青田波 新酔いどれ小藤次(19) 佐伯泰英 感想レビュー備忘録。 鼠小僧再び&桂三郎の独立。

新、とつくシリーズが

続々でている「佐伯泰英」です

年齢もあり、引退、を考えていたそうですが

出版界が絶不況ということで

売れる作家さんが、頑張って復帰してくださいました

ありがたいな~

コロナで自宅にいるばっかりなので

面白い本があると、ほんとに助かります!

青田波 新・酔いどれ小籐次(十九) (文春文庫) [ 佐伯 泰英 ]

1章、桃井道場様がわり

2章、望外川荘の秘密

3章、桂三郎の驚き

4章、おりょうの迷い

5章、旅立ちの朝

前巻が鼠異聞、という作品で

めずらしくも上下巻でした

小藤次が、紙を運ぶ、って話ですが

それに、駿太郎と、その仲間たちが同行していきまして

北町奉行所の見習い与力の岩代壮吾が、一皮むけました

で、江戸に帰ってきまして

駿太郎の同胞たち、13~4歳の子供たちも

さぼることなく剣の道に励み

人を斬った経験で強くなった壮吾は

駿太郎と本気のたたき合いを日々繰り返していくから

桃井道場は、おっとり道場から、やる気満々道場へと変化しますね(^^)

さて、旅に出ているあいだ

お夕ちゃんは、望外川荘に来ることができず

いろいろ鬱屈していたようです

理由は、お夕の父であり師匠である桂三郎の仕事の不満でしたね

職人、って売ってくれる店との力関係が弱いのね

で、小藤次が出張ります

たちばな屋は、店主と番頭は馬鹿ですが

跡取りの娘さんが出来物のようで

こちらは、独立しても関係が続きそうです

もう一つ、桂三郎が品を届けていた店は山城屋

店主が変わって、とっても評判が悪く

小藤次は、岩代壮吾のつてで、山城屋が、名人桂三郎の名前を騙って

偽物を高額で売っている証拠をゲットしていたので

それをつかって、桂三郎との縁を切らせます

用心棒を使って、嫌がらせをするので

小藤次が成敗して、山城屋も、こりゃ、倒産だな・・

山城屋ともめてるとこへ、読売やの空蔵がきたので

ネタをやる小藤次です

で、ついでに桂三郎が、あたらに直に注文を受けることになったって

宣伝もさせましたね

たまには、空蔵もお役に立たないと!

で、最後は、鼠小僧の話

前作で、姫の懐剣を預かり、研ぎしてあげた小藤次ですが

盲目の姫が、実家の都合で、幼女好みのヒヒ爺の側目にされると知り

鼠小僧の頼みもあって

小藤次が動きます

で。ひひ爺は成敗し、実家の方は、借金があるから江戸の屋敷をたたんで田舎へ

姫様は、無事に実家で暮らせるようです

安定の佐伯泰英節でした

今までのシリーズに一番似てる展開です

いいんです、水戸黄門じゃないけど

みんながハッピーな話は、読後感が良いもの

次巻も楽しみにしてます(^^)

青田波 新・酔いどれ小籐次(十九)posted with ヨメレバ佐伯 泰英 文藝春秋 2020年11月10日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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