吉原が炎上して、500日までは仮宅
で、その後は吉原を再建して戻らねばならず
2年弱ですね
いよいよ、吉原に皆が戻ってきます
☆
1章、二人遍路
2章、野地蔵の怪
3章、小頭の災難
4章、仮宅祝言
5章、遊女の嘘とまこと
☆
焼け野原の吉原に
新築の見世が立ち並ぶ中で
石の野地蔵を運んできた、じいさまと孫むずめ
その孫娘はとっても美形で
地蔵は、炎上で焼け死んだ姉花魁や、他の女郎さんの供養のためだって
とってもほだされた会所のメンツです
さらに、孫娘は、気丈で美形で、自ら身売りしてきてまして
女衒を通してないし、気性もいいので、禿として引き受けられることに
で、その金を為替で送るのですが
その送り先が、どうもあやしい
ってことで事件開始です
☆
さて、江ノ島あたりをぶらついていた大工の鉄次が
吉原で死んだ、って思われていた小紫を見つけます
足抜け?なら、小紫だと思って供養された死体は?
って調査の中で、鉄次が惚れている、幼馴染のお蝶との落籍話を
会所が取り持ってくれますね
吉原から人の女房になる人って、けっこういるのね
江戸は女性がすくないからな~
☆
で、小紫の見世の裏にあった湯屋に、おなじ背格好の女がいたとわかります
小紫と判定されたのは、花魁衣装をかぶっていたから
では、小紫は自分の衣装を着せて、身代わり女を殺して逃げたのか
☆
江戸時代には、為替が発達してたのね
日本って、すごいな
為替があると、裏為替もあるの
地下送金、ってやつね。今もあるからな~
で、それから、小紫の行方が追えます
さらに、小紫には、佐野っていう、元小田原藩の剣術の強い男がいました
小紫は、地元の顔役をたぶらかして金をとり
逃げるところを見つかりますが、佐野が撃退
でも、そこに幹次郎たちが来て、佐野と小紫は成敗されます
☆
自分で身売りしてきて、禿になったおみよは
詳しいことは聞かされてなくて、小紫の足抜けの話も知らなかった、ってことに
で、おみよの支度金25両が浮いたので、これはお蝶の身請け代となりまして
鉄次とお蝶は、晴れて夫婦となれます!
☆
さて、吉原には植栽とかいろいろありまして
その金は、大店から寄付金を募ります
で、その金を持っていた長吉が襲われて、外科医の柴田相庵先生のとこへ
そこには、美形のお芳というのが、看護師?ポジで働いてます
で、お芳と仙右衛門が幼馴染で相愛の仲でした!
初めてでてきたんじゃないか?
☆
再建のなった吉原に、いろいろと出入りがありまして
相模屋は沽券を失って廃業で、そこの番頭の早蔵さんは失業です
でも、仮宅営業で「山口巴屋」が、仮宅の場所でそのまま料理屋を続けるので
その帳場に、って誘われて、受けます
良かったね~
☆
お芳と仙右衛門の話も、今回の炎上で、お芳を花魁に、って言っていた大店が
代替わりしたので、よいタイミングだったみたい
☆
さらに、夫亡きあと、その母のために「おもよ」ってのが身売りしてきて
さて、いよいよ吉原大門が開きます(^^)
☆
その祝賀の日に、鳥追い女と他二人の掏摸強盗犯が吉原を徘徊
幹次郎が一人始末しますが
鳥越の親方、ってのが、見ていてくれて奉行所の無体を防いでくれます。
☆
滝瀬花魁ってのがいました
夫のために身売りした、って賢婦だと言われてましたが
実はしたたかな女でしたね
いろいろあって、幹次郎が、花魁の間夫ともども成敗します
☆
本作では、二人のしたたかな悪女の話と
幸せになれそうな、鉄次とお蝶の話と盛りだくさんでしため
仙右衛門とお芳の話と
盛りだくさんでした
☆
再建posted with ヨメレバ佐伯泰英 光文社 2010年03月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle
★
☆
☆
この記事が、読みたい本を見つけるヒントになったよ~、とポチして下さるとうれしいです 。
このブログは、読了した本のプロモーションを含んでおります。