秋霖やまず 吉原裏同心抄(3) 佐伯泰英 感想レビュー備忘録。

新シリーズになって3巻

会所の跡取りに幹次郎はなれるのか?って話と

伊勢亀という、筆頭行司が代替わりすることへの後見などなど、ですね

1章、離れ家完成

2章、山屋の小女

3章、秋雨つづく

4章、霖雨の江戸

5章、あと始末

柘榴の家に、麻のための離れ屋が完成しましたね

夫婦とは、ちょびっと離れる時間が必要ですものね~

で、吉原では、桜季が、あいかわらず不満そうに掃除してます

さて、離れ家のお披露目を、ってこととなり

会所の四郎兵衛、三浦屋の四郎左衛門、伊勢亀の後継の半右衛門が正客

玉藻+正三郎がお料理を作ってくれることとなりました

離れの主である麻は、伊勢亀のおかげで自由になれたからね

伊勢亀は、蔵前のトップになるにはまだ若い、って

就任をお断りしてますが

なるな、って脅迫ではなく、早くなってくれ、って文が連続して届けられます

しつこすぎるから、番頭が心配して、幹次郎の相談

幹次郎は、桑平とか佐吉にも頼んで、調べてみまして

蔵前に借金のある大身旗本、その旗本に食い込んでいるダニ

をあぶりだします

吉原の方では、桜季が、預けられてる局が夜の仕事をしてるあいだ

追い出されるんですが

そこへ、彼女めあてにいたずらしようとするやからが出没

で、幹次郎は、豆腐屋の山や、に桜季を預けます。

山やの女将さんは、いいひとでね~

桜季も、心をひらいていくようです

幹次郎がいる時、津島道場に赤井ってのがあらわれて

師匠の父上の友人、ってふれこみでしたが

剣術がいかがわしくて、師匠は疑い

幹次郎がらみか、と調べてみると

名前を騙ってる男で

ほんとは開源総一郎、っていう男でした

腕がちょっと強くて、人をおどして小金を巻き上げる、って小悪党が

今回の札差行司問題で、さる札差に小金で飼われて

幹次郎の周りをうろついてたのね

サクッと成敗です

一方、吉原では、桜季が、つぼ見世に落とされたって聞きつけた

品川あたりの遊女屋から、さらい目的の小悪党が入り込んでいて

桜季を預かった初音が、気丈に追い返そうとしたとこへ幹次郎到着

小悪党から財布奪って、初音の稼ぎにしてあげます

桜季が消えまして

会所とか、一部では、再びの足抜きを疑いますが

幹次郎、山屋の女将、初音とかは、そんなことはない、ってきっぱり

ちゃんと探してあげると、さる髪結い床に閉じ込められているようで

頑張って、会所主導で解放

で、身代金よこせ、って言ってきた方は

番方と、女裏同心の澄乃が確保しましたね

で、峰村屋ってのが浮かび上がりまして

長崎奉行の用人として金を貯めこんだ男で

息子に峰村屋の株を買い与えて開業させてます

ですが、先代は急死しているので

金を払わずに殺したのでは、と疑われてました

この親子

親父は連発型拳銃を持ち

息子も、そこそこ剣をつかうのね

で、幹次郎は桑平を助太刀に屋敷に忍び込み

二人を成敗

で、二人がそれぞれ殺しあったかのように、偽装します

ずさんな偽装ですが

親父は武家のままですからね、大目付が、ないないにするだろう、ってことで

こうして札差筆頭問題は、とりあえず、落着

伊勢亀は、しばらく自分も店に専念できそうです

でもって、柘榴家の離れ屋の落成式は、

伊勢亀先代をしのぶ会も兼ねて、ひめやかに行われるのでした

秋霖やまずposted with ヨメレバ佐伯泰英 光文社 2018年03月09日頃 楽天ブックスAmazonKindle

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