さくさく続く人気時代小説です
吉原のやり手のばあ様が殺され
遺産が残ったので、それを届けに信濃まで
☆
1章、花菖蒲の辻
2章、蜘蛛道の光
3章、梅雨の旅
4章、田毎の蛍
5章、夏の夢
☆
やりてのおしま、が殺されます
やりてってのは、遊女たちを仕切る女性で
客の心づけから、茶屋への返しとか、花魁より稼ぎがあるらしい
で、殺されたってことから、下手人探しへと
当時、2階にいた客か身内、てことに
二人の売れっ子花魁がいて、菖蒲、カキツバタ、って言われてるんですが
死んだおしまの懐には、菖蒲があったそうな・・
やがて、おしまは遊女時代に息子を生んで、その子を父親に渡してた、って
で、そいつがハンパ者でして
おしまは息子に殺されてました
で、息子の性根が分かっていたので、遺言を残してましたね
いろんなところへ金を分け
そのうちの一つは、同輩で、切り見世に堕ちた友人の身請け代でした
えらい!
で、生家や、近くの菩提寺にも寄付金があったので
幹次郎が護衛して、七代目と、おしまの主の角町の助左衛門が信濃へと
☆
大御所が旅に出るので、準備期間が必要で
その間に、蜘蛛道でのひったくり事件が多発します
で、殺しも起きまして、豆腐屋の若いのが殺されます
捜査の結果、若いのや、近場の売春宿で女にハマッテ、仕事をさせられてました
吉原の貸本屋が、知恵の元締めで、しっかり幹次郎たちが成敗です
☆
そして信濃行きの旅が始まります
七代目は、いろいろ嫌な役目もしてますが
今回も、旅にでたら、逆恨みしてた男・馬之助に狙われます
馬之助は、地元の侠客を頼りにしてましたが
この侠客・油屋の五郎蔵は、ちゃんとした人なので
恩があったので馬之助に従いましたが、最後の最後で静観にまわり
四郎兵衛に礼を言われたりします
☆
やっとおしまの地元に戻りました
ですが、おしまの遺産は全部俺のだ、って博打狂いの弟・谷平が言い張り
いろいろもめます
谷平の後ろには、地元のヤクザが控えていて
谷平から金をひっぱろうとしてるのね
谷平にはおけい、って娘がいて
谷平が博打のカタに、田畑を取られるから、自分が吉原に身売りする、って言い出すの
で、ヤクザたちは、谷平の田畑も、娘の身売り代も、おしまの金も狙ってたから
幹次郎たちが采配して
谷平は、逃げようと乗った船が転覆して、亡くなりました
因果方法ね
☆
幹次郎たちは、無事に吉原に戻りますが
幹次郎や四郎兵衛がいない間に、掏摸が横行していたようです
さらに、幹次郎に尋常な勝負を申し出る武士がいて
返り討ちにしますが、刺客として雇われた人でした
で、金は宿で待つ女性へ、って遺言されたから
その人を連れてきたら、目の悪い彼女は、遺体から海の香りがする、って
☆
掏摸は悪質化して、ついに人殺しが始まり
吉原の客は激減します
目当ては、それで、吉原だけが免許をもらうのを不服として
海の近くに遊里を作ろう、って画策する五野木の仕業でした
町奉行所も出張る中
一足先に、幹次郎が成敗です
☆
って感じで6巻読了でした(^^)
☆
遣手posted with ヨメレバ佐伯泰英 光文社 2005年09月 楽天ブックスAmazonKindle
★
☆
☆
この記事が、読みたい本を見つけるヒントになったよ~、とポチして下さるとうれしいです 。
このブログは、読了した本のプロモーションを含んでおります。