帰去来 大沢在昌 推し本。私の感想レビュー備忘録。パラレルワールドものを、プロ作家が書くとこれほど面白いのか!

推し本。

プロの本気を読みました(^^)

なろう小説に多々ある異世界もの

沢山のネット小説が出てまして

その中には、面白い作品も確かにありますが

長編の途中で、もう、いいや、と読むのを止めるものも

作家さんが、途中でかくのをやめるものも、多々あります。

で、本作は、臨死体験(実は死んだかもしれない)したら

平行世界に移動しちゃった女性がヒロイン。

異世界転生というか召喚か?

父と娘の関係や、恋バナもあったりして、さすがでした!!

一気読みしちゃいましたよ。

作家買いしたかいがありました(^^)

帰去来 (朝日文庫) [ 大沢在昌 ]

大沢在昌 | 推し本探ブロ (veteranmama.com) 大沢在昌既刊の感想レビュー備忘録

帰去来 ネタバレ注意

志麻由子は、捜査一課に配属された女性刑事で

一課は精鋭ですから、ある意味出世なんですが

実父が殉職した元刑事だったり、その時の知り合いが上司だったりして

ミソッカスなのに配属、的な目で見られてます。

で、亡き父も関わっていた連続女性殺人事件の囮になったら

首をしめられて、臨死体験。

で、目覚めたら、異次元の「光和26年のアジア連邦・日本共和国・東京市」

という場所でした。

なんと、こっちでは、日本は戦勝国で、その後の戦後の荒廃が続いてたのね。

こっちでの由子は、東京市警の<エリート警視>でした

で、部下だと名乗る男性は、かつて付き合っていたボーイフレンド・里貴(さとき)にそっくり。

エリート市警の由子は、犯罪組織から憎まれているだけでなく、警察内部でも敵だらけで孤立無援の状態。

そして里貴からは、もし警察官を辞めて一般人に戻ったりすれば、命を狙われる可能性があることを知らされます。

この世界で生き延びるためには、<エリート警視>のポジで走る抜けるしかない、と根性据えた由子。

新宿の闇市に君臨する「羽黒組」と「ツルギ会」を、鉢合わせさせて壊滅させようとする、警視の計画を完遂しようとします。

って感じで展開します。

こっちでの里貴君は、結婚して娘もいるんだけど、由子の元かれよりずっと賢くていい男なのね。

で、こっちの里貴君は、密やかに警視由子を慕っていたもよう。

という、恋バナがあり

由子がトリップした理由が、それぞれの平行世界の当事者たちが

同時に臨死体験することで、移動する、ってからくりがわかってきまして

警視の父上は、存命していて元軍人で

警視由子は、父の子ではなくて、母の不義の子で、母はそれを苦にして自殺してる、って事実があり

警視由子の実父が、刑事由子の実父とそっくりで、ってのがあり

最終的には、入れ替わりのキーには、どっちかがほんとに死なないといけない、とか

で、最終的には、ねじれた愛憎がすっきりして

連続殺人犯は殺され、刑事由子は、警視由子の死を見届けて、自分の世界へと戻っていくわけです。

本編を是非読んでください。

おもしろかったわ~

プロ作家の作品だわ~。

おススメ。

帰去来posted with ヨメレバ大沢在昌 朝日新聞出版 2022年02月07日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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