姉川忠義(北近江合戦心得)(1) 井原忠政 推し本の感想レビュー備忘録。推し作家の新シリーズ。

推し本。

推し作家さんの新シリーズです。

双葉文庫での「三河雑兵仁義」シリーズが好きで

ずっとおっかけて読んでます。

このブログでも、感想レビュー備忘録、を書いてます。

人気のシリーズなので(売れるシリーズなので)

今度は、小学館文庫から、新シリーズですね。

読者としては、面白い本が増えるのはありがたい。

ってことで、お試しで1巻読んだら

面白かったので、継続読みすることにします(^^)

ネタバレ注意

姉川忠義 北近江合戦心得(〈一〉) [ 井原 忠政 ]

推しの時代小説レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

井原忠政 | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

序章、姉川の月・・初陣、夏

1章、小谷城陥落

2,敦賀潜伏記

3,万福丸

4、仇に仕える

終章。長良川の月・・再生、冬

遠藤与一郎は、浅井家の重臣の家臣の子で

初陣で兜首を3つもあげる、将来有望な若武者です。

浅井家の仕え、爺様の大殿、そして今の殿の浅井長政にも

とってもかわいがられてるのね。

で、織田との戦いが始まってます。

父の喜右衛門は、友人が戦で息絶えると

その首をかっきって、大将首を獲った、と宣言して信長に接近

信長を討とうとしますが、その前に馬廻衆に打ち取られます。

息子の与一郎は、それを見届け、父を追いたいところを配下に止められ

浅井の城へと戻ります。

ここらは、すごいです

さすがに手練れ作家

一機に、戦の非情さが読者にわかります

姉川の戦いから3年で、浅井家は重臣が調略され

浅井が選んだ朝倉氏も、信長に打ち取られて名門は滅亡

残るは、本丸のお市さまたち殿の家族だけ

で、与一郎は、市の産んだ子ではないが、産後すぐに母を亡くして

市を実の母のように慕う万福丸(10歳)を、抱えて落ち延びるように頼まれます

この時代の10歳は、8歳から9歳だからね

幼い子にはhardな人生です

万福丸は、菊千代と名を変え、与一郎の弟として敦賀へと落ち延びます

そこで、与一郎の乳母の家で匿われますが

信長が、起請文を書いて、万福丸の助命を約束したって知らせが

お市の方から届くので

万福丸はもう、我慢できないのね

母の元へ帰る、って頑張ります。

本気で逆らわれると、まだ若い与一郎は、主家の若様に逆らえない

ということで、小谷城へ

お市が、羽柴秀吉なら助けになってくれる、と手紙でよこしていたから

小谷城の秀吉を頼って、万福丸を預けるけど

預かったのは、昔の与一郎の同胞だったし、万福丸にこのまま仕えたいという

与一郎の願いは却下されたけど、それはまぁ、仕方ないと預けて帰ります。

でも、万福丸の首がさらされました。

騙し打ちですね。

与一郎は、自分のバカさに腹を立てますが後の祭り

せめて、ってことで

さらされた万福丸の首を盗み出し、荼毘にして、その灰だけでも

お市に届けると決めます。

万福丸の首をはねたのは、与一郎から万福丸を受け取った

浅井の元重臣の安達でした

で、与一郎は、配下の元山賊・弁造のアドバイスで

安達を卒中と思わせての暗殺をくわだて、がっつり成功します

いずれは信長を暗殺するために、どうするか

ということで、織田の家臣になることいします

今は、秀吉が偉くなったので、その家臣団に旧浅井を受け入れる、ってことらしく

遠藤与一郎では名前が売れているので

大石与一郎、と名前を変えて士官します。

で、足軽になったはいいけど、そこには与一郎の顔を覚えている

旧浅井の足軽も多く、まぁ、だまってるってことで、一応は仲良く

信長は安土城からほとんど出てこないが

兄と仲たがいした市は、街の方に住んでいるので

与一郎はそこへ密かに連絡を入れ、会う約束を

で、市に遺灰を渡したあと

赤ん坊だった万寿丸を託されていた、幼馴染の助佐と再会します。

さらにそこには、秀吉がいました。

で、万寿丸は今秀吉の庇護下にあり、守ってやるから

そのかわり、信長討伐を待て、と

そして、安達を殺した件は、安達は信長から秀吉につけられたスパイだったので

彼を暗殺したことは、秀吉には悪い話ではなかったらしい。

そして、与一郎と助佐の幼馴染の万五郎は、織田家での出世をねらって

修羅の道をいくらしい

って感じで読了。

浅井家の滅亡は、史実ですが

秀吉と結婚した茶々の産んだ秀頼が

それは浅井の血を色濃く引いていた、ってのはけっこう有名な話なので

これは、おもしろい展開になるかな、と期待度大です。

姉川忠義 北近江合戦心得(〈一〉)posted with ヨメレバ井原 忠政 小学館 2022年12月06日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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