剣樹抄(不動智の章) 冲方丁 最新刊のネタバレ注意 若き光圀と特殊能力の少年たち物語の続編。続きそう。おすすめ。

作家買いした作品。

NHKでドラマ化されました。

ドラマ化は、本作である続編までカバーしてましたが

原作の方は、まだまだ続きそうな感じで終わってますので、三巻が出るのを楽しみにしたいです。

童行の率先

浅草橋の御門

不動智

六月村

歓喜院の地獄払い

宇都宮の釣天井

江戸城の天守閣が焼け落ちた

振袖火事のあとの話です。

将軍家は、三代が亡くなって4代目。

徳川家の治世より、配下による合議制への移行期。

振袖火事は、幕府への謀反としての放火だったのでは?となり

その後も、大火にはならなくても放火が多くて

孤児たちの中から、特殊能力のある子たちを放って

治安維持をしていて、そのトップが若き光圀です。

光圀は、若造の頃に、悪仲間とのノリで、一人の無宿人を試し切りしており

それを後悔して、悪仲間とは切れたんですが

殺した無宿人の子が、拾った了助であると知り、因縁を感じてます。

自分を慕う了助がかわいく、知られたときには仇討されるつもりではありますが

平民が光圀を殺したら極刑ですからね・・

そういうとこ、坊ちゃんは困るよね・・。

1巻では、光圀の秘密が了助にバレてませんが、幕府転覆の陰謀とか色々と

とっても面白かったです。

このブログでも、備忘録としてレビューしてますので

お暇なときには是非(^^)

禅寺での早朝からのお勤めとか、仔細に書いてあって面白いです。

了助たち孤児たちは、僧にはなってないのですが、いろいろしたがっていて

従った行動により、衣食住がもらえると、喜んでます。

了助は、今でいう、バッター振り切り、という棒術をきわめていきまして

すり足とかも、自己流ですが修行してます。

さて、寺の子供は童行(ずんなん)と呼ばれてます。

で、禅問答はしないけど、時々問いかけられて

なぜ棒を振るのか、と聞かれて、地獄がどっか行く気がします、と了助が答えたので、地獄払いはすばらしい、と公認されました。

ある日、鼻のきく「伏丸」が、変なにおいがする、と了助を誘い

匂いの元を探したら、仲間の弥太郎が首つりしてました。

子供たちは、弥太郎は絶対に自殺しない、と言い張って

得意の捜査能力で、弥太郎の傷を調べ、生前の足取りを調べ上げ、犯人を確定します。ここらへんは是非本編で。見事です。

で、リンチしようとすると、了助が庇うので、皆は了助に敵意を向けますが

そこへ大人たちがかけつけて、了助の言いたい事を言葉にしてくれます。

手を汚させたくなかったのね。

放火は、ある絵図に印が残っていて、その絵図はどこから流れた?

先ほど起きた由井正雪の乱の時のか?新たなる謀反計画はどこにつながってる?

