変な家(2) 雨穴 推し本。私の感想レビュー備忘録。あいかわらずおっかない真相。

推し本。

1冊目も読みまして、ほ~、こういう風につながるんか、と読後感嘆いたしました。

そしたら、そういう読者が多かったらしく、ベストセラーになり

その後漫画化され、映画化されるようです。

本作は、そんな「変な家」の2巻目。

今回も、オドロな展開で、面白くて一気読みいたしました。

推し。

変な家2 ~11の間取り図~ [ 雨穴 ]

変な家 | 推し本探ブロ (veteranmama.com) このシリーズ既刊の感想レビュー備忘録

雨穴 | 推し本探ブロ (veteranmama.com) 雨穴、作品で既刊の感想レビュー備忘録

変な家(2) 目次

1,行先のない廊下

2,闇をはぐくむ家

3,林の中の水車小屋

4,ネズミ捕りの家

5,そこにあった事故物件

6,再生の館

7,おじさんの家

8,部屋をつなぐ糸電話

9,説人現場へ向かう足音

10,逃げられないアパート

11,一度だけ現れた部屋

栗原の推理

変な家(2) ネタバレ注意

筆者、が不思議な間取り図を持ち込まれ

その謎を解いていく、って流れになってます。

1話では、廊下がつきあたりの家の間取りが見せられ

母との関係が悪かった娘が、母の死後に片腕と片足が折られた人形をを見つけて

不気味におもっている、って話から。

新築を建てている間に、新築現場も前で男の子が轢き殺される事故がありました

その事故を起こしたのが「ハウスメーカー美崎」

2話目は、寝たきりの姑を刺し殺し、母を刺し殺し、弟を殺したお兄ちゃんの話。

事故現場処理した人が、元は大工さんで、その大工さんは

当時「ヒクラハウス」とう悪徳業者が、住む人の感情を考えない間取りを

大量生産していた、ってことを教えてくれます。

そして、「ヒクラハウス」のライバルだったのが「ハウスメーカー美崎」

水車小屋を見つけた、ある女性の日記が見つかりますが

その水車小屋の形態が、とっても不思議でした

ヒクラハウスの令嬢と同じクラスになった女性の話

お家に遊びに来て、と言われて、その翌日の早朝に

その家のおばあちゃまが階段から転落ししてます

田舎の一軒家を、人がいない、と買った男性が

暇つぶしに事故物件を検索していたら

自分の買った家が、事故物件だとわかります。

女性の死体があった、家。

その家を囲むように作られた、現在の家。

再生の館、というカルト宗教の話

生き神様、と呼ばれていた女性は

片腕、片足、のない人で

その館は、彼女の体を模した教会で

その宗教の信者たちは、「ヒクラハウス」に

自分の家のリフォームを依頼してました。

片足、片腕のない教祖さまの形に

家を似せることで、救われる、って

ある少年の日記が発見されます。

母親と、その愛人に虐待されて、最終的に餓死させられてしまった男の子

彼が、おじさんにたびたび救われて、ごはんを食べさせてもらったことを

日記に書いていて、でも、最終的には母親の愛人に閉じ込められて死ぬんですね

部屋をつないで、父親と糸電話していた娘

でも、隣家が火事で燃え落ちて、それからは父は離婚の慰謝料をたっぷり払って消えます

娘は、隣家の家事は、実は父の仕業では、と疑っており

隣家で生き残った息子は、火事は母の焼身自殺ではなく

父が焼き殺したんだ、ってほぼ確信してる

糸電話の相手をしてくれていた父は、最後には自殺するんですが

遺品の中には、ガリガリで虐待された姿の少年の写真が一枚あって

その子は、虐待死、という新聞に写真がのっていた男の子の写真でした。

田舎から出てきて、都会で水商売を始めた女性。

結婚を約束されて男の子を生んだのに、男はとんずら

始めた店も赤字で、自己破産はしたけどヤクザに借りた金は返さねばならず

売春目的にアパートに拉致られます。

そこで、隣家の同じ訳ありと仲良くなりますが

彼女は、片腕のない女性で、娘がいました。

そのアパートの間取りもちょっと不思議なんで、著者のとこに持ち込まれるんですが

そこに住んでいた、という女性からの会話からの

隣家の女性が、ヒクラハウス、の社長に連れていかれて

その妻に収まったらしい、って流れが

夢を見ていたように、うちの中にいたはずなのに

不思議な扉が開いて、中に怖いものが入っていた、って男性がいます

家の中を探すと

隠し扉があって、そこに入っていたのは、片腕片足の人形でした

そして、彼の家自体が、片腕片足のいき神さまのからだに模した形で

ヒクラハウスのリフォームらしい

設計士の栗原さん。

話を持ち込まれている「筆者」の友人であり

間取りの謎を解く、知恵者。

そして導き出されたのは

ヒクラハウスがバックにいたカルト集団

「再生の館」のからくりです。

ヒクラハウスに社長は、幼女愛好者で

彼が通っていた「閉じ込められたアパート」に

教祖であった片腕片足の女性がいたけど

彼が寵愛していたのは、その娘の方だった、って

娘は、自分をヤクザに差し出した、片手片足の母親を憎み

だからこそ、教祖にして人前に母をさらす「罰」を与え

子どもだった自分を愛人にしていた夫とは

成長してから結婚したけど、許さずに支配して

自分の母(元教祖)を殺すために、自分の娘をそそのかし

階段から落ちるように仕向けた、って

不倫の子を持った、親たちのためのカルト集団

この発想はさすが

時々、え?と思う点もありましたが

一気に読ませる謎解きの腕は、パート1の時と同様に健在でした。

最後に、おばあちゃまの義足を隠した、という少女が

今は介護施設で働いてるんですが

その話は、いらなかったんじゃないかな。

それより、ヒクラハウスの現在の社長とか親族の話が知りたかったな。

一気読みできる面白さなので、推し。

変な家2 〜11の間取り図〜

posted with ヨメレバ

雨穴 飛鳥新社 2023年12月18日頃

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