時代小説です
作家買い
畠中恵、作品は、徹底した悪人が出てこないので
読後感がとっても良いのでおすすめです(^^)
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戯作の序・これより、始まり、となりまする
戯作の一、運命の者、歩いて玄関よりいたる
戯作の二、世の中、義理と付き合いが、山とありまして
戯作の三、羨ましきは、売れっ子という名
戯作の四、難儀と困りごとと馬鹿騒ぎ
戯作の五、いや、恐ろしき
戯作の六、明日が知れぬ世であれば
戯作の終、これにて終わりますると、ご挨拶申し上げ
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旗本の高屋さま
小普請組、という、役付きのないとこの人で
暇、です
普通は「職をください!」って根回しや付け届けをするポジですが
なんにもしないで、奥様だけ溺愛してる
で、そんなとこに、山青堂、っていう版元が来てるのね
一冊書いてくださいな、って
暇な高屋さまは、種彦、って名前で狂歌とかいろいろするんですが
お話が上手、って評判があったらしくて、新規参入の山青堂が、
新人勧誘に来たのね
で、山青堂には長介、って手代がいて、彼がお仙って子に惚れて
金を預けて、団子やをやるって
話を聞いただけで、種彦は危うさを感じて
憶測と推理で、お仙と長吉の関係に、もう一人の男を登場させて
で、とっても面白くお話ができたけど、それが真相でした、って
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そんな感じで2話からも
3人の男と付き合い、男子を生んで死んだ母がいて
その子の父は誰、ってのも、推理でつくった戯作話で解明し
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3話目は、種彦の話は売れなくて、でも「覆面作家」に本が売れて
うらやまし、って思っていたら
覆面作家=種彦、って噂がたって
旗本が戯作者になるリスクを見た、本物さんが
実は私でした、って名乗ってお友達になったり
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4話目は
寺子屋、っていう、当時の教科書をつくる、って版元がいて
これは儲けが膨大で、大阪ともめたのを、仲裁したり色々して
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5話目では
獄門騒ぎがあって、それは禁書っていう、ご政道批判のお話で
種彦が疑われたり色々しましたが
デキル中間の善太が助けてくれて、実は役人(徒目付)だったりします
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6話目は、なんと、種彦の戯作が売れまくり
それから芝居になるって話になって、そしたら、主役が奈落で死亡
これが、殺人だったことから、種彦が疑われ
戯作のように筋立てを考えて、犯人を見つけたりします
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で、けっこう有名になりすぎた種彦=旗本高屋家に
御家断絶の危機?がきて
前に見つけた、亡くなった母が残した跡取り男子が
上層部の子で、感謝された、って恩を使って
作者=東雲、を切腹させる、ってことで
戯作をやめることでハピエンですね
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この本の魅力は、是非、読んで確認してくださいませ
とっても面白かったですよ~
けさくしゃposted with ヨメレバ畠中恵 新潮社 2015年04月30日 楽天ブックスAmazonKindle
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