ってのが、一巻からの事件の縦糸で

本作である続巻も、これを引き継いでます。

大火の時に、獄の解き放ちがあって(格子の中で死なせないため)還ってきたら罪を減じる、って英断で、結果、全員が戻ってきて、以後慣例となるんですが

獄舎の着物着たやつらが大量に出たので、門番が驚いて門を〆ちゃって

獄舎のメンツは、すぐに方向転換したけど、庶民は知らずに門に殺到して

浅草御門は、ひどいことになります。

で、それを開いたのが、相撲取りの又八だったのね。

さて、光圀たち因縁の極楽組のひとりが、光圀たちに追われて浅草御門を閉めて立てこもります

光圀は、合戦する、って宣言して、側にいた侍たちは、一気にテンションマックスです。

又八も、門を再度開くのに加わる、と参加して、了助たちは待機。

そして合戦、極楽組の鑓使いは、天命が来た、と笑いながら死にます。

浅草門の悲劇のあと、橋がかけられます。江戸城への侵入を恐れて橋のなかった江戸に、どんどん橋がかけられるという、時代の転換期ですね。

了助が仕事で、仲間たちのツナギ、をしてたら、悪党町奴に絡まれました。

助けてくれたのが柳生烈堂義仙。達人にして、幕府の裏始末をしてきた人。

義仙は了助が気に入ったらしく、光圀に、了助を買いたいと申し出て激怒され

廻国修行に連れていきたい、と言われて怒りは解消されても、手放さないと言い切られ、で、義仙さん、一度は引き下がります。

さて、お鳩は了助が好きでしたが、了助も最近お鳩が気になって

ほっこりした関係が続いてます。

極楽組捕縛は、光圀らの大命題ですが

幕府でも、こちらへの追捕が出ているらしく、幕府の配下同士でぶち当たります。

そして、了助の仲間たちは、光圀による了助の父殺しを知り、その墓を知り、それを了助に打ち明けます。

了助は、葬られていた墓をあばいて父の遺体と対面

そこへ、了助に知られたと知った光圀がきて、了助に仇討されようとしますが

御三家の後継を殺したら了助がただで済むはずがなく

いろいろな人が、了助と光圀を止めようとしますが

義仙が了助を昏倒させ、光圀を悶絶させて仲裁

仲間たちの依頼を受けて、義仙は了助を連れされます。

はじめは義仙から逃げる気満々だった了助ですが

技量的に逃げられず、光圀になぜ斬らせたか気にならぬか?と言われ

あと、廻国修行のやり方を教える、と言われて、付いていくことに

最も重い荷物は、おつりがないように持つ小銭の山。

体中に小銭を隠し、一日分だけを早道(財布)にいれるんだって。

ここらの描写はとても面白かった。

江戸時代、日本の治安は世界的にみると平和でしたが、それでも、旅先で仲良くなることはなかったのね。カモにされるからね

道は馬や荷車でボコボコだから、足元を見て歩かねばならず

宿場に行ったら、止め女や雲助に捕まらないようにしないといけない。

旅籠とは、馬の餌を入れる籠、の意味だって。知らなかった。だから、食事を出す宿が旅籠。弁当だけ、も買える。

義仙とともに歩く中で、心の置き所、を探す了助。修行になってるのね。

飴をくれようとする男がいて、義仙は、ずっと間を狙っていたな、って。

以降、差し出されるものは何も口にいれるな、って。

六月村に一里塚に到着。

一里塚には、捨扶持の役人の一種がいて

ここにたどり着いたら、女が食事を用意してくれたが

そいつは忍者崩れで、男で、義仙がいなかったら、了助、殺されてました。

で、そいつを生け捕ったら、飴をくれようとした男がついてきてました。

忍者崩れが盗賊になり、同胞を殺したくなかったから、旅人に「逃げよ」と注意して回ってたらしい。

極楽組にそそのかされる忍崩れもいるようで

義仙に、良い仲間を連れて自分に加勢して、悪党仲間をおかみに引き渡せ、って。

風魔の小八兵衛と、飴男は名乗りました。風魔の頭領の末裔ね。

小八兵衛は、義仙がおびき出した悪党シノビを縛り上げ、のち、光圀の配下になって、領民は夜盗の不安なく暮らせるようになったって、良かったね

仰臥禅

寝て行う禅ってあるのね。詳しくは本書で。勉強になったわ。

鳥見衆、というのも初めて知った。

鷹狩の場の保全をする役人で、公儀の役人として目になったから、地方によっては偉そうだったのね。

さて、義仙の兄上の柳生家は、一度大名から降格されていて、現在、大名に戻りたくて色々やっているので、義仙がふらふらして、何かしでかすとヤバイ、と思ってまして、領地に戻したい。

義仙はそんな兄の気持ちを知っているので、そろそろ、郷から追手がくるころだな、って待ってる。

了助は、大人の思惑はともかく、義仙に従うことが修行になるので、兄弟子に従うようにしたがってます。

日光に到着しました。極楽組がここらに集まるらしいのです。

了助は、日光に描かれた極楽絵図にうっとりです。

そこへ、了助を養子に欲しい、っていう少女の使いが登場します。

江戸では、子供たちをいろんな家に養子としてあっせんするって富豪の加藤が現れて、あやしんだ光圀たちが探ると、子供を海外に売り飛ばす計画で

普段は光圀を止める勘解由も止めず、二人とも仁王立ちして、加藤をふんじばります。

小町が義仙に夜這いしてきて、でも、義仙の代わりに寝てたのは了助で、義仙は一人外に出てます。

小町は媚薬を飲まされていて、了助にやさしく、ここにいるように、と言われて泣きます。買われてきた子なのね。

了助は、酒盛り中を襲いますが、全部倒しきれないとこに義仙が到着

極楽組は逃げますが、追わずに、ここの始末を、と義仙

義仙と了助の追跡に、木ノ又雲山、という医者の名が浮かぶ。

良い場所に家を買い、頼まれれば旅の途中で病気になった者を救ってます。

で、看病されてる男は和田右京亮。

極楽組に看病を頼まれた、というが、旅籠でたまたま一緒になっただけだって

???となる中で

この和田君が、釣天井疑惑で殺された一族の孫だとわかり

彼を巻き込んで、動乱再び、ってのが極楽組の計画だろう、って。

義仙は、自分の帰郷のために来ていた柳生の手練れ二人に援助を乞い

二人を和田につけて、了助と二人、極楽組が集めた不逞浪人たちの牙城へ。

そこで、極楽組の頭領が、医者の雲仙その人だと知ります。

戻ろうとすると、問屋場が出火していて、これは、極楽組が和田を拉致るための作戦だろう、って

病人を運ぶには船、と皆が洞察したとおり

柳生二人と和田は船に近付き、そこに敵の男が三人。和田はへたり込んでました。

義仙が入って三対三。了助は、義仙の指示で、和田を船に乗せます。

ですが、逃げた先に、極楽組が和田を売りつけた領主一行がいて

了助は、死を覚悟して構えますが、そこへほら貝ふいて、甲冑着た一団が到着。

和田と了助を確保したうえ、了助の言葉で義仙たちの元へと走り

さらに、不逞浪人たちの牙城の寺に向かうと、寺は釣天井が落ちて

浪人たちは全滅。

雲仙は、幕府のために不逞浪人たちを全滅させた、ってことを手土産に幕府に投降します。

雲仙=極楽組は老中にお預けか、と光圀は不満ですが

雲仙は、光圀預かりを希望してました。

光圀は、雲仙との対面を受諾します。

ってとこで本作完了。

かなり細かく備忘録書いてます。

書いてないと忘れそうだからね。

3巻。いつ出るんだろう。

オール読物に連載されるんだけどね。

楽しみです

剣樹抄 不動智の章posted with ヨメレバ冲方 丁 文藝春秋 2021年11月05日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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