大好きなシリーズです。
ちょっと中だるみだったんですが
駿太郎の仲間たちと、江戸を離れたり
元祖鼠小僧が準キャラ?に加わったりで、面白さがもどりました!
三つ巴 新・酔いどれ小籐次(二十) (文春文庫) [ 佐伯 泰英 ]
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1章、新しい工房
2章、火付盗賊改との再会
3章、研ぎ舟蛙丸
4章、虫集く
5章、三河の薫子
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最初に、千葉周作道場に小藤次親子が、木津さんが桃井道場に戻るために
ご挨拶にいくんですが
そこで、公儀の者で、京都から戻ってきたあまわし、ってのがけんか吹っ掛けてきて
小藤次に瞬殺されます。
これ、次の伏線かな?
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19巻で、独立を果たした、お夕の父で飾り職人の桂三郎さんとこが
少しずつお客がついて、いい感じです(^^)
そして、ぼけてるおじいちゃんの新兵衛は、体力が落ちていき
お迎えが近いようです・・
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小藤次たちが愛用していた船ですが
ついに水漏れが始まり、新しい舟が必要になります。
新造すると、けっこうなお値段のようですが
舟作りの親方は、小藤次が骨折りした
花火職人の親方と懇意だったようで
亡き親友に小藤次がよくしてくれたから、って
注文流れだった名品を、タダで、贈ってくれます。
研ぎ舟にちょこっと改造してくれまして
買わない舟、と、親方が蛙、って異名を持つことから
蛙丸、って命名されるのね。
タダではありますが、これはご祝儀、って感じで
20両程はつつむ小藤次です。
☆
舟を探したり、いろいろしている間も
ちまたでは鼠小僧が暗躍して
はじめは義賊だったのに
最近は、いくつものチーム?が、皆殺しにするようになり
それでも、壁には「鼠小僧参上」と残してるのね
☆
元祖鼠小僧は、小藤次と知り合いで、殺しまくるような男ではないの
で、南町、北町、そして火付盗賊が犯人捜しをする中で
火付盗賊が、なぜか小藤次を狙うので
南町が小藤次を確保します
で、小藤次は、望外川荘の隠し部屋を、元祖鼠小僧に提供したりします。
☆
元祖=子次郎は、一人色々調べて、惨殺死体を量産しているのが
公儀の者であると察知
でも、子次郎の仲間が火付盗賊の琴世たちに囚われて拷問されてるので
子次郎は小藤次に手助けを求めて、仲間を救出
琴世を闇に葬ります
もともと、琴世と小菅の火付盗賊役二人は、今回の鼠小僧事件に便乗して
自分たちも盗賊やって金をとっていた悪党で
今回の色々の結果、小菅の方もお役御免となります。
☆
鼠小僧を語って惨殺を繰り返していたのは
表火番、という閑職の武士たちで
これを表ざたにすると、公儀のメンツは失墜するので
小藤次親子、南町の近藤、北町の岩代壮吾、老中青山家の中田、おしん
の隠密行動で、彼らを撃破することとなります
で、あっという間に叩きのめして
闇から闇へとね
☆
逆恨みした小菅が
おりょうや小梅を人質にとって、望外川荘で待ち構えていましたが
駿太郎の動きと、おりょうの機転で、小菅は処理されまして
こちらも落着
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偽物の鼠小僧の暗躍が終わって
子次郎は、田舎に戻った薫子さまを訪ねます。
きれいだけど、貧しい土地でした。
で、薫子の父は酒乱となり
母は実家に一人逃げ
薫子の側にいるのは老女のひろだけでした。
小藤次から、と偽って、10両をひろに渡す子次郎です。
で、そんな子次郎は江戸の小藤次にひきゃくで手紙を送ります。
姫様が元気、ってわかって
みなが笑顔になって、20巻終了
面白かったな~。
ネタバレには書ききれませんでしたが
駿太郎の友人たち、桃井道場の年少組も
ときどき登場して、いい味がでてます。
面白いので
次巻も出たら読みます(^^)
三つ巴 新・酔いどれ小籐次(二十)posted with ヨメレバ佐伯 泰英 文藝春秋 2021年02月09日 楽天ブックスAmazonKindle
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