初花 吉原裏同心(5) 佐伯泰英 身代わり佐吉登場、足田甚吉が長屋へ、編 ネタバレ注意

大好きな時代小説

長編シリーズの初期のものは、ほんとにおもしろい

5巻では、身代わり佐吉が登場し、幹次郎と汀女の幼馴染の甚吉が、藩を出されて長屋暮らしを始めます

1章、いばり組

2章、初桜

3章、天紅の文

4章、桜心中

5章、葉桜千住宿

おなかががすいて飛び込んだ小料理屋で

幹次郎は「身代わりの佐吉」と知り合います

玄人のまなざしをして、でも、悪党ではない感じの男

佐吉は幹次郎が気に入ったようで

このあと、けっこう行動を共にしますね

さて、汀女は吉原で先生をやってますが

かわいがっていた遊女が自殺します

同衾していて、寝小便をした、って相手になじられて

悔しくての自殺でした

店の皆も、カタリだ、なんくせ付けて金をとる気だ、ってわかってますが

相手が武家なので、手出しできなかった

でも、調べると、他の店でも同じことをして金をゆすってたのね

最初の時に、ちゃんと会所に届けておけば、自殺なんかなかったのに、って・・。

で、幹次郎と会所が出張って、一刀両断、処分となりました

甚吉が藩を追い出され、途方に暮れていたので幹次郎と汀女が動き

会所のもっている長屋を開けてもらいました

住むとこがあるのって、すごいよね

さて、汀女の弟は、駆け落ちした幹次郎と汀女を追ってきて

遊女とわりない仲となり、逃げようとして切り殺されてます(最初の1巻の話)

で、そんな二人の墓参りに行ったら、無事に吉原を出た遊女が墓参りに来てました

知人の墓だったようですが、訳あり風で、気になる幹次郎たちです

吉原から見受けされるのは幸せなお話で、出たあとも守りたいって四郎兵衛がいうので

幹次郎が動きます

そしたら、江戸の十手持ちの竹蔵が、いろいろ恐喝してたから

幹次郎たちが一刀両断です

昔は会所と対立していた吉原見番ですが

今は小吉さんが上手に切りまわしてます

で、文使いの小五郎が戻らない、って騒ぎになり

雛菊っていう花魁の文をもらった客がとりかぶとで死んで

捜査開始です

たどっていくと、若い旦那を殺して、後釜になりたい男と

その男の女房になりたい花魁と、金をもらった医者の計画だとわかり

一刀両断です

禿が人質にされる騒ぎがあり

手助けしたのが、身代わりの佐吉

佐吉の幹次郎のコンビネーションで、無事に禿は助かりました

そしたら、遊女と手代の心中騒ぎがありまして

手代の店に行くと、手代が金を使い込んでいた、って

で、遊女は病持ちで先がない、ってわかり

これは、無実の手代を巻き込んだ偽心中だ、って

手代さん、かわいそう・・

そんなエズラを、身代わりの佐吉がサクッと解いてみせますね

甚吉が越してきて、いろいろ頑張ってます

で、おはつさん、って人と、仲良くなってますね~

さて、トリカブト事件の時、巻き添えで殺された小五郎ですが

死んだ、ってきいて、小五郎の娘、を連れてきた女衒がきます

小五郎の残した金目当てですが

いろいろうさん臭いので、会所の命令で幹次郎たちが動きます

そしたら、小五郎の本当の娘は、まっとうに暮らしてましたので

墓参りにきてくれ、って

でも、女衒野郎が先回りして、殺傷沙汰を起こしたので

幹次郎たちが一刀両断です

で、小五郎の残した大金は、実は、吉原の帰りに病気で頓死した店のあるじの

財布を猫ババしたものでした

でも、小五郎は使わなかったし

届けてもらった店の人も、先代が帰ってきたようだ、って

喜んでくれて、責めはしなかったみたいです

って感じで読了

面白かったです(^^)

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