婿どの相逢席 西條加奈 入り婿が頑張る話の、感想レビュー備忘録。

作家買い。

この人の時代小説を、現在おっかけて読んでます。

本作も、とっても読後感が良かったのでおすすめ(^^)

婿どの相逢席 [ 西條 奈加 ]

金春屋ゴメス (新潮文庫nex(ネックス)) [ 西條 奈加 ]デビュー作

睦月童 (PHP文芸文庫) [ 西條 奈加 ]直木賞受賞

1、逢見屋のムコ

2,閻魔の休日

3,井桁の始末

4,初午の災難

5,j菱にカタバミ

6,墨堤・花見の宴

7,伊奈月の宵

8,落ち椿

9,悲喜こもごも

10,因果応報

楊枝やの4男だった鈴之助が

仕出しやで料亭でもある逢見屋の長女のおちせに惚れられて

婿入りします。

ふたりとも相思相愛で、楽しい新婚生活になるはずが

逢見屋は完全な男尊女卑で

先代のムコである親父様も、肩身の狭い思いをしてます。

ただ、おちせはほんとに鈴之助が好きだし

鈴之助もおちせがいとしいので、そこだけは安泰なのね

ある日、伊奈月っていう料亭が逢見屋に嫌がらせをするの

婿入り前の話でしたが、鈴之助は違和感を感じるのね。

井桁屋というノリ問屋が、先代が亡くなって遺産でもめてます。

嫁入りした長女、継いだ長男、それを支える次男の三兄弟ね。

いろいろ聞き出した鈴之助が、上手にまとめます。

ここの顛末は見事なので、是非本編を購入して読んでみてください。

仕出しって、運んだ先で碗とか整えるから

板前が、食材、食器を持ってきてくれるのね

これは、とってもいいシステムだな~。

今ではできない・・。

で、鈴之助は、猫の手、としていた前たちと一緒に

食材と食器を運びます。

か弱いから、ちょっと大変で

そしたら、逢見屋だってわかって、どついてくるガキが一人。

食器が割れたり色々して、なんとかフォローしますが

そのガキの名前がわかりました・・。

母を亡くした子の育てで、芸者が家にはいりますが

子供も芸者も、実の母子のように幸せで・・。

でも父親にパトロンがついたので、芸者の母は身を引きます。

子供にはそんなことが分からずに荒れて・・。って話

ちゃんとハピエンです。

うん、この作家さんの、こういうお話がほんとに好きです。

かたばみ、って紋を見つけて、こじれかけていた男女の中を結んだり

うん、ここらも是非本編で

最後は、伊奈月って店がなぜ逢見屋を目の仇にするか、っていう

推理モノみたいな謎解きがあって

むすめでなくては後継になれない、ってシバリとか

いろいろで、理由がわかります。

こちらも、最終的にはハピエンで

おいせが妊娠して、そっちもハピエンで

とっても読後感のよい1冊でした。

おすすめ(^^)

婿どの相逢席posted with ヨメレバ西條 奈加 幻冬舎 2021年06月30日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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