冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業(5) 今村翔吾 感想レビュー備忘録。 くらまし屋VS虚VS御庭番

今村翔吾さんの時代小説

大好きです!

ぼろ鳶組のシリーズも好きですが

こちらのくらまし屋稼業も、面白くなってきました!

この作家さんは、量産型の作家さんのようで

文庫の書き下ろしがサクサクでるので

ほんとに楽しみです(^^)

冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業 (時代小説文庫) [ 今村翔吾 ]

序章

1章、お庭番の憂鬱

2章、昼行燈

3章、もう一つの人生

4章、大名行列

5章、母の白無垢

終章

今回から登場したお庭番の曽和一鉄

いいですね~

名前の通りに一鉄で、腕がたつ

でもって、彼が信奉していたのが8代目将軍の吉宗

代替わりして、幕閣がいろいろバカいってくるので

嫌な気分だ勤めておりましたが

そこに現れたのが老中の松平武元(たけちか)

吉宗が目をかけていた、ってだけでも一鉄にもしや?って思わせる人材で

言葉を交わしたら、もう、滅私奉公ですな

惚れこみました

現在松平様と敵対してるのが酒井さま、こちらも老中

で、これはこの先の話なんですが

酒井様が虚というか、人身売買というか、そっちとかかわっているらしのね

ということで、おもしろくなってきました

ちょっと飛びましたね

さて、松平様は、才能があったので大名に養子にされたんですが

実はその前に、惚れたおなごがおりまして

町人の娘でしたが、前の身分なら、その子をどっかの養女にすれば

一緒になれるくらいの身分でした

でも、大名にされちゃって、別れたのね

そんな過去話を、なぜか当時の将軍だった吉宗が知っていて

私にもそういう娘がいたんだよ、って

つらよね、って同情してくれて

松平は、ほかにもいろいろと才能のある吉宗に心腹してました

で、今、昔別れた彼女が娘を生んでいて

その子が嫁に行くって風の便りにきいたもんだから

一日だけ、老中の身分を捨てて、影からこっそり見送りたいって

だから、一日だけくらましてほしい、って

老中が町中で依頼するわけにはいかず

さらに、現在の政敵の酒井が、松平さまに刺客を送ってるって噂もあり

お庭番も、松平を支える田沼意次も危惧しますが

松平さまがあんまり頑張るので、田沼たちは道中奉行とか配置して守り

くらまし屋と一鉄たちお庭番が抜けの策を、って感じで

まぁ、対立するんですが

ぶじにくらました、ってとこにうつろの刺客がきて

一鉄だけで守りきれなかったとこへ

平九郎が助けに来て、そこへ道中奉行たちもおいついて、って顛末に

くらまし屋では、毎回くらまし方がおもしろくて

ですので、ここではネタバレしませんが

いつもながら、う~ん、って感じで面白いです

さて、松平さまは無事に娘の白無垢姿を見られまして

遠目で見るだけで満足するはずが

娘と妻と生き別れになっている平九郎が

「悔いを残すな」って言ってくれたので松平は

花嫁に近寄って、おめでとう、って言って、でいろいろお話ができました

この作家さんは、泣かせるんですよ!

うう

ぼろ鳶組も、読みながら、私、泣くんですけどね

今回も、泣けたな~

さて、ぶじに松平は本懐を遂げ、無事に戻りました

でもって、うつろと敵対してる幕府側が

平九郎たちへと共闘を持ちかけてきて

ためらいはあるんですが

娘と妻を探すためには何でもつかえ、って忠告もあり

くらまし屋のみんなの同意も得られて

共闘することになったみたい

次巻からも楽しみだな~

終章では、平九郎の妻・初音が、ある島に連れていかれてるんですが

さすが平九郎が惚れた女だけあって、

色々気丈で、そこへ、うつろの惣一郎が派遣されてきていて

なんか、交流が生まれてきてます

ここらも、次巻からの伏線になりそうですね

とってもおすすめの一冊でした(^^)

冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業posted with ヨメレバ今村翔吾 角川春樹事務所 2019年08月08日 楽天ブックスAmazonKindle

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