推し本。
なろう、に連載されてた分の書籍化。
BL小説で有名な人でしたが、悪役令嬢ものも手練れでしたね~。とっても面白かった。
ずるずるになりがちなネット小説ですが、きれいに1冊にまとまっていて
読後感も良くて大満足です。推し
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悪役令嬢たちは揺るがない 目次
プロローグ
1,王太子婚約者
2,子爵令嬢
3,宰相息女
閑話、女子学生たちの噂話
4,侯爵嫡子
5,子爵令息
6,隣国公子
7,王太子
閑話2,男子生徒たちの噂話
8,聖女見習い
エピローグ
おまけ、とある王女のため息
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悪役令嬢たちは揺るがない ネタバレ注意
ながれとしては、よくある話です
庶民出身の聖女が
愛のない結婚なんて!と、王太子婚約者の令嬢にかみつきます
で、王太子としては
庶民のことが知りたくて、聖女のお相手をしていただけで
充分な婚約者のいる自分と、なんとかなると思う女がいる、ってことは
想定外なのね。
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聖女の躾が悪い、って子爵令嬢のサンドラは厳しく対処しますが
セラフィーナ王太子婚約者が、ほんとうに揺らがない姿を見て
これこそが、上に立つものとしての矜持だわ
と、自分の方を律しちゃうのね
☆
聖女の躾を担当してるのが、宰相の家で
そこの長女のベルナルデッタは、先妻の娘で
後妻とその息子にいびられてまして、おとなしくしてますが
一度聞けば全部頭に入る、天才型でした
で、今回の聖女騒ぎの中で、もう自分がおとなしいふりをするのをやめよう、と決意し
女性ながら、侯爵家の後継となり、いずれは宰相に、とまで目標を拡大いたします
☆
子爵令嬢の婚約者だった脳筋男のオルヴァは、最終的には子爵令嬢に見捨てられ
弟に、婚約者の地位を奪われます
ただ、廃嫡までは踏みとどまり、すんごい頭の固い年上妻をもらうことで
嫡男の地位はキープします。
で、脳筋の弟の、サンドラ子爵令嬢より年下のジェラルドは、
嫡子にはこだわらずに、サンドラの愛を求めます。賢い良い子です
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ベルメルデッタの賢さを見抜いていた
隣国の王家の血筋にリュシアンは、彼女の才能を早くから見抜いていて
王家の血筋ですが、隣国の婿になることを厭いませんね
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本作の三人の「悪役令嬢」になりそうな女性たちは
みんな、矜持を持って、生き抜いていくのが素敵です
最後には、聖女のアイニ、の話になりますが
愛は大事、という庶民の感覚を持ち込んで
学園では波乱の種でしたが
教会に戻ってからは、教会内の差別を、自分の力で改革していきます
そういう点では、一本芯の入った子となりました。
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おまけ、で
王太子と王太子婚約者は無事に結婚し、たくさん子供に恵まれ
今は王と王妃になってますが
そこの第一王子が、婚約破棄、を申し渡されますね
で、そんなバカ男と、彼をそそのかす男爵令嬢の庶子
どっかでみたような関係ですが
今度ばかりは、婚約破棄した方の滅亡がうかがえますな~
とっても面白かった。
現在、漫画化が進んでますので、そっちもおすすめです(^^)
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posted with ヨメレバ
八月 八/春野 薫久 KADOKAWA 2023年11月30日頃
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