推し本。
作家買いしたシリーズも本作で3冊目
今回は、文庫化されたのを読んだので、上下巻です。
登場人物がしっかりキャラ立ちしてるので
展開としては、ちょっと超能力者だったりするから
SFが混じってるんですが
十分面白いです
魔女シリーズ | 推し本探ブロ (veteranmama.com) このシリーズ既刊の感想レビュー備忘録
大沢在昌 | 推し本探ブロ (veteranmama.com) 大沢在昌既刊の感想レビュー備忘録
☆
魔女の封印(上) ネタバレ注意
☆
地獄島から脱出して、裏のコンサルをしていた水原は
地獄島からの回収者(殺し屋)を撃破して
ついでに、朝鮮系ヤクザと結託して、島の上層部爆殺と、神社爆破に
なりゆきで参加
結果、偽造パスポートで韓国に脱出
その後、中国の汚職対策のいざこざで、夫と息子を殺された中国女性と関わり
日本に戻っては、公安、日本ヤクザ、朝鮮系ヤクザ、中国諜報部などが入り混じる中で
生き延びて、日本に戻る事ができました
ってのが過去の2つのお話
☆
本作では、裏コンサルに再び復帰して
中華料理店で殺し屋が入ってきたのを見抜き
自分の身とクライアントを守るエピから開始です
相変わらずのかっこよさ
で、公安関連で知り合った湯浅から
堂上というフシギな男の正体を見極めてほしい、って話がきて
男を見抜くプロの水原も、彼が見えない
力がなくなったかと思ったけど、他の男はちゃんと見通せる
ついでに、その堂上が、水原の尊敬している京都のおばちゃんの知り合いでもあり
堂上の周りでの、不思議の昏睡事件とかに関わります。
まぁ、いろいろおもしろい
☆
人間が増えすぎると、人間を捕食する存在が生まれる、って学説があり
その人口割合でいうならば
日本とか、さらにいうなら中国とかでも、そういう存在があるんではないか?と
で、中国のお役所では、いらない人間を密かに食わせているかも
という流れに
☆
喰うといっても、食肉ではなく、エネルギーを喰う感じで
喰われた相手は、その場で絶命するか、昏睡状態になるか
さらに、加減によっては、自分のおもうままになる「人形」になるらしい
☆
ヤクザがらみの探偵、須藤とかが出張ってきて
堂上の力を模索する中で
中国からの捕食者たちの存在も明らかになってきます
☆
シリーズの2で知り合ったタカシが、今回も登場
水原女史を、親の仇、と思いつつも
父親には、忘れろ、と言われて、いろいろグルグルしてますが
頭がキレる、なかなかの男まえで、私も好きなキャラです
☆
で、堂上が捕食者として、これからも出張ってくるか、と思ったら
なんと、上巻の終わりアタリで失踪
彼の死体がみつかって
捕食者を喰う捕食者?ということになります
男性の捕食者が喰えるのは男性だけ
女性の捕食者が喰えるのも女性だけ
男性と男性の捕食者が戦うと、イーブンになるらしい
では、誰が堂上が喰ったのか
これが、伏線
☆
中国からの捕食者たちを、守っているのが
中国裏組織とツテがあったタカシとか、そっち系のヤクザで
でも、捕食者たちはプライドが高くて
ヤクザたちの指示が気に食わず、まぁ、いろいろ軋轢があるなかで
ヤクザの匿われた、うちんとこの殺人兵器=捕食者を、さっさと返せ
という風に中国諜報部が、人殺ししながら御乱入。
最終的には、捕食者のトップであるオッサンが
女性の捕食者二人のさや当てに巻き込まれ
で、まぁ、彼らは中国に戻ることに決め
妊娠中の女性捕食者森まなみが、安全に子供を産みたい、とか願ってますが
こいつが、どんどん人を喰う、ヤバイ女で
これと、一回寝てから、ちょっと情を感じていたタカシが
まなみに操られそうになるとこを
水原が撃ち殺して助けてやる、って流れで
事件は落着します。
うん、この森まなみ、っていう
庇護者を常に探しながらも、自分がいつもかわいそう、的なヤバイ考えの女で
これに関わるタカシを、一緒に殺せば楽なのに
水原が助けちゃうとこが、ちょっといい感じです
☆
一気に読了しました。
推し
☆
posted with ヨメレバ
大沢 在昌 文藝春秋 2018年12月04日頃
posted with ヨメレバ
大沢 在昌 文藝春秋 2018年12月04日頃
★
☆
☆
この記事が、読みたい本を見つけるヒントになったよ~、とポチして下さるとうれしいです 。
このブログは、読了した本のプロモーションを含んでおります。