愛憎 吉原裏同心(15) 佐伯泰英 ネタバレ注意 横綱とは。禿の小花身代金誘拐。幹次郎投げ出刃を習得、佐吉を救助編

シリーズも15冊目

吉原に戻って、奇々怪々な事件が発生中

1章、土俵入り

2章、仙台坂の怪

3章、飛び道具

4章、小花の頑張り

5章、佐吉の災難

地鎮祭から、四股踏み、神様のしめ縄を大関がして、そののちに横綱が

筆頭となっていくのね

面白いウンチク話でした

で、相撲見物、ってことで四郎兵衛が幹次郎、仙右衛門と三人での息抜き

仙右衛門の所帯を持つ話が詰められます

祝言上げてから、しばらく、墓参りという名の新婚旅行が決まりますね

吉原では、五人組桜姫、っていう企画ものが生まれてます

おもしろいな~

いろいろ異議申し立てが他の見世からあって

幹次郎への殺害予告をする夜嵐の参次ってのが現れたりもします

吉原がらみでお相撲さんが刺されたので

その見舞いに四郎兵衛と幹次郎が訪問したら

山から連れてきた、っていう巨漢が、人外のもので

お相撲さんが一人殺されたところで、幹次郎が割って入って成敗します

参次ってのは、薄墨大夫が吉原に入る前の知り人でした

いやな奴

で、その絡みで幹次郎を狙っているらしいんですが

懐にあるのは、匕首ではなくて、鉄砲でした

幹次郎が佐吉と待ち合わせる居酒屋の小僧の竹松君

色気づくお年頃で、いよいよ筆おろしの約束が本決まりに

鉄砲に敵対するために、出刃うち(出刃投げ)を考える幹次郎

師匠は、奥山の女芸人・紫光太夫

鉄砲に対抗できそうなまで上達したので

師匠の紫光太夫に礼を、って言ったら、一度一緒に舞台に、って。

うふ

私も見たいな~

薄墨大夫の禿の小花が拉致されます

計画実行したのは、備前屋っていう畳やの道楽跡取り

娘に婿入りさせたんですが、金を使い込むバカで

備前屋の前の主は脳梗塞で麻痺がありますが

頭は大丈夫なので、急いで婿を離縁することで店を守ろうとします

小花の身代金で、店の借財その他を返そうとしたのね

小花は無事に助けられます

根性のすわった、素敵な禿に育ってますね~

さて、参次には双子の兄貴がいたそうで

この二人共が悪ガキで、本家は断絶してることがわかります。

参次の調査を頼んでいた佐吉が行方不明となり

会所が探すと、船に拉致監禁されているらしい

その船には、備前長崎から拉致られてきた女たちと

金髪の女たちが乗っているのね

大がかりな人身売買、密輸の組織だったみたい

佐吉と女たちを回収し

参次が薄墨大夫を狙ったのは、吉原三浦屋を乗っ取る伏線であり

長崎の南蛮楼も加わっての大がかりのものだと判明

捜査は入ったが、幕閣に客がいたので、あいまいに落着しました

船の戦闘で、参次は出刃で成敗

兄は薄墨大夫の花魁道中に出張ってきたので

幹次郎が剣で成敗、となる15巻でした。

愛憎posted with ヨメレバ佐伯泰英 光文社 2011年10月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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