推し本。
大好きなシリーズです、三河雑兵心得。
井原忠政さんの出世作。このあと、いろいろ新シリーズがでてますが
私はこれが一番面白い!
三河雑兵心得(13) 奥州仁義 (双葉文庫) [ 井原忠政 ]
三河雑兵心得(井原忠政) | 推し本探ブロ (veteranmama.com)
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奥州仁義・目次
序章・いわし雲の頃
1,江尻城の東屋
2,茂兵衛、江戸を歩く
3,奥州再仕置
4,みちのくの意地、秀次の面目
終章、九戸政実の首
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奥州仁義のネタバレ注意
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12巻の終わりで
妹の旦那で、自分の落とし子の父でもある
木戸辰蔵が、片手をぶち抜かれ
手術のできる医師を探しに飛び込んだ茂兵衛が
そこで、昔の彼女であり、落し子の母である綾女と再会しました。
こっから、ドロドロか?!と
期待半分で新刊(本作)を読んだら、
そこはきれいにスルーされ、次の展開でしたね。
ここ、上手だと思う。
おんながらみの話は、そんなに読みたくないから
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辰蔵は、手術が成功して、隻腕ですが元気で妻子の元へ
そして茂兵衛は、家康の言いつけ通り
家康のムコと、家康の幼馴染という
二人の北条男子を、無事に送り届けた報告をすませます。
そして、秀吉の命じるままに、徳川の大軍勢と大家族が
江戸へと移動するわけです。
戦争が常態化してる時代ですから
悪路の方がありがたい、ってことで、大勢の踏みしめた泥道を
みんなでエッチら移動するのね
ここらは、ちょっと面白かった。
確かに、徳川家の引っ越し、ともなると
すごい人数だったんだろうな~って、
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茂兵衛も拝領屋敷とかがあるんですが
それなりに偉くなって、抱える人も増えるので
長屋とかを優先して、館は貧相らしく、奥様がちょっとおかんむりです
でも、江戸全体がそうみたいね
そして、茂兵衛の隣家は、昔殺し合った服部半蔵の家でした。
が、再会した半蔵は、けっこう穏やかで
遺恨はないか?ってきくと、遺恨だらけだが
奥さんに、隣とは仲良くって言われたから、って
ウチもおんなじだ、と茂兵衛もすこし半蔵に親近感ですね。
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茂兵衛は、元は百姓だし、色眼鏡で見られる立場ですが
家康に贔屓にされているので、さらに、偉くすると妬まれるので
家格を押さえられてます。
ここらは、家康のうまいとこね
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それでいて、いろいろ難しい場面に繰り出されるのが
茂兵衛の鉄砲隊で
北条との戦いが終わったあと
今度は東北でのもめごとに、派遣されます
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私はここらのこと、知らなかった。
小田原攻めのあとは、国内がそこそこ安定、と思っていたので
東北の内紛は知らなかった。
さらに、この内紛を押さえる(仕置き)するために
日本の総大将の秀吉の差し向けたのが秀次で
こいつが、ほんとに戦いのセンスのない奴だってのが
今回のエピでよくわかりました。
こんなのが、秀吉の次では、ほんとヤバイ、ってのが
現場の実感だったんでしょうね。
だから、秀次が殺された時に、あんまり反感がなかったんだな・・。
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井伊直政は、育ちのよい、脳キンではないとう珍しい家康配下で
彼もまた、茂兵衛と共に戦ったことがあるので
今回の奥州仕置きに、自分の配下に茂兵衛が欲しい、と頼んだようです
秀次側としては、蒲生氏郷が実質のトップで
秀次側としては、蒲生氏郷が実質のトップで
彼は、信長に才能を愛でられて娘のムコになった、っていう
見た目も才能も抜群の男で、ただ、キリシタンなのね
まぁ、キリシタンだから、虐殺とかは好まない、よいオトコです。
で、彼が秀次の無茶ぶりに、いろいろ苦労しつつ
なんとか奥州仕置きは完了します
仕置きとして、家族は城下は助ける、って蒲生が約束したのに
秀次がホゴにして虐殺するのね、こいつはほんと、ヤナ奴。
で、身内を殺され、秀吉のとこの運ばれる今回の首謀者の九戸ですが
途中で、秀次から、殺せ、って命令が。
茂兵衛が連行してて
取り戻されるより、殺した方が運ぶのは楽だけど
いろいろ、ちょっと茂兵衛が同情します。
そこへ、九戸の配下らしい武士と若武者親子が来て
武士が目の前で死に、その首を息子がかっきって
似ているから、首を獲り替えてほしい、って
茂兵衛は、京都に届く頃には溶けてるから、ってことで
取り換えてあげます。
そして、かねて家康に言われている通りに
西の(京都)奴らと違い、関東の徳川は、奥州をバカにはしてない
今回の処置を、こっそり奥州で広めてほしい、って
茂兵衛、とっても上手!
ってことで、13巻完了。
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途中、綾女と東屋で話すとことかも、いい感じでしたが
一人娘との関係が、これからの茂兵衛の頭痛のタネになりそうね(^^)
次巻も楽しみです
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posted with ヨメレバ
井原忠政 双葉社 2023年12月13日
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