幾代の鈴 あきない世傳(特別巻下) 高田郁 推し本。私の感想レビュー備忘録。4人視点でのその後。

推し本。

あきない世傳

この特別巻が出てる頃にNHKでドラマ化されてます。

めでたいですね~。

本編が終了して、特別巻が上下として出てますが

あとがきを読むと、後継者たちのその後を

不定期に書いていく、とのことなので

そちらにも期待したいです(^^)

幾世の鈴 あきない世傳 金と銀 特別巻(下) (時代小説文庫) [ 高田 郁 ]

あきない世傳 金と銀(高田郁) | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

推しの時代小説レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

幾世の鈴 目次

1,暖簾

2,菊日和

3,行合の空

4,幾代の鈴

幾代の鈴 ネタバレ注意

五鈴屋は、離散したり、いろいろ苦労した商家の

下の者を引き受けたりして、大きくなってます。

8代目の徳兵衛(周助)は、桔梗屋という店の番頭で

こちらが乗っ取りに会いかけた時に

当時の五鈴の6代目が、手を差し伸べてくれました

これがないと、番頭はじめ、離散しちゃうからね。

で、桔梗屋の店主を親旦那・孫六、ってことにして

6代目が亡きあと、7代目に幸がなったけど

女当主にはなれない、ってことで江戸に行って

大阪の店は、8代目の周助が店主になってます

ここらは、本編を読んでても、ちょっと入り組んでるかな

江戸は、大火事があったり、日本で飢饉があったり

長い時間のことなので、いろいろ大変なんですが

五鈴屋は、亡き二代目の奥さんの仕込みで

自分に余力があるときこそ、周りを助ける、ってことが周知されてて

それは、三代目が急死して、孫の四代目が家をつぶしかけた時に

いろいろ助けてもらった、ってことへの恩返しでもあります

さて、8代目の次は、五鈴屋の要石、って言われていた番頭の息子の賢助がなるってことで

ほぼ決まってるんですが

そこへ、9代目の妻に幸がなる、ってことで

まぁ、中にいる人は、それが突拍子もないことではない、ってわかってるけど

対外的にはどうしたもんか、って葛藤があり

そんな時に、6代目が芸者に産ませた息子ってのが現れます。

六代目は、自分に子供がいるのも知らずに急死してるし

芸者の方は、結婚相手と仲良くくらし、息子もその亭主が溺愛してましたが

成長するほどに、六代目に似てくるのね

で、その亭主の店が左前になったので、五鈴屋に金を無心にくるんです。

が、この息子はちゃんと育った子なので、ゆすりの金で立て直さずに

俺がちゃんと立て直してやる、って

ほ~

結果的に、9代目に賢助が継ぐハードルはなくなり

8代目も、自分が引退して、桔梗屋を再興したい、って

うん、善かった

菊日和は、菊栄と惣次の話

幸と嫁にした5代目は、幸を愛してましたが

幸の才能に嫉妬しちゃって(才能がわかるほどの力は、惣次にあった)

出奔しちゃって江戸に来て、両替商のムコにおさまって

めきめき大きくした手腕の男です

菊栄は、放蕩息子だった4代目と結婚して、離婚して

崩れかけた実家を商才で立て直したけど

立て直された、って知った、逃げてた兄貴の嫁が戻ってきて

邪険にされたので、江戸の幸を頼って、自分も江戸にでて

菊栄って店をどんどん大きくしてます。

この二人、肌を合わせる気はないけど

いっしょに話すと、とっても楽しいのね。

両方とも独り者なので、店のものは、一緒になるのか、と思ってるらしい

で、今回は菊栄の実家が、やっぱり左前になり

今度は菊栄も見放して、その見放す様子を惣次が、じぶんの女房(幸)と同様に

戦国の商いの世を、立派に生き抜くなぁ、と褒めてくれたりします

うん、この二人の関係も良し

行合の空、は、幸を裏切った妹の結のその後

19歳年上の男について、江戸を出て、田舎で宿を買い取って

そこで二人に娘が生まれてます。

そして、その長女が、幸そっくりの頭の善い子で、自分の娘だけど

時々憎くなっちゃう。

で、へんな男にひっかかりそうになったら、夫が止めてくれて

その時に娘二人が疱瘡になって、姉の方が死にかけて

心を入れ替える結です。

やっと、姉を憎まなくなった結が、善かった

最後の話は、9代目となって大阪で当主を継いだ賢助の10年後

子供がいない二人なので、10代目を誰にするか、といろいろ考えてます

そして、田沼意次からの商家からの強制無理貸しが企画されて

五鈴屋も巻き込まれますが、意次を庇護した将軍の急逝ご、その計画は頓挫

でも、五鈴屋は、寄付を申し出て、配下の手代とかから文句がでますが

そうやって五鈴屋は100年大きくしてきたから、次の100年に社訓というものが欲しいって

で、あきない世傳、を作りましょう、って

初代はボ手ふりから始めた商売で、その初代が見たお伊勢様の五鈴川を

賢助と幸が見守るのが、最後のシーンです。

大団円でしたね

善き

幾世の鈴 あきない世傳 金と銀 特別巻(下)

posted with ヨメレバ

高田 郁 角川春樹事務所 2024年02月29日頃

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