪女の話と

幸せになれそうな、鉄次とお蝶の話と盛りだくさんでしため

仙右衛門とお芳の話と

盛りだくさんでした

再建posted with ヨメレバ佐伯泰英 光文社 2010年03月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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