王妃ベルタの肖像(2) 西野向日葵 遷都と、ルイの家出と、王様との歩み寄り。感想レビュー備忘録。

おもしろかったです!

なろう小説の書籍化版。

漫画化もされてます。

王妃ベルタの肖像 2 (富士見L文庫) [ 西野 向日葵 ]

王妃ベルタ | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

1~3

彼女の言い分

4~8

アウスタリアの女たち

王妃が王宮からいなくなってから

王様は、ベルタの寝室に通うようになります。

ベルタは、気が向かないと、完全スルーが得意な人なので

王様に振り回されてるって段階で

王様に惚れてるんだわ、と、子供の頃から仕えている侍女は看破してますが

ベルタには、まだ自分の心がわかってない。

自分より一回り年上の王様は

ベルタが、自分の言動で翻弄されてるのを愛でてます。

いっけめ~ん。

ベルタはほんとにルイを愛していて

王様もルイをかわいがってますが

自分が母親に与えられなかった情愛を、ルイが受けていることが

ちょこっとうらやましいのね。

そういう描写が、この本の良いとこでもあります。

ハロルド王は、歴代の王が希望していた遷都を決行する予定です。

いまの王都は手狭なのね。

ただ、遷都には反対もあるし、お金もかかる

王の側近は、王の希望にそって動いてますが

王妃さまが、さりげなく動くことで、側近も動きやすく

すんごく楽!とか思ってます。

そんな時、王さまの側室候補に立候補したのがニーナ。

王様の中では、ベルタの親族に嫁がせる予定だった娘です。

ベルタは、お手つきだったのか?と慎重に調べますが

そういうことはなく、王さまからは、よろしく頼む、とだけ

はい、ダメ亭主

ヒノメ伯爵は、娘のニーナの言動に頭をかかえてまして

ニーナの独走っぷりがすごいです。

で、このニーナが、ベルタを嫌いだ、っていいながら

だんだんと、ベルトに思い入れていくとこの心情変化が

とても面白いので、本編を是非、購入して読んでくださいませ。

ルイは、順調に育ってます。

乳母がいても、一番好きなのはかあさまで

かあさまがいる時は、とうさまにも笑いかけるのね。

でベルタは、そういう子育てを、ハロルド王が許してくれてるからだ、ってわかってる

こういうとこが、ほんとにベルタは優秀。

遷都先の候補は二か所あって

それぞれが、地権や思惑があって、拮抗してる、と思ってましたが

実は、ハロルド王の中にはもう決まってまして

それをベルタに伝えてなかったので

ベルタは、聞いてません、って皆の前ではっきりと王さまに文句をいいます。

家臣一同、びっくりです。

で、家臣たちもいろいろ言いたい事はあったんですが

王妃様が王様に、夫婦喧嘩みたいに抗議するから

あっけにとられて?黙っちゃいまして

ハロルド王の決めた都市に、遷都は落着します。

ベルタは、わかっていて抗議してて

こういうとこの、ベルタの政治センスは素晴らしく

それは、見る人にはわかるのね

うん、この小説、政治的駆け引きもきちんと描かれてるので

是非、本編を購入して読んでくださいませ。

ある夜

ハロルド王が、深夜に目が覚めて、眠れないからベルトとのベッドから抜け出します。

すると、ベルタが「陛下」って呼ぶので

何気なく王様は振り返るんですが

そしたら、ベルタが泣き出しちゃうのね。

なにごと!って王様が走り戻ると、前は振り返ってくれなかった、って

あの三夜の時にも、ベルタは、去っていく王様を呼んだけど

王様は無視していっちゃって、それがけっこうなトラウマだったのね。

王様は、ベルタの若さ、もろさを目の当たりにして、ぎゅっと抱きしめてあげました。

このシーンと、とっても好きです。

ロマンティック。

で、遷都の視察で、王さまとベルタが一緒に出掛けると

おいていかれるルイ王子はお冠です

なので、自力でかあさまを探しに行きます!

視察から帰城途中の王とベルタの時に、急使がきます。

城でルイが消えた、って

ベルタは自分で馬を走らせるつもりでしたが

王様が乗せる、っって。馬上で話しかけたら

「あなたは馬のことに集中して!」ってベルタが叱ります。

相手、王さまなの。

不敬罪ね(^^)

城に転がり込み、王さまが理性的に配置するなか

ベルタの母の勘で、こっち、と探し始めたら

すぐに、ルイがめっかります。

かあさまに会えて喜ぶルイですが。

狂ったように探していた乳母は、見つかって号泣。

それにつられて、ルイも号泣です。

王様は、ルイへの躾のために

自分の動きで、大事な乳母が遠ざけられる、と教えよう、って。

でベルタは、戻した時に、俸給を増やすか、夫を昇進させるなら同意します、って

南部、ベルタの一族、ぺルタ族と

北部の貴族の分断を埋めるために

ベルタのほかにも、南部に、ハロルド派閥の貴族の娘を嫁がせたくて

それが、ニーナだったのね。

王は、ベルタには自分の隣で幸せになって欲しい、って思い、それを口にします。

そしてベルタも、伝わっておりますよ

「ハロルド」って、名前を呼んでくれるの。

王様、幸せね(^^)

て感じで2巻終了です。

3巻も書きます。

王妃ベルタの肖像 2posted with ヨメレバ西野 向日葵/今井 喬裕 KADOKAWA 2020年09月15日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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[原作]西野向日葵(富士見L文庫/KADOKAWA刊) [漫画]田中文

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