ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 東野圭吾 推し本の感想レビュー備忘録。叔父さんがブラック・ショーマンなのね。

推し本。

さすが、東野圭吾の本は面白いな~。

一機読みしてしまいました。途中でやめられない。

今回は、名もなき町での元教師殺人事件の解明です。

探偵役は、被害者の弟。ワトソン役が実娘。

ネタバレ注意

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 (光文社文庫) [ 東野圭吾 ]

東野圭吾 | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

推しの推理小説レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

真世は健太と結婚を控えている。

母は癌で亡く、一人田舎にいる父は、真世の結婚を喜んでくれた。

元国語教師で、地元でも人気と尊敬を得ている父だが

一人娘とはいえ、都会で一人暮らしをしている真世は

そんなに行き来があるわけじゃない。

そんな父・神尾栄一が死体で発見された、と警察から真世の連絡が。

様子から、殺人らしい。

実家に駆けつけると、警察が迎えにきていて

担当の柿谷は、父の元教え子だと、丁重に対応してくれる。

時代はコロナで、いろいろ人の移動が制限されているのね。

そんな時代の、さらに過疎になりかかっている地方都市では

超絶人気漫画作家のふるさとだから、と街おこしでいろいろ動いていた企画も

コロナで中断、資金繰りもいろいろ大変です。

現場であった実家を保全したい、ということで

真世は地元で有名な旅館に泊まります

そして、実家に現れたのは、亡き父の年の離れた弟の武史でした。

この人は、実家の騒ぎを知ってました

この武史が、元は米国で有名だったマジシャンで

人の意識を操り、会話を誘導する天才なんです。

で、自分の部屋にカメラを仕込んでおいて

部屋に誰かが入ると録画が送られることにしてる

風通しで実兄の栄一が部屋に入るしかない映像が

昨日から、見知らぬ男が出入りしていて

その会話から警察らしい、と知った武史が

実家に駆けつけてきたらしい

真世の婚約者がフォローに来てくれるけど

その婚約者がらみの不審メールが届いていて

真世は結婚をためらってる、って背景もあります

だから、父への殺人、という非常事態でも

婚約者とべったり一緒でいられない

そこが、武史とべったりいる、という設定につながるのね

ここは、ほんとに上手

で、父のスマホは固定電話も押収されて

警察はどうせ詳しいことは教えてくれない、という武史の言葉に

真世は、自分と叔父で犯人を突き止める、と決めるわけです。

調度、真世の学年での同窓会が企画されていて

町おこしの中心である著名漫画家の釘宮も来る予定です

他に、釘宮のマネージャーを気取る九重女史とか

IT会社の社長になった杉下とか

まぁ、真世の同窓生がいろいろ登場し

警察も、物取りに見せかけた殺人事件と踏んでいて

結果、先生の通話記録とかいろいろを探っているから

同窓会のメンバーとの連絡とかがクローズアップされます。

通夜と葬式があって、コロナ期なのでリモートもあって

リモートのための録画が許容される中で

挙動不審の人物を探すわけです

先生はいろんな人の相談に乗っていて

離婚しそうな夫婦とか、釘宮を説得して欲しいとか

遺産相続したら、父の遺産がかすめ取られてるんじゃないか?の相談とか

ある中で、誰が先生に殺意を持つか、が繰り返しさぐられ

真世の同級生で、中学時代になくなった津久見君という存在がクローズアップされます

白血病で亡くなった彼は、釘宮の親友でもあり・・。

ってところで、なんとなく犯人とかもわかってくるんですが

最後は、教室で、英一に扮装した武史の独壇場

犯人が追い詰められていき

屋上から飛び降りようとするとこを、刑事たちに確保されます。

武史はいつの間にか雲隠れして

残された真世が刑事の詰め寄りを一手に引き受けますね。

で、東京に戻った真世は叔父・武史の店へと呼び出され

そこで最後のいろいろを教えられ

ついでに、真世と健太のすれ違いを、二人で話せ、と場を設けられて

って感じで読了。

いや~面白かった

このブラック・ショーマン

他の事件も解決する作品を書いて欲しいな~。

映画化かドラマ化されそうな作品でした。

推し

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人posted with ヨメレバ東野圭吾 光文社 2020年11月30日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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