推し本。
アンティークが好きなので、この本にある、アンティークのウンチクが
とっても楽しい。
本の中の世界は「エルギス」という国のお話、ってなってますが
内容は、19世紀イギリスを時代背景にした物語です。
貴族と平民の格差、所作や言葉のアクセントによる区別
地位が高い女性ほど働かず、働く女性は忌避されます。
そんな中で、亡き母に中流以上の所作と言葉を習って育った
ワーキングクラス(ほぼ貧民)のローズが
貴族の血をひき「青薔薇アンティーク店」を持つアルヴィンに見いだされて
物語は展開していきます。
青薔薇アンティークの小公女3 (富士見L文庫) [ 道草 家守 ]
青薔薇アンティークの小公女 | 推し本探ブロ 本作シリーズ既刊の、感想レビュー備忘録。
富士見 | 推し本探ブロ 富士見L文庫既刊の、感想レビュー備忘録。
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青薔薇アンティークの小公女(3) 目次
序章、導きのブローチ
1、冥界の香りとイヤリング
2,混迷のブレスレット
3,沈黙のティアラ
4,意志と誓いのネックレス
終章、ポイズンリングと迷いの瞳
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青薔薇アンティークの小公女(3) ネタバレ注意
アルヴィンは貴族の長子でしたが
その美貌のせいか、妖精にさらわれて、戻ってきたときには
さらわれた時の年齢のままだったので、弟に年齢をこされ
さらに、感情を奪われたので喜怒哀楽がない
その上、妖精の祝福って、ことで
彼に悪意ある者は、その悪意を自分に受けることとなります。
死のうとしても死ねない、感情がないから歓びもわからない
そんなアルヴィンは、再び妖精と出会うために
妖精研究家、を名乗りながら、妖精がらみのアンティークショップをやってるわけです。
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で、現在ローザは、アルヴィンに「アンティークショップのやり方」を学んでいるところで
今回は、オークションを初体験です。
「妖精に愛された職人」が作った、パリュールのセットの一部が出されますが
余りに急だし、値段がわからず、で、アルヴィンが淡々と尋ねていくと
それが盗品だ、って警察が乱入してきました。
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その数日後、オークション会場で「盗品認定」されたブローチの値段が知りたいと
祖母から受け継いだという、孫娘のカトリーナが店に来ます。
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こっから、このパリュールという貴金属をめぐって
祖母の幽霊が現れたり、それにビビルカトリーナに
顧問弁護士ってのが売れ売れいってきたり
もう一人弁護士が現れて、それを相続したのは私だ、って言い出したり
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この作品、いろいろ謎解きがあって
それに巻き込まれるアルヴィンとローザが
知恵を絞って解いたり、拘束から逃げたりするんですが
今回も、顧問弁護士ってのが、祖母の若い頃に似ているローザに横恋慕して
結婚式する、とか、ヤバイ奴でして
殺されそうになるとこで
もう一人の弁護士ってのが、実は本物の妖精で、姿が変身できて
顧問弁護士が殺した、カトリーナの従兄弟に成りすまして惑乱させて時間を稼ぎ
その間に、アルヴィンたちが助けに来ます
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妖精に愛された職人、と呼ばれていたのはダテではなく
パリュールを受け継いだ、と現れたなぞの弁護士は
ロビン・パーカー。
彼は妖精(ロビングッドフェロー)であり、ローザの質問に答えてくれました
ローザの瞳は、ローザの血筋に妖精がいたことを示し
そういう目をもつ子は、妖精に遭遇した者にも執着される、って
まさに、アルヴィンがローザに執着するように
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アルヴィンは感情を理解しないので、もんのすごい美形で
すい、と近寄られると、女性たちが誤解する
ローザも、誤解しちゃうんですが、今はもう、アルヴィンが好きという自覚はある
で、アルヴィンの方は少しずつ感情が戻ってきたらしいけど
まだまだですね。
このシリーズ、どこまで続くのかな
とりあえずは、ローザの血縁が見つかるといいな
次巻も楽しみです(^^)
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posted with ヨメレバ
道草 家守/沙月 KADOKAWA 2023年09月15日
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