風立ちぬ 吉原裏同心抄(1) 佐伯泰英 感想レビュー備忘録。

薄墨太夫が落籍されて

一人の女性となりました

普通は、落籍されたら、その人の「もの」になりますが

落札してくれた伊勢亀は、自分の死後、彼女を自由にする、って遺言してまして

結果、加門麻、として自由の身となりました

しかし、身内である弟のとこにはいけずに

汀女と幹次郎を頼って、柘榴の家に引っ越してきます

1章、夏枯れ吉原

2章、新造桜季

3章、錠前師

4章、晩夏の旅

5章、合縁奇縁

麻が、自由になった身で、亡き母と一度だけ旅した鎌倉に行きたい

って言い出すのね

麻は、花魁だった時にいろいろと蓄えがあり

落籍の時には1000両払われているので、店は、たくわえを全部麻にもたせてくれます

お金持ちなの

で、自由にいろいろできますし

汀女と一緒に、花魁に教える仕事も続けるようです

そして、引手茶屋の山口巴屋は玉藻が

浅草の方は、汀女が仕切る、ってことになりそうです

で、玉藻も板前の正三郎ときちんと夫婦になるために

祝言をあげることに

そんな中、薄墨が可愛がっていた禿の小花が

無事に桜季として新造になったんですが

どうも態度がよくない

で、幹次郎たちがさぐります

また、吉原で賽銭泥棒が現れて

そちらの犯人逮捕も幹次郎たち会所の仕事ね

忙しい

でうかんだのは、ある隠居の妾になっている、菓子屋の女主

父親が元錠前師で、その力をつかっての泥棒らしいです

隠居が、同心の桑平の出入り先で、ちょっともめましたが

上手に捕まえ、表ざたにはしなかったみたい

額が大きかったので、死罪のところを、情状酌量したりしてます

桜季に、亡き姉のことで嘘八百伝えて

彼女に会所や店への反抗心を植え付けていたのは

同郷の丈吉、って男でした

きつく叱って、いちおう解放ですね

で、鎌倉に行くことになった幹次郎たちに

追っ手の影があり

前に、吉原五か条遺文、でのことを

あれこれ掘り出すやからか、って幹次郎は警戒します

さて、前に雨の夜に、伊勢亀の別宅に幹次郎と麻が足止めされたことがあり

幹次郎は麻と同衾したのか・・?

って、読者も汀女もボカされてますけど

この二人が寝ちゃうのは、いやだな~

ただ、汀女は、自分の年齢が上であることなどなどから

麻を側室、っていうか、幹次郎にあてがうことを

公認してるみたいなのね

これは、女性ファンが逃げそうな展開・・

さて、鎌倉への道で

最初に江ノ島に立ち寄り、悪い奴らを成敗します

地元の役人が放置してたのね

鎌倉の参道で、美人姉妹の汀女と麻がからまれたのですが

そこに古老が口ききして、追い払ってくれました

で、この古老さんが、麻の想いで話の中から

麻が母上と訪ねたのは縁切寺では、って教えてくれます

母上と麻のことを、縁切寺の女住職は覚えていてくれたようで

いろいろお話してくれました

その間、幹次郎は、五か条を狙うやつらを瞬殺です

五か条を知る、ってだけで万死に値するので

冷酷に処分しますね~

麻の母上は、夫の酒乱の暴力に悩み、駆け込み寺にきたようですが

娘は連れてこれない、って知って戻ったようです

ってとこで、1巻終了

このシリーズは全6巻までいくようなので

ゆっくり、追いかけていきたいと思います

旅立ちぬposted with ヨメレバ佐伯泰英 光文社 2017年03月09日頃 楽天ブックスAmazonKindle

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