推し本。
作家買いしたシリーズが2作目です。
後宮の烏、と同一の世界での中華ファンタジー。
前作より、神の非情がすごかった。
海神の娘 黄金の花嫁と滅びの曲 (講談社タイガ) [ 白川 紺子 ]
海神の娘 | 推し本探ブロ (veteranmama.com) このシリーズ既刊の、感想レビュー備忘録。
白川紺子 | 推し本探ブロ (veteranmama.com) 白川紺子作品既刊の、感想レビュー備忘録。
推しの文庫本レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)
☆
海神の娘(黄金の花嫁と滅びの曲) 目次
禍おう一曲
黄金のうたかた
海棠の花の下
鈍色に輝く
柳緑花紅
☆
海神の娘(黄金の花嫁と滅びの曲) ネタバレ注意
☆
しゃらい、という国の天才楽師が、海神がひびかせた滅びの曲を聞き取って
つい笛で吹いちゃったら
海神が、そのほろびの曲がもう一度聞きたい、って
一国を滅ぼしちゃう話です。
すごい。
しゃらい、の領主の妻は海神の娘の累で
生まれた時の啓示は、この子が隣国のしゃもん、の領主になるだろう、って
で、しゃもんの領主に嫁いだ海神の娘は、国を捨てて逃げた、って
この娘が、烏衣の華、にでてきますね。
つながってるな~
☆
霊子さまは、海神の娘たちの幸せや、島の者たちの幸せを願ってる
でも今回、海神が、ほろびの曲が聞きたい、って滅ぼしたのをみて、泣けてくる
せめて、累の子に祝福を、と願うと
霊子の望みなら、って・・。
☆
しゃもんの領主に嫁いだ海神の娘の名前は嬰
奴隷階級の娘で、それも、しゃもんの奴婢だった娘が戻されてます
領主は、妻が奴婢だと気に入らないし
しゃらいに子が生まれた、って使者をなぜか激高して切り捨てたのね
しゃもんの宰相は、これはもう海神の怒りがある、と覚悟して
嬰は、領主の弟と二人で駆け落ちして
そして、しゃもんの新しい時代が始まる
☆
累の息子、であることを隠して
海神から選ばれた領主、となった幼児の由
幼児だから、採決ができないので宰相が代行します
そして、しゃもんに流れ着いたしゃらいの者たちは
さんざん戦争した相手だから、なかなか仲良くできなくて
そんな中で、通婚として、二つの領地の者たちが結婚する、って話が進みます。
☆
由が成長して、海神の娘が嫁いできます
英という娘です。
英は滅びた方の領地の子で、政治に関わってはいけない、って言われてたけど
もらった酒を飲めば賄賂になるし
薬をあげたら、贔屓になる
若い領主の由が、二つの島の民たちの軋轢に追い詰められると
亡くなったはずの乳母の累の気配を感じます
乳母、と言われてますが、実母で海神の娘だった人ね
累の気配で、海神の雷が落ちて、由は前へと進みます
英もまた由の場所へと生き、政治は由がする、って
ここらは是非本作を購入して読んでください
この作家さん、上手だわ。
☆
霊子は、累の魂を戻して由のとこに送ったので
力を失くして干からびてしまいます
海神が力をくれるけど、海神の力が入るほどに
人間としての感覚を失くしていくらしい。
これは切ないな~
という感じで読了。
☆
posted with ヨメレバ
白川 紺子 講談社 2024年05月15日
★
☆
☆
この記事が、読みたい本を見つけるヒントになったよ~、とポチして下さるとうれしいです 。
このブログは、読了した本のプロモーションを含んでおります。