転生令嬢と数奇な人生を(短編集) かみはら 推し本。私の感想レビュー備忘録。ネット小説書籍版の作品の短編集。とっても好き。

推し本。

ネット小説の書籍版なんですが

普通?の転生モノと違って、転生者のカレンは、こっちの世界で波乱万丈

数奇な人生とはまさにこのこと

実?の母に疎まれて平民に落とされ、実姉が王の側室になったので貴族に戻され

その結婚相手が嫌で辺境のじいさまに「白の結婚」で嫁ぎ

そこで幸せ家族していたら、隣国が侵略戦争を起こして突入してきたので

友人家族がほぼ皆殺しとされ、カレンも強姦ののち殺されそうなとこを

かろうじて救われて、そっからは、一応は正妻だったから、夫の身内からの財産狙いをくぐりぬけ

隣国である帝国に移動して、そこで、最初の結婚相手だったライナルトと

いろいろあって、いろいろあって、いろいろあって

最終的には、皇帝の息子から、皇帝へと成り上がったライナルトに愛されて

婚約者となりました、ってのが正伝の流れ

そんな二人の、こまかい短編がまとめられたのが本作です。

カレンがほんとにいろいろ生命の危機が多くて

周りの人もどんどん死んじゃうから、けっこうきつい話なんだけど

ほんとに面白くてね~。

推しのネット小説です

転生令嬢と数奇な人生を 短篇集 [ かみはら ]

転生令嬢と数奇な人生を | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

推しのネット小説レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

転生令嬢と数奇な人生を(短編集) ネタバレ注意

本作は短編なのでいちネタバレできない・・。

ヴェンデルが、まだ家族と幸せに暮らしてた時とか

カレンの長姉は、王さまの側室で、おなかに息子がいる時に王様が殺されますが

その子がいるから、将来の帝国属国の国母って扱いになってます

カレンの兄は、ライナルトの義理の妹と愛し合って、国外追放の彼女についていきます

うん、カレンの身内って、すごいのよ

残されたエミールが、カレンの実家を継ぐ形になってますけど

そんなこんな、コマかい話が多々

地獄の釜よりなお赤く、って話は印象的だった

ライナルトとニーカとモーリッツがまだ軍人学校の生徒だった時の話

三人だけで生き延びて、味方の軍に戻るまでの話

最初からモーリッツはくっついてましたが、ニーカは、ライナルトとここがほぼ初対面

で、ライナルトは人でなしなので(能力はすごいが、人格的には欠落してる)

ニーカを見定めて、役に立つから連れていく、って感じがすごい

ヴェンデルくんの平和な一日、も好き

一見温厚なヴェンデルくんですが、死線を潜り抜けただけあって

いじめっ子なんか、瞬殺でしたね。本で殴り倒してからの速攻がかっこよ

ほほ

本当に欲しかったもの、もよかった

ライナルトの母違いの妹で、皇后の娘だったヴィルヘルミナ。

今は、カレンの兄のアルノーと相思相愛ですが

皇后も皇帝も病んでる人だったから、子供の頃は、それはもう大変だった。

ライナルトのことも好意があったけど、いろいろダメで

皇帝の座を巡っては争って、でもライナルトは北への追放ですませました。

姉がいて、母であった人がいて

の話は、母国に戻っているカレンの姉のゲルダの話。

カレンが前世の記憶を思い出した時は、カレンの肉体のもともとの人格が

消えたというか、ある意味殺された時で

それを、実母は感じ取って、カレンを虐待するのね

で、言語化できない漠然とした敵意だけど、離れていればそれは作動しない

まぁ、ここらは、本作の流れの中でいろいろ出てくる「理屈」があるんですが

で、そんな母を嫌っていたゲルダだけど、亡き王の子を産んで育児に疲れ果て

実母が助けに来てくれた時の話です、おもしろかった

笑い嗤い踊り終えたら

これは、後宮の話。病的な皇帝と、高圧的な皇后の支配する場所で

身分があったから殺されなかったけど、子供を殺された側室と

子供を産まないと決めて頑張った側室が、皇帝の死を知って、次の生き方を決めるとこです

この小さな話を読むだけで、後宮がいかに地獄だったかわかる。

作者さん、上手・・。

宮廷記録皇妃簿1,下し薬混入事件

これは、とってもも白かった

カレンが現在で苦しむ話で、下剤でなく毒だったら死んでいたってことで

皇帝のライナルトは激怒です。これは想定内

で、侍女たち皆殺し、のいきおいですが、カレンが止めるのね

ここらも、ライナルトがカレン第一主義を貫くとこがすごい

僕は友達を知らない、って話も

エミールが自宅につれてくる、宰相の息子の話

小麦アレルギーだったらしく、成長が遅れてましたが

米粉パンで元気になれるみたいね

ただ自分らしくあるだけで

これは、はじめよくわからなかった。で、読んでいくと

ああ、あの時助けてくれたミハイル君のその後の話だな、って

前皇帝は、城下にでては、親切にしてくれる人に褒美をあげて

さらに、食事会に招待します。

そこまではいい話なんですが、気に入らない人は塔から突き落とすし

平民を貴族と結婚させますが、その貴族が妻殺しだったり、夫を三度離縁したりと

訳あり物件ばっかりなのね。

で、ミハイルくんは、食事会に呼ばれたカレンと、カレンが気にした少女の二人が

ライナルトに助け出されるときに、ちょこっと助けてあげるのね

その結果、今度はライナルト皇帝の婚約者となったカレンが、ミハイルの婚家を

ちょこっと手助けしてくれます

でもって、今度はミハイルが、昔に自分を助けてくれた、元騎士とかを雇ったりする話です

これ、好き

皇帝陛下行方不明事件、も面白かった

皇帝と婚約者のカレンが城から消えて、大騒ぎになる話

デートがしたかったのね

おもしろかった

という感じで読了

このシリーズは、短編でも読み始めちゃうと世界観に浸ってしまう

とってもすばらしい作品です(^^)

転生令嬢と数奇な人生を 短篇集

posted with ヨメレバ

かみはら 早川書房 2023年08月02日

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