仮宅 吉原裏同心(9) 佐伯泰英 ネタバレ注意 炎上騒ぎ&仮宅生活の中で花魁が拉致される事件が続発

この頃のシリーズって

作者の脂が乗り切っている時期で

1冊の中身が濃い!

吉原の仮宅営業ってのは、

けっこう有名な話で

江戸には火事が多かったから、吉原も何度となく焼けて

そうすると、仮宅って形で、吉原以外の場所で営業するのね

そんな時は、裏を返すとかしないで、遊びにお金がかからないから

お客様が殺到して、焼け太り、ではないけど、見世はもうかったそうです

そんな中での事件です

1章、長い夜

2章、青磁の壺

3章、お咎め小普請

4章、冬の金魚

5章、馴染み迎え

会所は、吉原の見世や従業員を守る組織だから

仮宅のために、江戸に散らばった見世を巡回するのね

とっても大変

そんな中、売れっ子の花魁が、火事騒ぎで足抜けした、ってことに

地元のヤクザの親分も、見世に金をせびりに来るので

それに対応するのも会所であり、幹次郎です

亀戸の寅蔵一家。悪なんだな、こいつ

さて、仮宅で散り散りになった女郎たちの集まりの場所ってことで

汀女の学校が推奨され

三浦やの仮宅が、提供されます

で、会所のメンツが狙われる事件が続発で

会所は、緊張しますね

吉原の焼け野原の場所をさぐる一団がいて

見世の主は、ツボに金をいれて埋めることがあるのね

そんな火事場泥棒を、幹次郎が見つけてけん制します

それは、ある見世の勘当された息子が、金で雇ったごろつきでした

それらは、幹次郎をはじめ、会所で処分できました

さて、幹次郎夫婦の幼馴染の甚吉は

吉原の見世で下働きして、所帯を持ち、つれあいは妊娠中

なのに、見世が焼けて路頭に迷う寸前です

幹次郎は、会所に話を通してあげましたね

津島道場は、吉原炎上事件の時に会所の仕事を手伝ったので

お礼、として謝礼が出たので

その金で、床板を直しました。良かったね(^^)

さて、火事で足抜けしたのか、って思われていた花魁が度座衛門土座衛門でみつかり

仮宅での売れっ子もまた消えて

これは、足抜けではなく、拉致られているのでは、ってなります

5人の遊女が消えて、ひとりは土座衛門で発見された

佐吉の探索の結果、ある小普請組の海の館に

女たちが集められている、ってわかるのね

女たちは転売目的だったようで

殿様は金魚の品種改良しか考えない人で

館の用人が、殿様のため、と自分の金のための策略でした

幹次郎たちの活躍で

御家は断絶しましたが、お殿様は生きてます

花魁たちは、無事に回収されました

そんな騒ぎの間にも、無事に人の女房になれた元花魁が

元彼(^^)の男に付け狙われているのを知った会所が

そいつを成敗します

ってところで除夜の鐘

絵になるね~

仮宅2版posted with ヨメレバ佐伯泰英 光文社 2008年03月 楽天ブックスAmazonKindle

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