推し本。
大好きなシリーズです。
ヤクザですが、任侠を貴ぶ4人だけの零細暴力団が
持ち込まれた「債権」状態の会社や組織を立て直すお話。
1が出版社、2が私立学園、そして本作が病院です。
このシリーズで一番最初に読んじゃったのが4作目で
これがとっても面白かったので、1巻から読み直し、夫にも推して
夫婦で楽しく読んでます(^^)
任侠シリーズ | 推し本探ブロ 本シリーズ既刊の、感想レビュー備忘録
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任侠病院 ネタバレ注意
阿岐本組の組長は、任侠の人で、地元に愛されてます。
組の配下は日村、三橋、二之宮、市村、志村、の5人だけです。
人数が少なくて、広域暴力団指定もされてませんが
昨今の暴対法で、いろいろ締め付けがきついです。
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今回も、昔からの住民は阿岐本組と共存してますが
新しい住人とかは、暴力大排除をもくろみ
暴力団追放運動、とかがはじまったりしてます。
でも、運動をしているのは、リーマンの坂本孝弘で
じいさまで喫茶店をやってる坂本さんと、孫娘の香苗は
阿岐本組が大好きで、女子高生の香苗は、組事務所に出入りまでしちゃいます。
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さて、暴対法の抜け穴をさがして
債権になりそうな物件を抑えては、稼業で売却して換金して稼ぐ
というのが、けっこう大きな収入なんですが
阿岐本の弟分の永神親分が、いろいろ物件を持ち込んできまして
今回で3回目の持ち込みは、つぶれそうな病院の物件でした。
地域医療のかなめであり、つぶしたくない、という永神に
阿岐本親分も同意して、日村を中間管理職に
立て直しを始めるんですが
病院をがっちり握っている
業務委託会社のバックにヤクザがいて
こいつらが、割高のいろいろを病院からひっぱるから
病院の経済がひっ迫しちゃってました。
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ヤクザ対ヤクザ、みたいになりますが
相手の組のバックは、関西のけっこう大きな組で
日村としては、戦争になったら勝ち目がないからドキドキですね
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最初の2件の立て直し同様に
掃除をし、蛍光灯を換えて明るくし
窓口の女性には、花瓶にバラをさして、笑顔を生み出しと
まぁ、基本的ないろいろをやるうちに
スタッフのすばらしさ、地元の人も病院に愛着がある
つまり、業務委託会社を換えれがいい、ってことで
相手ヤクザは、浮浪者とかを病院に送りこんでくるし
小さなを怪我を大騒ぎして訴える、という
まぁ、ありがちな嫌がらせを潜り抜け
相手の親分に阿岐本親分が直談判することで
あんたが抜けるなら、こっちも手を引く、って形にして
悪徳業務提携会社を排除して、病院は再生できる、って流れとなりました
相変わらず、阿岐本親分の貫禄はかっこいいし
日村は、中間管理職だけど、配下をかわいがっているし
読後感のいいお話です。
推し。
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posted with ヨメレバ
今野敏 中央公論新社 2015年09月19日頃
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