推し本。
北海道県警を舞台としたシリーズで
最初の1冊は、ちょっと変更加えて映画化されました。
その後、くっついたカップルが別れたりしてますが
レギュラーキャラがずっと同じだから、安心感がある。
本作は、シリーズ8冊目の最新刊。
7冊目の、雪まつりの話は今一つだったんですが
今回の、樹林の話は、とっても良かった。おすすめ。
ネタバレ注意。
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1~5章
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桂木陽一が拉致されるシーンから始まります。
そして、佐伯刑事が相棒の新宮と、ホテルの警備室へ。
客とデリヘル嬢がもめて、呼び出されたんですが
普通、暗黙の売春絡みの話に、客が告訴する、ってデリヘル嬢をつきだすことはないのね。
で、佐伯刑事の情のある解決となります。
コロナでいろいろ仕事に困った女性が
マッチングアプリで本番したのに、若くない、とかいろいろ文句付けて
客が払わなかったという。
ここらの名奉行?ぶりは是非本編で。
ああ、佐伯刑事ってこういう人だったな、って
シリーズの流れを思い出します。
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佐伯刑事は、生活安全課の小島百合と付き合ってたんだけど
佐伯が、ちょっとボケかかった父親を引き取ったことで
つきあいを解消してます。
百合に負担をかけたくなかったのね。
お互い、大人で、きれいに別れてますが
まだ心が残った状態ね。
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百合は、ある小学生の女の子が交番にきたので
出張ります。
田舎から札幌の父に会いに来たんだって。
両親は離婚して、でも娘はまだ知らないらしい・・。
父親の経済力がなくての離婚らしく、娘は父を慕ってるし
父も娘がかわいい。切ないね
で、この父親が、ヤバイ筋に木材会社に勤めていて
知り合った百合に、相談したそうなそぶりですが
その時は、スルーで別れます。
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その後、拉致られた桂木が、交通事故という形で死体になり
ドライブレコーダー動画から、ふらついていたことが分かり
解剖の結果、スタンガンを使われていた、とわかり
一気に事件性をおびます。
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で、桂木の事件から、彼が起訴の件で訪問するはずだった
弁護士事務所荒らしの事件が浮上し
桂木の他にも、相談する人がいて
その相談内容は、キャンプ用に買った森の木の伐採案件でした。
間違って伐採した、という申し出があり
でも、その量が多すぎると気づいた者から起訴の話がでて
という流れがあり
かつて、失踪届ののち、沢で亡くなった、という男が見つかり
森なら死体は埋め放題、であり
そのわけあり土木会社が
ハングレの、土木会社であり、百合が対応した少女の父の
元のブラック会社だったりするわけです。
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縦割りの警察の捜査部門が
佐伯の人脈で、捜査結果をもちより、犯人を見つけるとこは
すばらしかった。
とってもおススメです。
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