後宮の烏(5) 白川紺子 推し本の感想レビュー備忘録。新月の痛み激化&結界破壊! 

どんどん、むずかしくなっていく~

でも、面白さも増していく~

後宮の烏 5 (集英社オレンジ文庫) [ 白川 紺子 ]

後宮の烏(白川紺子)(完結) | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

1,笑う女

2,黒い塩

3,烏妃の首飾り

4,破界

冬の王、夏の王、ってのがあって

冬の王は祭祀の王で、烏妃の中に封じられています。

今の帝は、今の烏妃を愛しく思ってますが

彼女を妻として娶る道を選ぶことなく、彼女に自由になる道を示し

そのための色々を探しています

そんな話を縦糸にして

後宮のいろいろ話が横糸になってます

帝の側室が二人、懐妊して、後継のためにはめでたいですが

黄英さまは、格上になって、住む宮殿を移るのですが

怖い、嫌だ、って言い出しまして

だから、烏妃が清めてくれるなら、って

烏妃がいろいろ宮女たちにしてあげたら

彼女が信仰の対象になっちゃって

後宮で騒ぎが起きたのが、前の話

もともと、烏妃は冬の王だから、信者ができやすいのね

帝もそれをわかっているので

烏妃を罪には問いませんが、宮から出るな、宮女の頼みを聞くな

って命じられてます

ですが、今回、宮移りをいやがる側女のために

烏妃が動くの

そのなりゆきで、先祖代々の化粧箱を埋めようとする宮女・松娘を見とがめ

悪いものはついてない、ってことで、でも何かが憑いているから

冬宮に預ける、って体裁で調べることに

一方、妊娠した側室のひとり、晩霞は、父に背き、烏妃に肩入れすることを決め

そんな妹を、兄と弟も支持してくれまして

さなめ一族は、父と、子供たちに、小さく派閥が別れてるのね

そして、烏妃を後宮に閉じ込めている封印を破るためには

白雷の力が必要で、彼を晩霞の兄の力で呼んでほしい、って

化粧箱は、人身御供で焼かれた女の最後の顔を模したものですが

女には娘がいて、その娘が怖がらないように、女は最後まで娘に向けて

笑顔を見せていて、長じた娘が、その情景を描いたのが、化粧箱でした

壮絶・・

そんな化粧箱から、夜な夜な女が姿を現す理由は?

予知でした

末裔である松女の寝台が、腐った梁の下にあって、その梁が落ちたのです。

でも、松女は、今回の顛末で寝台を離れていて、無事でしたね

母の愛だ・・

次の話は、前王朝の遺臣を迎え入れる、って帝の決意の話

羊舌氏は、銀髪の前の王朝の遺臣ですが

その時代の王の不興を買って下野し、結果、前王朝崩壊に巻き込まれずに

今も、地方で権力を持ってます

で、一人娘を亡くし、孤高でいる羊舌を、帝が呼びまして

娘の死の真相を解明してくれるなら、って条件がつきます。

娘の死の真相を、羊舌氏は知ってました

試したのね

で、烏姫が前王朝の遺児だと帝が示唆し

亡くした娘への想いを烏姫に置き換えた羊舌氏を誘導して

帝は、烏姫の後ろ盾を羊舌氏に依頼、氏は受けます

ここらのやり取りは、是非本編で

羊舌氏と関わりができて

帝は、前王朝では当たり前とされていたことが、今には伝わってないこと

烏妃への申し送りも、切れていることを知ります

そんな中で、歴代の烏妃の魂を呼び返しても

戻ってこない、って事実に、烏妃が気づきます

彼女たちの魂は、亡くなってどこへ?

羊舌氏からは、帝に側室が送られます

それは、王宮に囚われた烏妃の補佐となるべく

羊舌が選んだ娘の予定

でもその前に、白雷が、呼び出しに応じます

術師ではありますが、いろいろ知識の欠けていた白雷は

自分が引き取った小娘への情がわき

彼女をいけにえにしないために、呼び出しに応じたのね

新月の夜に、烏妃に封じられている烏(うれん娘娘)が

体から抜け出していきます

その際に、烏妃は、体が引き裂かれる思いをする

歴代の烏妃にはそれに耐えられずに、自死した者もいる

狂乱した者もいる

そして今、烏を酩酊させる牡丹の花をささげないようになっていて

新月の浮遊は、過去最悪の痛みで、烏妃を引き裂きます

思わず絶叫して、目がさめる烏妃

そんな、早死にした烏妃が持ってきた、美しい首飾りがありました

継母にいびられ、烏妃に選ばれて後宮へ

幸せになれる、と信じていたのに

先代の烏妃が亡くなって、新月の痛みを受け継いで、

自分の不運を慟哭して、亡くなった娘

首飾りを持ち出す時に、継母が追ってきたようです

よい品は、海が荒れた時に沈めて神にささげるのが常なのに

それを横領して持っていて、それを烏妃が持ち出したので

死に物狂いで継母が追ってきた・・

海には、うれん娘娘の半身が封じられている・・

新月の夜の痛みに耐えきれず

後宮を出たい、と望む烏妃もいました

でも、後宮をめぐる結界から出ると、烏妃は

ぱたりと絶命するのね

で、その烏妃たちの魂はどこへ?

白雷の手助けもあり、三人の術者がそろって

烏妃をはばむ結界を破ることができました!

でも、結界が壊れたと同時に

歴代の烏妃たちの魂が

破った烏妃に殺到します!

ゾンビの群れ!

死んでもなお、初代烏妃の術に囚われ、コマにされた妃たち

その中に

今の烏妃・寿雪をいつくしんでくれた麗娘の魂も!

烏妃は、新月の痛みに耐えきれず

若くして亡くなることが多い

でも、麗娘は、頑張ってた。寿雪を守るためでもあった。

そんな彼女は、術で、ゾンビ化することがあったら

烏妃たちを葬る呪詛返しをほどこしてくれていた

もしも、寿雪が封印を解いた時に、寿雪を守るために!

それをしって、寿雪は絶叫します

愛する麗娘が、死してなお、こんな扱いを受けなければならない

こんなことが許されていいはずがない!

心が平らかでなくてはならない

人を関わってはならない

それが烏妃のしばり

なぜなら、感情が激すると・・

後宮の結界はやぶれ

歴代烏妃の魂は、呪詛返しによって消えた

そして自由になったはずの寿雪には

寿雪ではないものが、顕現していた・・

きゃ~

むずかしい話だけど面白い!

過去、女神を封じた人間

その女神をしばる結界はやぶれたけど

寄りましとなった寿雪は消えてしまったのか?!

次巻、楽しみ!

そろそろ最終巻かな~

後宮の烏 5posted with ヨメレバ白川 紺子/香魚子 集英社 2020年12月18日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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