青薔薇アンティークの小公女(1) 道草家守 推し本。私の感想レビュー備忘録。初作家さんですが、手練れみたいです。

推し本。

漫画化されてるのをチラ読みして、原作を先に読みました。

面白かった!

私は初見の作家さんでしたが、人気シリーズを持つ手練れ作家さんらしいです。

このシリーズの既刊は3冊。

ゆったり読んでいくつもりです。

最近、おっかえてるシリーズが多くて、ツンドク状態が増えてます。

老眼だしな~

青薔薇アンティークの小公女(1) (富士見L文庫) [ 道草 家守 ]

青薔薇アンティークの小公女(1)目次

序章・ブラウニーの困りごと

1,シーリー・コートとお茶会を

2、レブラコーンの宝物

3,パンシーの隠しごと

終章・青薔薇はうつむかない

青薔薇アンティークの小公女(1)ネタバレ注意

妖精が実在する、って世界観ではありますが

身分差別とかは、英国のヴィクトリア時代と似てます。

貴族階級

アッパーミドルクラス

労働者階級

完全に壁がありまして、所作や言葉遣いなどなども含めて

壁を越えるのは大変です。

序章では、少女ローザが置かれている状況が。

花売り娘。

マイフェアレディ、の世界観まんまですね。

お花を売って、日銭を稼ぐ。労働者階級の仕事です。

そして、ここで稼げないと、売春婦になるしか女性の生きる道がない。

セーフティーネットのない世界です。

母を亡くし、顔を上げない、言葉を離さない、ってことで

かろうじて勤められていたクリーニング屋をクビになったローザは

亡き母との思い出の部屋に執着していても、家賃が払えない。

そんなとこへ、超絶イケメンが、ローザを雇います。

このイケメン・アルヴィンというのが

妖精の世界に連れてかれて、喜怒哀楽を失くした、って人で

ついでに、妖精の御加護で、怪我もしないし、死ぬようなこともない。

アルヴィンを襲うと、反発で、犯人の方がケガしたり、死に損なうのね

アルヴィンの持ってる店がアンティークショップで

ローザは、亡き母から、文字を習い、所作を習い、上流階級のイントネーションを習っているので

労働者階級にしてみれば、異物で、嫌われ、いじめられたんですが

アルヴィンの店は、アッパーミドルクラス以上が対象の店なので

店から支給のお仕着せを着ると、とってもふさわしい従業員になります

ここらは、小公女だわね

そして、三つの謎が店に持ち込まれ

それをアルヴィンが解明するんですが

喜怒哀楽のない人なので、いろいろ軋轢があって

そこを、ローザがカバーする、って形になっていきます。

1巻での最初の話は、落としたペンダントを親切で持っていったら

労働者階級、ってだけで盗人と間違われたりするの。

ここらは、辛辣だけど、当時はあるあるだったんだろうな~

アルヴィンとローザがいろいろ手助けしてあげます

2つ目は、アンティーク目当てで強盗が入ったアッパーミドルクラスの屋敷で

当主が運悪く出くわして、突き飛ばされて死んじゃって

彼の末期の言葉から、妻への愛が伝わります

3つ目は、ローザに意地悪したクリーニング屋の娘がらみの話

自分が成り上がりでバカにされたからって

上流階級の所作ができるローザをいじめたという、八つ当たり娘ですが

まぁ、いろいろありまして、ローザが許すので、アルヴィンも動き

ローザは母の形見のペンダントを取り戻します。

最後の話は、一人だけ逃げた強盗団の男が、店に乱入しまして

アルヴィンの親友の警部が捕まえてくれますが

その強盗男とアルヴィンのやりとりを、ローザがみて

妖精の祝福=呪い、の現実を知ります。

亡き母とのアパートを引き払い、アルヴィンの店の3階に引っ越してきたローザです

さて、2巻はどんな事件がおこり

ローザの出自や、アルヴィンの実家とか、いろいろの伏線が回収されるといいな。

次巻も読みます(^^)

青薔薇アンティークの小公女(1)

posted with ヨメレバ

道草 家守/沙月 KADOKAWA 2022年05月13日頃

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