三つ巴 新酔いどれ小藤次(20) 佐伯泰英 感想レビュー備忘録。 元祖鼠小僧完結

大好きなシリーズです。

ちょっと中だるみだったんですが

駿太郎の仲間たちと、江戸を離れたり

元祖鼠小僧が準キャラ?に加わったりで、面白さがもどりました!

三つ巴 新・酔いどれ小籐次(二十) (文春文庫) [ 佐伯 泰英 ]

1章、新しい工房

2章、火付盗賊改との再会

3章、研ぎ舟蛙丸

4章、虫集く

5章、三河の薫子

最初に、千葉周作道場に小藤次親子が、木津さんが桃井道場に戻るために

ご挨拶にいくんですが

そこで、公儀の者で、京都から戻ってきたあまわし、ってのがけんか吹っ掛けてきて

小藤次に瞬殺されます。

これ、次の伏線かな?

19巻で、独立を果たした、お夕の父で飾り職人の桂三郎さんとこが

少しずつお客がついて、いい感じです(^^)

そして、ぼけてるおじいちゃんの新兵衛は、体力が落ちていき

お迎えが近いようです・・

小藤次たちが愛用していた船ですが

ついに水漏れが始まり、新しい舟が必要になります。

新造すると、けっこうなお値段のようですが

舟作りの親方は、小藤次が骨折りした

花火職人の親方と懇意だったようで

亡き親友に小藤次がよくしてくれたから、って

注文流れだった名品を、タダで、贈ってくれます。

研ぎ舟にちょこっと改造してくれまして

買わない舟、と、親方が蛙、って異名を持つことから

蛙丸、って命名されるのね。

タダではありますが、これはご祝儀、って感じで

20両程はつつむ小藤次です。

舟を探したり、いろいろしている間も

ちまたでは鼠小僧が暗躍して

はじめは義賊だったのに

最近は、いくつものチーム?が、皆殺しにするようになり

それでも、壁には「鼠小僧参上」と残してるのね

元祖鼠小僧は、小藤次と知り合いで、殺しまくるような男ではないの

で、南町、北町、そして火付盗賊が犯人捜しをする中で

火付盗賊が、なぜか小藤次を狙うので

南町が小藤次を確保します

で、小藤次は、望外川荘の隠し部屋を、元祖鼠小僧に提供したりします。

元祖=子次郎は、一人色々調べて、惨殺死体を量産しているのが

公儀の者であると察知

でも、子次郎の仲間が火付盗賊の琴世たちに囚われて拷問されてるので

子次郎は小藤次に手助けを求めて、仲間を救出

琴世を闇に葬ります

もともと、琴世と小菅の火付盗賊役二人は、今回の鼠小僧事件に便乗して

自分たちも盗賊やって金をとっていた悪党で

今回の色々の結果、小菅の方もお役御免となります。

鼠小僧を語って惨殺を繰り返していたのは

表火番、という閑職の武士たちで

これを表ざたにすると、公儀のメンツは失墜するので

小藤次親子、南町の近藤、北町の岩代壮吾、老中青山家の中田、おしん

の隠密行動で、彼らを撃破することとなります

で、あっという間に叩きのめして

闇から闇へとね

逆恨みした小菅が

おりょうや小梅を人質にとって、望外川荘で待ち構えていましたが

駿太郎の動きと、おりょうの機転で、小菅は処理されまして

こちらも落着

偽物の鼠小僧の暗躍が終わって

子次郎は、田舎に戻った薫子さまを訪ねます。

きれいだけど、貧しい土地でした。

で、薫子の父は酒乱となり

母は実家に一人逃げ

薫子の側にいるのは老女のひろだけでした。

小藤次から、と偽って、10両をひろに渡す子次郎です。

で、そんな子次郎は江戸の小藤次にひきゃくで手紙を送ります。

姫様が元気、ってわかって

みなが笑顔になって、20巻終了

面白かったな~。

ネタバレには書ききれませんでしたが

駿太郎の友人たち、桃井道場の年少組も

ときどき登場して、いい味がでてます。

面白いので

次巻も出たら読みます(^^)

三つ巴 新・酔いどれ小籐次(二十)posted with ヨメレバ佐伯 泰英 文藝春秋 2021年02月09日 楽天ブックスAmazonKindle

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