推し本。
推し作家さんの新シリーズです。
双葉文庫での「三河雑兵仁義」シリーズが好きで
ずっとおっかけて読んでます。
このブログでも、感想レビュー備忘録、を書いてます。
人気のシリーズなので(売れるシリーズなので)
今度は、小学館文庫から、新シリーズですね。
読者としては、面白い本が増えるのはありがたい。
ってことで、お試しで1巻読んだら
面白かったので、継続読みすることにします(^^)
ネタバレ注意
推しの時代小説レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)
井原忠政 | 推し本探ブロ (veteranmama.com)
☆
序章、姉川の月・・初陣、夏
1章、小谷城陥落
2,敦賀潜伏記
3,万福丸
4、仇に仕える
終章。長良川の月・・再生、冬
☆
遠藤与一郎は、浅井家の重臣の家臣の子で
初陣で兜首を3つもあげる、将来有望な若武者です。
浅井家の仕え、爺様の大殿、そして今の殿の浅井長政にも
とってもかわいがられてるのね。
で、織田との戦いが始まってます。
父の喜右衛門は、友人が戦で息絶えると
その首をかっきって、大将首を獲った、と宣言して信長に接近
信長を討とうとしますが、その前に馬廻衆に打ち取られます。
息子の与一郎は、それを見届け、父を追いたいところを配下に止められ
浅井の城へと戻ります。
ここらは、すごいです
さすがに手練れ作家
一機に、戦の非情さが読者にわかります
☆
姉川の戦いから3年で、浅井家は重臣が調略され
浅井が選んだ朝倉氏も、信長に打ち取られて名門は滅亡
残るは、本丸のお市さまたち殿の家族だけ
で、与一郎は、市の産んだ子ではないが、産後すぐに母を亡くして
市を実の母のように慕う万福丸(10歳)を、抱えて落ち延びるように頼まれます
この時代の10歳は、8歳から9歳だからね
幼い子にはhardな人生です
☆
万福丸は、菊千代と名を変え、与一郎の弟として敦賀へと落ち延びます
そこで、与一郎の乳母の家で匿われますが
信長が、起請文を書いて、万福丸の助命を約束したって知らせが
お市の方から届くので
万福丸はもう、我慢できないのね
母の元へ帰る、って頑張ります。
本気で逆らわれると、まだ若い与一郎は、主家の若様に逆らえない
ということで、小谷城へ
お市が、羽柴秀吉なら助けになってくれる、と手紙でよこしていたから
小谷城の秀吉を頼って、万福丸を預けるけど
預かったのは、昔の与一郎の同胞だったし、万福丸にこのまま仕えたいという
与一郎の願いは却下されたけど、それはまぁ、仕方ないと預けて帰ります。
でも、万福丸の首がさらされました。
騙し打ちですね。
与一郎は、自分のバカさに腹を立てますが後の祭り
せめて、ってことで
さらされた万福丸の首を盗み出し、荼毘にして、その灰だけでも
お市に届けると決めます。
☆
万福丸の首をはねたのは、与一郎から万福丸を受け取った
浅井の元重臣の安達でした
で、与一郎は、配下の元山賊・弁造のアドバイスで
安達を卒中と思わせての暗殺をくわだて、がっつり成功します
☆
いずれは信長を暗殺するために、どうするか
ということで、織田の家臣になることいします
今は、秀吉が偉くなったので、その家臣団に旧浅井を受け入れる、ってことらしく
遠藤与一郎では名前が売れているので
大石与一郎、と名前を変えて士官します。
で、足軽になったはいいけど、そこには与一郎の顔を覚えている
旧浅井の足軽も多く、まぁ、だまってるってことで、一応は仲良く
☆
信長は安土城からほとんど出てこないが
兄と仲たがいした市は、街の方に住んでいるので
与一郎はそこへ密かに連絡を入れ、会う約束を
で、市に遺灰を渡したあと
赤ん坊だった万寿丸を託されていた、幼馴染の助佐と再会します。
さらにそこには、秀吉がいました。
で、万寿丸は今秀吉の庇護下にあり、守ってやるから
そのかわり、信長討伐を待て、と
そして、安達を殺した件は、安達は信長から秀吉につけられたスパイだったので
彼を暗殺したことは、秀吉には悪い話ではなかったらしい。
そして、与一郎と助佐の幼馴染の万五郎は、織田家での出世をねらって
修羅の道をいくらしい
☆
って感じで読了。
浅井家の滅亡は、史実ですが
秀吉と結婚した茶々の産んだ秀頼が
それは浅井の血を色濃く引いていた、ってのはけっこう有名な話なので
これは、おもしろい展開になるかな、と期待度大です。
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