私立探検家学園(5)チームは蒸気のなかで 斉藤倫 推し本。私の感想レビュー備忘録。今回は平行世界のロンドンへ

推し本。

図書館で見つけたんですが、ジャンルとしては児童図書。

漢字も少ないし、フリガナのついた漢字もあります。

SFの一種ですね。私立の探検家になるための学園があって

そこに爺様に、ほぼ強制で入学させられた

日本人の松田コロンちゃんが主人公。

他にも、外国籍の子がたくさん。

素敵な学校です。

私立探検家学園5 チームは蒸気のなかで (福音館創作童話シリーズ) [ 斉藤倫 ]

私立探偵家学園(5)チームは蒸気のなかで ネタバレ注意

実習、って形で、箱型の部屋に乗って移動するんですが

その世界が、地球であって、時系列は過去で

どうも平行世界らしい、とわかってきます。

そして4巻では、マヨイガ、という

日本の民話に出てくる、異世界につながる山の中の古民家を

昔に見つけた人が、それを隠すために、山を作っちゃって

その中に封じ込め、その古民家の近くに箱で近づくと

さくっと、平行世界に移動できる、って事実が判明します。

ただ、平行世界のどこの世界、どの年代につくか

先生方はちゃんと指示してくるから、その設定はどうするのか、とか

そんな実習が始まったのが、けっこう最近だ、とか

探検家学園はそれなりに歴史があって

この卒業生で有名な探検家も多いんですが

そんな学園での実習トライが、三人のじいさまトップのうち

一人が亡くなり、一人が閑職に追いやられてからだったので

なんか、不穏を感じるコロンたちです。

今回は、ロンドンでシャーロックホームズを見つけよ、というミッションが与えられます。

2年生は4つの班に別れ

前回のミッションで、人死にが出そうだったことに恐怖したコロンは

次回の実習の前に退学しよう、と思います

ですが、実習が早くきて、さらに、4つの班のうち、4班のリーダーに指名されます

ロンドンに転移すると、やっぱり、コロンたちの世界の時間軸とはずれていて

平行世界であることは織り込み済み

子供がさらわれたところに居合わせて、助けに走ったら

ロンドンの天才発明家と縁ができます。

彼は、資産で女子教育のための学園を持ってますが

そこから女の子が家出した、ってことを調査して欲しく

子供であっても、知性、能力のあるコロンたち第4班に調査依頼します。

そして、その天才発明家の館に

1班が合流してきて、少女失踪事件を追う事になります

今まで、このシリーズはコロンの視点の一人称でしたが

今回、ロンドン・ミッションの第二班、第三班と合流する前の話が

各班のメンバー視点で語られるようです。

大人と子供、子供は大事にする、ってのは

結構近世の考え方だったことが、この本を読むとわかります。

産業革命から、人は後戻りできなくなった、とか

そういう点が読める児童文学っていうのも

とっても貴重ですばらしいですね

ということで、ロンドン・ミッション編は次巻へと続きます。

私立探検家学園5

posted with ヨメレバ

斉藤倫/桑原太矩 株式会社 福音館書店 2024年09月13日頃

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