どんどん、むずかしくなっていく~
でも、面白さも増していく~
後宮の烏(白川紺子)(完結) | 推し本探ブロ (veteranmama.com)
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1,笑う女
2,黒い塩
3,烏妃の首飾り
4,破界
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冬の王、夏の王、ってのがあって
冬の王は祭祀の王で、烏妃の中に封じられています。
今の帝は、今の烏妃を愛しく思ってますが
彼女を妻として娶る道を選ぶことなく、彼女に自由になる道を示し
そのための色々を探しています
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そんな話を縦糸にして
後宮のいろいろ話が横糸になってます
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帝の側室が二人、懐妊して、後継のためにはめでたいですが
黄英さまは、格上になって、住む宮殿を移るのですが
怖い、嫌だ、って言い出しまして
だから、烏妃が清めてくれるなら、って
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烏妃がいろいろ宮女たちにしてあげたら
彼女が信仰の対象になっちゃって
後宮で騒ぎが起きたのが、前の話
もともと、烏妃は冬の王だから、信者ができやすいのね
帝もそれをわかっているので
烏妃を罪には問いませんが、宮から出るな、宮女の頼みを聞くな
って命じられてます
ですが、今回、宮移りをいやがる側女のために
烏妃が動くの
そのなりゆきで、先祖代々の化粧箱を埋めようとする宮女・松娘を見とがめ
悪いものはついてない、ってことで、でも何かが憑いているから
冬宮に預ける、って体裁で調べることに
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一方、妊娠した側室のひとり、晩霞は、父に背き、烏妃に肩入れすることを決め
そんな妹を、兄と弟も支持してくれまして
さなめ一族は、父と、子供たちに、小さく派閥が別れてるのね
そして、烏妃を後宮に閉じ込めている封印を破るためには
白雷の力が必要で、彼を晩霞の兄の力で呼んでほしい、って
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化粧箱は、人身御供で焼かれた女の最後の顔を模したものですが
女には娘がいて、その娘が怖がらないように、女は最後まで娘に向けて
笑顔を見せていて、長じた娘が、その情景を描いたのが、化粧箱でした
壮絶・・
そんな化粧箱から、夜な夜な女が姿を現す理由は?
予知でした
末裔である松女の寝台が、腐った梁の下にあって、その梁が落ちたのです。
でも、松女は、今回の顛末で寝台を離れていて、無事でしたね
母の愛だ・・
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次の話は、前王朝の遺臣を迎え入れる、って帝の決意の話
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羊舌氏は、銀髪の前の王朝の遺臣ですが
その時代の王の不興を買って下野し、結果、前王朝崩壊に巻き込まれずに
今も、地方で権力を持ってます
で、一人娘を亡くし、孤高でいる羊舌を、帝が呼びまして
娘の死の真相を解明してくれるなら、って条件がつきます。
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娘の死の真相を、羊舌氏は知ってました
試したのね
で、烏姫が前王朝の遺児だと帝が示唆し
亡くした娘への想いを烏姫に置き換えた羊舌氏を誘導して
帝は、烏姫の後ろ盾を羊舌氏に依頼、氏は受けます
ここらのやり取りは、是非本編で
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羊舌氏と関わりができて
帝は、前王朝では当たり前とされていたことが、今には伝わってないこと
烏妃への申し送りも、切れていることを知ります
そんな中で、歴代の烏妃の魂を呼び返しても
戻ってこない、って事実に、烏妃が気づきます
彼女たちの魂は、亡くなってどこへ?
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羊舌氏からは、帝に側室が送られます
それは、王宮に囚われた烏妃の補佐となるべく
羊舌が選んだ娘の予定
でもその前に、白雷が、呼び出しに応じます
術師ではありますが、いろいろ知識の欠けていた白雷は
自分が引き取った小娘への情がわき
彼女をいけにえにしないために、呼び出しに応じたのね
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新月の夜に、烏妃に封じられている烏(うれん娘娘)が
体から抜け出していきます
その際に、烏妃は、体が引き裂かれる思いをする
歴代の烏妃にはそれに耐えられずに、自死した者もいる
狂乱した者もいる
そして今、烏を酩酊させる牡丹の花をささげないようになっていて
新月の浮遊は、過去最悪の痛みで、烏妃を引き裂きます
思わず絶叫して、目がさめる烏妃
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そんな、早死にした烏妃が持ってきた、美しい首飾りがありました
継母にいびられ、烏妃に選ばれて後宮へ
幸せになれる、と信じていたのに
先代の烏妃が亡くなって、新月の痛みを受け継いで、
自分の不運を慟哭して、亡くなった娘
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首飾りを持ち出す時に、継母が追ってきたようです
よい品は、海が荒れた時に沈めて神にささげるのが常なのに
それを横領して持っていて、それを烏妃が持ち出したので
死に物狂いで継母が追ってきた・・
海には、うれん娘娘の半身が封じられている・・
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新月の夜の痛みに耐えきれず
後宮を出たい、と望む烏妃もいました
でも、後宮をめぐる結界から出ると、烏妃は
ぱたりと絶命するのね
で、その烏妃たちの魂はどこへ?
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白雷の手助けもあり、三人の術者がそろって
烏妃をはばむ結界を破ることができました!
でも、結界が壊れたと同時に
歴代の烏妃たちの魂が
破った烏妃に殺到します!
ゾンビの群れ!
死んでもなお、初代烏妃の術に囚われ、コマにされた妃たち
その中に
今の烏妃・寿雪をいつくしんでくれた麗娘の魂も!
烏妃は、新月の痛みに耐えきれず
若くして亡くなることが多い
でも、麗娘は、頑張ってた。寿雪を守るためでもあった。
そんな彼女は、術で、ゾンビ化することがあったら
烏妃たちを葬る呪詛返しをほどこしてくれていた
もしも、寿雪が封印を解いた時に、寿雪を守るために!
それをしって、寿雪は絶叫します
愛する麗娘が、死してなお、こんな扱いを受けなければならない
こんなことが許されていいはずがない!
心が平らかでなくてはならない
人を関わってはならない
それが烏妃のしばり
なぜなら、感情が激すると・・
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後宮の結界はやぶれ
歴代烏妃の魂は、呪詛返しによって消えた
そして自由になったはずの寿雪には
寿雪ではないものが、顕現していた・・
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きゃ~
むずかしい話だけど面白い!
過去、女神を封じた人間
その女神をしばる結界はやぶれたけど
寄りましとなった寿雪は消えてしまったのか?!
次巻、楽しみ!
そろそろ最終巻かな~
後宮の烏 5posted with ヨメレバ白川 紺子/香魚子 集英社 2020年12月18日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle
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