おやごころ(まんまことシリーズ.9) 畠中恵 推し本。私の感想レビュー備忘録。麻之助が父になりました。

推し本。

作家買いから始めたシリーズ「まんまこと」

続々と続いて、本作で9巻目です。

「まんまこと」「こいしり」「こいわすれ」「ときぐすり」「まったなし」「ひとめぼれ」

「かわたれどき」「いわいごと」に続く9巻目です。

この作家さん、けっこう展開が辛い面もあり

麻之助は、前の奥さんを出産の時の母子ともに亡くしてたりします。

やっと、幸せになれそうですね(^^)

おやごころ [ 畠中 恵 ]

まんまこと | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

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おやごころ 目次

たのまれごと

こころのこり

よめごりょう

麻之助走る

終わったこと

おやごころ

の6話。

おやごころ ネタバレ注意

ぼんくら、って言われている麻之助ですが

道場で修業したから、それなりに腕力があり

へらへら笑ってますが、まっとうな男で

町名主なんてのは、いろいろ持ち込まれる職ですが

おやじ様にげんこつされながらも、けっこう上手にこなしてます

たのまれごと、は、嫡男の悪行で家がほろぶ、と

愚痴を言いに来た旗本の話

持ち込まれたのは、親友の与力の家ですが

とっても忙しいって、ことで麻之助が依頼されます。

侍の話には関わりたくないけど、ほかならぬ親友吉五郎の頼みで動くと

まぁ、次男に金持ちの検校の娘が嫁にくるようで

嫡男を隠居させて、次男の嫁に持参金付きで入ってもらって、借金も返したい、って

ことを探り当てます。

長男も、麻之助が入って、いろいろ教えられたので、実家に居場所がないなら

検校に金だしてもらって「書き役」の株を買ってもらって、書き役しながら

趣味の絵を描いていけばいい、って

うん、すごく丸く収まりましたね。見事

こころのこり、は、ちょっと切ない話だな

丁稚、手代、番頭、と商家の従業員?は出世していきますが

江戸が本店ではない店は、上方に手代くらいの時に顔見世に行きます

で、その本店でクビをきられると、戻ってくる路銀もないのね

けっこうhardなシステムです。

そういう内容の芝居がかかって、辛い話だけどヒットして

そしたら、上方が本店の店が三つ、失せもの、が出ちゃって

失せもの、が盗難になると、10両でクビが飛ぶし

商家としては、自分の店からクビ斬りを出したくないから

岡っ引きではなくて、町役人に持ち込むのね。

一人目は、上方からきた番頭の若奥様のための仕掛けで

若奥様に女友達を紹介してあげて、おさめ

二人目は、身分の上の者から「大事な書」を貸せといわれて、上手に逃げて

三番目は、上方に帳簿を送っちゃった件で、

本店からの差し金だ、って言い張って、退職金を多めにせしめる、って方法で落着

この作家さん、いろいろ知ってるな~

よめごりょう

麻之助の妻・お和歌の許嫁、って男が押しかけてきて

ほぼ、麻之助への言いがかり、というか嫌がらせだったんですが

なぜ?を解かないとお和歌がかわいそう、ってことで麻之助が動きます

麻之助は、ほんとにお和歌を大事にしていて、善いです。

で、問題解決のための聞き込みをしてたら

で、問題解決のための聞き込みをしてたら

新人同心の三郎四郎が、麻之助を頼ってきて、逃げるに逃げられず

商家の盗みでよくある手口「修理に出して屋敷から出してのち、戻ってきたとこで売り払う」という

作戦を見抜いて犯人を確保。

あとは、妻を殴る男から三行半、をゲットするために動いて

その流れの中で、自分の恋人が、結婚前に三行半が欲しい、って言い出して

それがめぐって麻之助が妻に言い出して渡したものだったので、

麻之助にあたったらしい。

これは、ぐるっと回ってもどってくる話ね。ネズミの嫁入り的で構成が良かった

麻之助走る、は

お和歌が懐妊して、またしんじゃうかも、って麻之助は

お江戸を走り回って精神を落ち着かせてます

走り回るうちに、高利貸しの友人のとこに金借りにくる者が増えた、って話と

町役人に持ち込む相談事が減った、って話と

いろいろ入り組んでいるうちに、天下祭りでのきらびやかの中で

ある娘が側室になり、跡取りを生んだ、ってことで

町人たちが金をかける風潮が生まれてた、ってことがわかって

麻之助の手から、顛末始末は上の方へと移動

で、麻之助は、なんかやっと落ち着いて走らなくなりますね

終わったこと

は、内与力の元許嫁に、ストーカーされてる娘さん、の話を持ち込まれ

で、ストーカー男は、そいつじゃなかったので

ではなぜ狙われるのか、ってことを探っていくと

母と兄の看病の時に、盗品を身に着けて現れた医者が

ニセ医者で、医者だと武家屋敷に入れるし、などなどがわかり

とっ捕まえました

おやごころ、は切ない話だけど

今でもありそうだな、って話

麻之助のとこには、無事に男の子が生まれました。母子ともに健康

側にいたいのに、跡取り稼業のために、いろいろ持ち込まれます

大奥で偉くなった町娘が、年取って地元に戻ってきて

遠縁の二人娘のうち

長女ばかりが親から邪険にされるのを知って、クレームをいれます

この毒親が、とんでもない奴で

その親の長女への態度が、昔、自分を大奥に押し込めた親に重なっていたらしい

麻之助が会いに行って、いろいろ元奥女中さんと話し合ったけっか

長女を養女にして(財産がたっぷりあるから)、屋敷奉公したい金持ちの商家の娘たちに

行儀見習いの修行をさせるのはどうか、って話のながれに

親心

子供を愛する親と、子供を捨てる親、の話ね

とっても良かったですよ。

ってことで、読了。

このシリーズ、ほんとに好きだわ。

おやごころ

posted with ヨメレバ

畠中 恵 文藝春秋 2023年05月10日頃

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