推し本。
作家買いから読み始めたシリーズです。
後宮の烏、の作者さん
後宮の烏、とっても面白かったんですが、本シリーズもとっても良いです。
花菱夫妻の退魔帖 | 推し本探ブロ (veteranmama.com)
推しの文庫本レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)
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花菱夫妻の退魔帖(3)目次
嘆き弁天
百日紅の木の下で
おくま御前
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花菱夫妻の退魔帖(3)ネタバレ注意
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幽霊が見える鈴子が
悪霊に憑かれて、代々辛い思いをしてる花菱家の孝冬さんの嫁になります
花菱家の嫁は、その悪霊である淡路の君に気に入られないと
正式に認められない、って不文律があり
淡路の君と、がっつり眼があった鈴子は
ほぼ自動的に嫁認定されました。
ですが、花菱男爵家の当主である孝冬さんは、いろいろ自分を気遣ってくれる
鈴子のあったかさに、惚れこんでまして
まぁ、夫が妻を溺愛状態ですね(^^)
美男美女で、華族の金持ち夫婦です
善き
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鈴子は、自分の慈しんで育ててくれた養育者を
殺人で殺されてまして、その犯人を捕まえたい
孝冬は、そんな鈴子をヘルプしながらも
淡路の君にたたられないように、悪霊を見つけては
淡路の君に食わせてます
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鈴子は、そんな淡路の君からの解放を目指して
淡路の君の調伏をめざしますが
淡路の君が、本来誰なのか、そしてどうしてこうなったのか
文献が残ってないので
夏、本家のある淡路島へと
鈴子夫婦はやってきます
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本家を守っているのは、孝冬の爺様(血統的には父親)の弟(孝冬の大叔父)が支配してます
爺様ってのが、嫁に手出しして孝冬を生ませてる鬼畜で
まぁ、親族では知られた話でした
で、孝冬の両親と兄が亡くなったので、孝冬が当主してます
大叔父さんは、冷たいものいいをする人だし
その息子夫婦のうち、奥さんは、まぁ、孝冬を蔑視するので
鈴子は、つぎにあったら張り倒す、と決意しとります
この人の、こういうとこ、とっても好き
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で、本家の人が戻ってきたので
ため池の脇に祀った弁天様から泣き声がする、って訴えを受けて
鈴子夫婦が出張ります。
鈴子は幽霊が見えるし、孝冬も一緒に解決
友人を事故で殺してしまった子が自殺して
そんな二人を見てたもうひとりの友人が、その死体を隠してっていう
みんな、見ないふり、をした結果でしたね
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百日紅の木の下の幽霊は
本来、淡路の君が喰いたがるような悪鬼の幽霊ではなかったけど
あ、と思う間もなく喰われちゃって
幽霊は食われると、転生もできなくて無になっちゃうから
鈴子たちは、なるべく成仏させてあげたいのね
これも縁だから、って幽霊になった子の生前をたどると
巡礼の若い娘を悪意でかどわかして売り払う夫婦がいて
その餌食になった娘が、やっとここまで逃げてきて、って話がわかります
娘を奪われた父親は、術の限りで夫婦を呪い
その呪いの父を、淡路の君はがっつり喰いますね
これは、喰う事で解放してあげた感じ・・。
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おくま御前、の話は
跡取り息子が一人だけ生き残って育ち、その男も50過ぎまでは生きなれない、って一族がいて
で、その呪いを解くためにいろいろ動きます。
鈴子が幽霊の気配を追うと、締め切られた部屋が見つかり、まぁ、おっかなかったわ
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あと、この淡路訪問のさいに、心中って言われていた孝冬の両親が
孤児院の子供を探して、事故死した、って真相がわかり
大叔父も、鬼畜の兄貴を憎んでいただけで、孝冬を疎んではいなかった、ってわかって
まぁ、いろいろ実り多き故郷への帰郷でした
そして、鈴子は、淡路の君もまた、花菱家の嫁だったのではないか、と
そして、悪霊を喰わせることで、花菱家は当時の権力者と関係を持っていたのではないか、って。
(権力者は憎まれたり悪霊とかに関わることがあるだろうし
そんな悪霊を喰って払うってのは、都合のよい力だったんではないか、って)
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posted with ヨメレバ
白川紺子 光文社 2024年01月11日
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