上月城忠義(北近江合戦心得)(7) 井原忠政 推し本。私の感想レビュー備忘録。秀吉の皆殺し作戦が始まっていく。

推し本。作家買いしたシリーズです。

三河雑兵物語、は本当におもしろいんです。こちらは家康の家臣になった雑兵の出世物語。

対して本作は、秀吉の家臣になる、予定の、元浅井の家臣の物語。

秀吉がいびつな性格なんですが、まぁ、戦国の成り上がりなら、こんなもんかな、と思いつつも

ちょっと、読んでていろいろ辛いかな。

カタルシスが少なくてね。

上月城忠義 北近江合戦心得(〈七〉) [ 井原 忠政 ]

上月城忠義(北近江合戦心得)(7) 目次

序章、因幡街道を佐用まで

1,福原城の夜襲

2,上月城を攻める

3,下秋里の戦い・・。姫榊の野戦陣地

4,上月城の雪

終章、官兵衛、豊臣兄弟を語る

上月城忠義(北近江合戦心得)(7) ネタバレ注意

浅井の殿様にかわいがられ、名家の出でもあった与一郎。

戦いで秀吉に負けたのは仕方ないが、託された若殿を

謀略のように奪われて、殺されて、その首を回収してからは

織田の敵設定されますが、お市のとりなしとか

まぁ、武士としては上を大事にする、って忠義もあって

秀吉のとこに預けられます。

秀吉は、お市と一夜でも寝たい、って下世話な奴で

それを断ったら、弟の長秀のとこにおいやられ

その先は、激戦でもある毛利攻めのとこに追いやられます。

さて、毛利を攻めて、手柄をたてたい秀吉は

小さな城を皆殺しにして、のちの城の降伏をうながす、という

鬼畜の策を捕り始めます。

これが、本作の上月城攻めから、となります。

信長の比叡山焼き討ち、を見ていた秀吉が、自分も同じようなことをしだすのね。

一理があるので、表だっては反対できず、結果、上月城は攻略できるわけですけどね。

上月城は、尼子のがもっていた城でもあり

尼子といえば、艱難辛苦があっても、なんとしても返り咲く、って執念の一団で

今回も、秀吉に先兵にされても、がむしゃらに、死体を作って攻略していくわけです

そういう、勝利側の話ではありながら

味方がガンガン死んでいく描写や、皆殺し、ってことで

磔にされちゃう母親を慕って泣く子供の場面とか

読んでて、暗い本でした。

必要ではあると思うんですけどね。

与一郎は、味方である家臣を増やさないといけないけど

秀吉の配下の長秀の、さらに配下ってことで

優秀な雑兵すらもゲットできず

さらに、女猟師を男装させて側においたり

仲間内も、いろいろありまして、そっちがあんまりおもしろくない。

今回、終章で、黒田官兵衛が秀吉を描写しますが

秀吉の精神を支えるのが、秀吉の身内、とりわけ弟の長秀で

彼がいなくなったら、秀吉は化けものになる、って予感してまして

うん、なるだろうな、と思いました

って感じで読了。

そろそろ、本能寺の変が近づいてきそうですね。

上月城忠義 北近江合戦心得(〈七〉)

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井原 忠政 小学館 2026年03月06日頃

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