薔薇を愛したハイランドの毒蛇 ハイランドガード(4) モニカ・マッカーティ 最新刊で最終巻のネタバレ注意。翻訳は4巻で打ち止めのようです。面白かった! 

スコットランド独立戦争の時代の

史実に織り込んだロマンス小説です。

ハイランドガードは11人いて

その全員の物語が書かれているんですが

日本では4冊で完結みたい。

本が売れない時代なんだな~。

漫画化すればいいのに。

ネット小説の転生モノより、漫画化すると、人気爆発しそうだけどね。

スコットランドの王様が

急死しちゃったから、直系がいなくなって、王族がそれぞれ「俺が王様」と争い

そこに介入してきたのは

まぁ、ヨーロッパって王族は血族のことがおおいから

隣国のイギリス王が、調停しちゃる、っていいつつも

傀儡政権を作ろうとします。

王族君も、傀儡政権を許すほどは軟弱ではなかったんですが

介入を許した段階から、スコットランドは王位の内乱に

イギリスからの侵攻という、二重の枷を与えられるわけです。

でもって、頭一つ抜けたのが「ロバート・ブルース」

幾度となく、内乱でスコットランド貴族に追い込まれ

当時、世界最強だったイギリス騎馬隊に追い込まれ

死にそうな目にあいつつも

歴代のスコットランド王が戴冠する「儀式」を行って

逃げながらも、勢力をばんかいしょうとあがきます。

そんなロバートの戴冠式に

王冠を乗っけたのが、スコットランド貴族の旧家であった

イザベラ・マクダフ

女性でありながら、かの貴族が王冠を載せる、っていう古式にのっとり

娘を残し、夫に逆らって、戴冠式を決行します。

結果、鳥かごみたいな檻に閉じ込められて

城壁からつるされるって刑を受けるのよ

すごい話だ

そんなイザベラを助けるために

ロバートの配下である「ハイランドガード」が何度となく救出作戦を決行しますが

何度か失敗し、最終的には奪還します。

その陣頭指揮に立っているのが

ハイランドガードの仲間にも敬遠されてる「毒蛇」の異名を持つ男

ラクラン・マクルアリ

愛した妻に裏切られて、血族を皆殺しにされ

奇跡の生還して、妻の裏切りを知っても信じようとして

今度は地下牢で死にかけたなかで脱出したという

不屈の男です。

なので、人を信じないし、個人行動が得意で

ブルースに従うのは、血族の未亡人たちに金を届けるための

傭兵稼業なのね

妻殺し、血族を殺した男っていう

まぁ、部分的には正しい異名を、そのまま受け入れ

結果、幽霊みたいに恐れられるってのもあるんですが

唯一、本当のことを知って欲しい、って思ったのが

イザベラなの。

スコットランドのために、正しい王に冠を

その意志を曲げない、不屈の女性で

その上、とっても美人なのね。

イザベラもまた、ラクランに惹かれていきます

ラクランは、嘘をつかない男なので

イザベラが残してきた愛娘への伝言を

約束通りに伝えてくれたり

地下牢暮らしだったから、お風呂とか、体をきれいにすることにこだわったり

まあ、イザベラの好みなのよ

でも、娘のことだと、考えナシになっちゃう母でもありまして

娘を人質に取られた、って思いこまされて

ラクランを裏切るような形になったりして

でも、ラクランは、理由が娘だから、って許すのね

いい男だ

っていうか、もう、イザベラに惚れてるから

理由が男とかの裏切りじゃないと、

なんでも許してるんじゃないか・・?

って感じで、最終的にはイザベラは娘と対面し

娘がイギリスに行くから、っていうから容認し

やがて、ブルースの戴冠が認められ

国内も平定されて

イギリスとの友好関係になった頃

ラクランと結婚したイザベラのとこに

娘が遊びに来る、って形で大団円となります

ロバートの子孫が

メアリー・スチュアートで

エリザベス1世に殺された人です。

で、エリザベスは結婚しなくて子供もいないから

メアリの息子のスコットランド王が

両国の王となります。

歴史って、面白いよね~

全4冊、面白いので是非読んでみてくださいませ(^^)

薔薇を愛したハイランドの毒蛇posted with ヨメレバモニカ・マッカーティ/芦原 夕貴 集英社クリエイティブ 2018年12月18日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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