契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻上 高田郁 推し本。私の感想レビュー備忘録。その後の4話。

推し本。

あきない世傳は全部読了して、私の感想レビュー備忘録も書いてます。

とっても面白かったんですが

主役の幸さんが、名前と裏腹に、なかなか幸せになれない人でね~。

ここで終わるの?!って終わり方も多かったな~。

で、今回の特別巻で、やっと収まりがつくようです。

とっても良かったので、推しの本です(^^)

契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻(上) (時代小説文庫) [ 高田 郁 ]

あきない世傳 金と銀(高田郁) | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

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契り橋 (あきない世傳)特別巻上 目次

風を抱く

はた結び

百代の過客

契り橋

契り橋 (あきない世傳)特別巻上 ネタバレ注意

幸って人は、女中奉公した時から

その才覚が秀でていて

息子夫婦に早死にされ、三人の孫を育てていたおかみさんに見込まれて

まず最初に、4代目の奥さんになります。

この人は、前の奥さん離縁して(これが菊栄)、仕事をせずに死んで

幸とも白い結婚でした。

次に次男の5代目と結婚して

彼は幸をとっても愛してたんですが、なまじ幸の才能がわかる能力があったので

妻への愛が憎しみに代わって、金持って出奔します。

そして三兄弟の末っ子が6代目となりますが

この人と幸は相思相愛で、幸は娘も身ごもるんですが

娘も夫も亡くしてしまうのね。

7代目をどうするか、って騒ぎとなって

この時代、女性は当主になれないから、幸が采配していても7代目は名乗れず

江戸にでて、大阪と江戸と二店舗構えるなかで

江戸でも、ほんとうに苦労して

妹の結ってのが、賢輔ってのに惚れるんですが

賢輔は、7歳年上の幸以外は女じゃないもんだから

結は、ライバルが姉貴だと知って、商売敵に店の品を泥棒して駆け込み

そこの後妻になります。

この展開も、ひどかった。幸、可愛そうすぎた

で、いろいろありましたが、なんとか江戸でも繁盛、って感じで

本編が終わってます。

本作の「風を抱く」は、幸の才能に嫉妬して

出奔した5代目の惣次が、なぜに井筒屋のムコに収まったか、って話です。

江戸で娘のムコを探していた井筒屋と、縁があって知り合って

幸が、美人で、才たけていたから、今度は違う女がいい、ってことで

雪乃と、相続のため、って割り切りで結婚するんですが

雪乃は、性根はわるくないし、しなやかの考え方をする人だし

ムコに迎えた惣次を、舅は大事にしてくれて、三人の団らんはあったかい家族で

それを思い知ったのは、流行り風邪で、舅と嫁が相次いで亡くなった後でしたね

多分、インフルエンザね。江戸時代は栄養状態が悪いしね~

はた結びは、江戸店の支配人の佐助の話

昔、さよ、という娘と知り合い、両想いになったけど

彼女は他の男の元へ。そして、亡くなったようです。10年前だって。

彼女とそっくりな妹・ちかと知り合って、昔の想いがもどり

で、佐助のとこに縁談が持ち込まれたことで、佐助はちかへの想いを告げて

ちかも受けて、めでたく所帯ですね

この時代、奉公人はかなり年配にならないと結婚できなかった。

江戸には女子が少なかったしね。年の差婚ですが、善かったね

百代の過客、もいい話だった

年取ったお竹さん。仕込まれた縫物の腕は変わらないけど

糸遠しがきつい。目が弱くなって、ソコヒ(白内障)の気配もある

って感じで、医者に通っていたら

手代の大七が、彼は元は、大阪の医者のとこにいた子で

その医者が年取って育てきれなくなった時に

縁あって、五鈴屋に奉公して、今は江戸店にいます。

頭のいい、気働きのできる、将来の出世頭ですが

この子を見た、江戸の名医の白鳳が

うちで預かりたい、って

この時代、奉公人の自由意志はないので、奉公替えはほとんどできない

でも、お竹は、幸にそっと「白鳳先生のとこへ」って告げてあげて

それを聞いた幸が動いて、大七は、医者見習いへと転身します。

うん、これもとっても良い話

そして、賢輔は次期当主となるべく、役職が改められますね

現在、五鈴屋は8代目です(血縁なし)

契り橋は

いよいよ賢輔と幸の話

賢輔は40歳になります。

まぁ、今の時代なら38歳、まだまだイケメン世代

そして幸は彼の7歳年上です

ほぼ美魔女。

で、賢輔の気持ちは、幸も感じてるし

幸も嫌いではない、けど

いずれ賢輔は9代目になるし、自分と夫婦になれるとは思ってない

ですが、台風かな?寺が崩壊するような大風に巻き込まれて

賢輔が死にかけます。

緊急手術をしてくれたのが大七で、うふ、善かったね

で、出血多量で危なかったんですが、助かった賢輔は

まぁ、死にかけたから根性座っちゃって、幸に申し込み

幸も、心がゆらいで

ちょうど、民間の金を集めて橋をかける、ってタイミングがあって

そこへの出資をするなら、五鈴屋の扱う品を融通するって話があって

まぁ、幸って人は、稼ぎが増えたら、それは還元する、って人だから

それに感化された白子組が、幸の言を受け入れて

新しい橋を、二人で見守っていきましょうってことで

なんと、ここで二人の所帯持ちが決定いたします。

これは、正直びっくりした

心はつながっても、きちんと夫婦になるとは思ってなかったからね

これを読んじゃったので、下巻も読まずにはいられなくなりました(^¥^)

契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻(上)

posted with ヨメレバ

高田 郁 角川春樹事務所 2023年08月25日

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