推し本。
大好きなシリーズです。
暴力団ではなくて、ヤクザ。素人さんに迷惑をかけないヤクザ一家のお話です。
親分の阿岐本組長は、配下が4人だけの小さな組の組長ですが
人柄がいいので、関東はもちろん、関西でも盃交わした兄弟分がごっそりいます。
暴対法とかで、いろいろせちがらくなった世の中で
弟分のヤクザが、カタにとって整理しようとする企業を
ちょこっと預かっては、再生してしまう。
前は、出版社
そして今度は学園です。
任侠シリーズ | 推し本探ブロ 任侠シリーズ既刊の、感想レビュー備忘録。
今野敏 | 推し本探ブロ 今野敏既刊の、感想レビュー備忘録。
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任侠学園 ネタバレ注意
阿岐本組のメンツは前回と同じ。
親分の阿岐本、代貸の日村、その下の三橋健一
元暴走族の二之宮稔。女にもてる志村真吉。
ネットの達人の市村徹。
親分は、前回、出版社の立て直しをし
今回は、学校法人の立て直しに、首をつっこみます。
本来なら整理するんですが、学生さんがいるのに、それはまずいだろう
って親分がいうから、日村は是非もない。
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窓ガラスは割られ、花壇はゴミだらけ
組長に言われて、日村が花壇の整理をし
われたガラスは、組の金から、組と縁のあるガラス屋へと依頼します。
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キレイにしても、翌日には汚くされる、を繰り返す中
子供たちは、大人にまともに礼を言われたことがないから
日村が礼を言うとうれしそう。
ガラスを割りにきた悪ガキは、自分とこの生徒だったので
訓戒して、掃除当番をやらせたりします
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本気の大人(ヤクザは親分に言われた仕事は本気です)に接して
少しずつ子供たちが変わっていき
学園は身内だ、っていう姿にほだされ
学校が荒れた原因が、ヤクザのフロント父、とその溺愛された娘の横暴さ、ってのがわかってきて
で、あっちの大親分が出てきたけど、阿岐本の知り合いでね
ここらは、黄門さまの印籠みたいなもんです
おやじがでていくと、みなが頭を下げる
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ヤクザが学園理事だ、ってことで
騒ぐ父兄も出てきたので
まぁ、頃合いってことで、おやじは手を引き
喧嘩両成敗のように、ヤクザのフロントだった父も排除され
父親の権力がなくなったので、溺愛されたわがまま娘も
学園でおとなしくなりました、ってことに
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学園は、ちょっとしっかり目の大学を持つ学園法人に
高校丸ごと吸収されるってことで存続し
阿岐本たちが見つけた、碁の強い生徒による、有名学校とか
ダンスで有名のJKによる、魅力化、とかはじあり
花壇はキレイで、校舎にゴミはなく
落書きもない姿に変わります。
ヤクザだから、ひそやかに去るつもりが
聞きつけた生徒や先生たちが、阿岐本や日村を
心から感謝して送り出すから、日村も、涙ぐんだりするし
読んでるこっちも、涙でちゃった。
このシリーズ、読後感が本当にいいから
大好きです(^^)
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posted with ヨメレバ
今野敏 中央公論新社 2012年01月
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