大分断 エマニュエル・ドット ネタバレ注意 教育がもたらす階級化社会、っていうサブタイトルに惹かれました。面白かった

新書は、発刊までが早いので

時世にあった話が出てきて、本当におもしろい

本作も、2020年7月に出たものです

コロナ後の予測なども書かれてます

おすすめ

民主主義というのは本来

マジョリティである下層部の人間が、力を合わせて上層部の特権階級から

社会の改善を手にいよう、とする機能です

が、今、それが崩れてますね

今の高等教育は、支配階級が自らの再生産をするところ

階級闘争が、高等教育に入り込んだから、富裕層が有利になってる

それぞれの国の文化的側面で、階級闘争か

対立か、そのための解決法もまた、変わってくる

支配階級が人間として正当化されるために、文化的寄付とかがあった

それを正しい、道徳的だ、って考えてくれる社会が必須

上層部が30%を超えると、そこで完結できちゃう

プロテスタント、によって教育の自由化がすすんだ

でも世界的に学力が低下している

6歳から10歳に読書をさせると能力があがり

その間に、視覚的娯楽に嵌まると、能力が育たない

エリートとは孤高であったから、人数が少なかったのに

集団的エリート、となって、必ずしも優秀でない人間までエリートのエリアに

入っちゃった

民主主義は三つにパターンを持つ

フランス、アメリカ、イギリス型

ドイツ、日本型

ロシア型

フランス~は、核家族の個人主義で、フランス革命ができた土壌

ドイツ~は、家長型

ロシアは、投票はしても一体主義の民主主義

家長型は、学力格差で民主主義が破壊されにくい

鎖国をやめてから、日本はずっと地政学的に不安定な時代なのだ

新たな黒船は、人口をふやすための移民政策

社会の維持は、生産の前に出産だから

自由貿易を宗教のように信じている人たち

でも、アメリカが保護主義を望むなら、世界は保護主義になる

グローバリゼーションの終わり

それでいて、ネットで世界がつながる世界化、は止まらない

ドイツもボロボロだけど、経済と政治の有効性は健在

ヨーロッパは、イギリスとアメリカが撤退したら

民主主義は敗退していく

それは、歴史が語っているから

EU離脱が進まないのは、年金者が、通貨システムの崩壊に耐えられないから

ドイツが次に何をしてくるか

ドイツ統合は、ヨーロッパの火薬庫ですね

フランスはユーロに入って、独自通貨が持てなくなったことで麻痺した

スペインもね

アメリカの敵対者は中国

ロシアは、国民が少なくて内政で四苦八苦

ヨーロッパはドイツのものになったので、こちらも仮想敵段階

イランとサウジアラビアの抗争は

サウジアラビアが崩壊して、イランが中東を圧倒していくでしょう

って感じの未来予測で終わってました

日本は、まずは人口の減少をなんとかしないと

経済は回らないのですよ

政治家が無能だと、国を沈むな~

そんな政治家を選ぶのは、無能な国民ですね

女帝・小池百合子とか読んじゃうと

選挙って大事だな~って思いますね

おすすめのビジネス新書でした

大分断posted with ヨメレバエマニュエル・トッド/大野 舞 PHP研究所 2020年07月16日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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