烏衣の華(2) 白川紺子 推し本。私の感想レビュー備忘録。勅命で旅にでる前。

推し本。

後宮の烏と同じ世界観のお話で、後宮の烏より数年あとのお話です

本作では、イシハ、という「後宮の烏」に出てきた少年が、冬官(宮中の官)の育った姿で

登場してます

烏衣の華 2 (角川文庫) [ 白川 紺子 ]

烏衣の華(2) 目次

1,月季の憂鬱

2,かぐわしき死の香り

3,霧雨の孤虎

4,花影を君に捧ぐ

5,勅命

番外編、封家にて

烏衣の華(2) ネタバレ注意

月季は、本作の主人公で

圧倒的な巫術の才能のある女性で、才能ゆえに名家の養女になりました

で月季の婚約者・霊耀は、

同じく名門巫術の嫡男で、文武の才能はあっても、巫術の才能がないイケメン

二人とかかわって、巫術の才能があるのに放置されていた鼓渓が、霊耀に色々教わってます。

月季は、幽霊の気持ちを聞いて成仏させてあげられるんだけど

幽霊だ、っておびえて持ち込むやつの話は、持ち込んだ奴が虐待した本人だったりして

けっこう気分が落ちる話ばかりです

月季を養女にしたのは千里で、彼は巫術師ではないけど、いろいろ知ってる人ですね

月季を急遽呼び出す懸案があり、それは、香炉で香をたくと、人が死ぬ、って話でした

香炉に女性の影がとりついているのは確かだけど

香炉を持った男が、香に執着して、生命が抜かれて死んでいく、という

取り殺しではないような

そして、幽霊から聞き出す前に、月季の力が幽霊を消してしまい

月季は、幽霊の気持ちを聞けなったことで落ち込みます

で、霊耀は、そんな月季を思いやって、香炉の持ち主をたどるのを手伝います

ある豪商が囲っていた妾の持ち物、とわかりますが

その亡き家に向かうと、虎の魔物が出るので、今、巫術師を呼びにいくところでした、って

妾は、田舎に一人で囲われて

友も作れず、一人で甘い香をたいては、村をうろついていたようですが

ある日、老人があばら家に住み着きます

この人が巫術師だったようで、妾に才能があったこともあり

巫術を教えられるんですが

その村は、猫鬼、という、人殺しの魔を生み出す場所でした。

すたれていた術だったのに

老いた巫術師の技が中途半端だったので、

彼に習った妾の術で、老人が殺されてしまいます

自分の術で、友人である老人が亡くなったので、妾は錯乱し

自殺して、その念が、香炉に取り付いてのね

猫鬼の廟

月季を虐待していた継母を殺した黒い影

千里は、やっと打ち明けた月季を、よく言えたね、とほめながらも

詳しい話をするのには、許可がいる、って回答を待たせます

祖父の千里が許可を求めたのは、帝でした

月季、霊耀、鼓渓の三人は、帝の御前に拝し

うんれんにゃんにゃん、の信仰が衰えると、地方のいろんな神がうごめく、って教えてくれて

今、地方の廟神が不穏にうごめいていて、その理由がわからないので

月季に、調べよ、って。

勅命だけど、世情不安になるから、秘密裡に、って。

かくして、月季は、自分の中にいる黒いもの、の正体をさぐりつつ

朝廷の敵になりそうな廟神討伐の旅へと踏み出します。

烏衣の華 2

posted with ヨメレバ

白川 紺子/春野 薫久 KADOKAWA 2025年01月24日頃

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