仇討 吉原裏同心(16) 佐伯泰英 新婚仙右衛門。内藤新宿成敗。儀助たち悪ガキグループ。竹松の筆おろし夢落ちなどなど ネタバレ注意

15巻では、悪霊の類が横綱話で出ました

時代劇伝奇もの、って感じでしたね

でも16巻では、従来のお話に戻ってます

1章、新春の騒ぎ

2章、初舞台

3章、凧上がる

4章、仇討始末

5章、竹松の夢

15巻の終わりで、やっと仙右衛門が祝言をあげました

年下女房のお芳と、医者の柴田先生とで疑似家族ですね

幸せそうです

出刃の師匠と約束通り

正月三日から、舞台にたつ幹次郎です

仙右衛門の新婚旅行のためにも、吉原は平安でいて欲しいし

幹次郎は、相変わらず大変

そしたら、ガキのグループがニ、三人で、客の財布や遊女のかんざしを掏り

それを外になげて盗むってのをやります

子供だし初心だからって、捕まっても大したことない、って考えてるらしい

でも、さすがに数人が捕まって、大人の知恵をつけた元締めをたどると

鳥屋の儀助ってのがうかぶのね

で、その後ろが内藤新宿の武州屋ってやつ

顔も見せずに、いつのまにか内藤新宿を牛耳ってるやり手が

江戸の吉原に手を伸ばしてきたらしい

ネタが欲しい、ってことで

仙右衛門と幹次郎が出張った先で

仙右衛門の昔の知り合いの新三がいたから

彼にネタ拾いを頼みました

そしたら、殺されちゃったのね

会所が本気になって介入するから

今まで武州屋の用心棒のために口惜しく黙っていた

五郎蔵親分とかも頑張って

江戸の隠密同心が動いて、一網打尽

新三の仇討が落着します

落着したので、仙右衛門の新婚旅行が、無事に出発できますね(^^)

武州屋の使い走りだった儀助は、ちょろまかしていた品や金を

会所に戻してきて、会所の力で一家を立てたかったようですが

さすがに甘くなく、会所の上方の知り合いに預けられました。

で、戻してきたかんざしは、薄墨大夫の後輩・荻野のもので

荻野は感謝して、幹次郎がかねて約束していた

竹松の筆おろしを引き受けてくれました

仙右衛門は幸せな新婚旅行を満喫中

そんな頃、吉原では仇討が勃発

ちゃんと書状を持った正式なもので

会所の幹次郎が「待った」をしたので、大騒ぎに

最初の切りあいは、被害者が悪かったんですが

殺された人の息子は御家再興のために仇討せねばならず

で、斬られてあげました・・

斬った方も思うところがあるのか

御家再興しないで、懇意になった遊女・あざみを訪ねる生活をしたいって

廻りが動いて、落籍話がきまりました

良かったね

竹松は無事に筆おろしをすませて、まぁ、腑抜けちゃって

幹次郎が失神した竹松を居酒屋に連れ戻り

あ、ゆめ・・?ってオチですね

いい話です

仇討posted with ヨメレバ佐伯泰英 光文社 2012年03月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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