徳川家康 弱者の戦略 磯田道史 感想レビュー備忘録。推しの新書!サインしてもらった!

推し作家の最新作です。

講演を聞きに行って、多いがけず最前列だったので、サインしてもらっちゃいました。

講演もとっても面白いかったんですが

この本を読了してからだったので

予習ができて、なお面白かったです。

自分の備忘録として書いてます、結果、ちょっとネタバレ注意

徳川家康 弱者の戦略 (文春新書) [ 磯田 道史 ]

武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書) [ 磯田 道史 ]

これが、磯田先生を知った最初の作品。2003年でしたね。

三河の弱小大名だった家康が

どうして天下統一した上に、260年の政権をゲットできたのか

ほんと、不思議でした。

ので、その戦略を書き出してみた、というのが本作です

日本列島が

フォッサマグナラインで別れてる、ってのは

前にどっかで読んだんですが

今も、そのラインで東日本、西日本が別れていて

電圧もちがったりするのね

邪馬台国の時代から、西は女性がトップの文化的支配の土地で

東は、男がトップの武術支配の土地なのね。

ほ~。

家康の元は松平家なんですけど

ここに僧侶の徳阿弥が、おもしろい。

田舎では文字が読めない人が多くて、そこに、知的インテリの僧侶が現れ

地方の金持ちの娘と子供をつくって入り込み

しっかり、その家を大きくしつつ、乗っ取っていく。

おお、すばらしい

弱小ながらも、文化的大名家の今川家で育ったから

隣のちょっと貧乏だけど、血筋は若様、と大事にされて

で、桶狭間の戦いで、今川のトップが殺されちゃう。

さて、庇護がなくなり、個人として、家長として、領主として道を選ばないといけない

文化の支配か、武術の支配か、その両方か、という選択

これが家康を決定つけるそうです

今川の息子は、父の敵討ちの戦をしなかったので、支持をなくして草刈り場

家康も、今川を見限って織田につきます。

そして、背中合わせの織田と家康

織田は西を向き、家康は東をむくことで、同盟は最後まで壊れません

家康の最大の敵は信玄。

信玄の強さは、物見のレベルが高い。(狩人とか多いから)

高度な戦略を勉強していた。(本の収集がこの時代のトップくらす)

高い築城能力があった(暴れ川と山の国だから)

この、手ごわい敵との戦いで、三河衆の軍事力があがるし

いろいろ勉強もしていくわけです。

長篠の戦いで、信玄亡き後の武田は崩壊を始めますが

武田の放った諜報部員は活動を続け

けっか、家康の長男の信康は切腹、正妻も殺すこととなります。

ここらは、興味深かった。

諜報活動って。すごい

そして本能寺の変。

家康が逃げ帰る中

秀吉は信長の仇をとることで、天下取りに大手をかけます。

家康は、秀吉と距離を置きたいが

秀吉が許さず、小牧長久手の戦い。

でも、家康はそこで負けない戦争をやりとけ

秀吉は、家康を取り込むことを選び

家康もまた、素直に従うのね。

ここらは、他の北条とかと違うとこで

上手だよね、生き残りの道への模索が

で、信長の末期、みなは信長のエキセントリックにうんざりだったし

秀吉の末期、朝鮮戦争とか甥っ子の家族虐殺とかでうんざりだった。

家康はそういうのをじっと見て、負のイベントを避けたのね

で、隠居して、駿府城にはいりますが、外国との国交をあって

駿府の湊は、海外の人がかっぽしてたんだって

ここらは、知らなかったので面白かった。

って感じで読了。

面白かったので、是非購入して読んでみてね(^^)

徳川家康 弱者の戦略posted with ヨメレバ磯田 道史 文藝春秋 2023年02月17日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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